青春の思ひで。
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なるようにしかならないので、なってしまった現実に対してはできる限り誠実であろうと思う。
が、しかし。
彼と同じ人種だということには最初から気付いていましたが、つまり抱えているものまでほぼ同じですか。 だとしたら、一体あたしに何を求めているのだ。 この最初の段階で、無理だろうと思ってしまいますよ、あたしは。 彼を救えず、いたずらに傷つけたように、それしかできない。きっと。
あたしを、見ていない。 一体、何を見ているのだろう。 あたしの奥に、一体誰を見ているのだろう。
よくわからないなぁ。 この脳から零れ落ちていく、文字が、意味を成す文字が、ペイネの切れ端に描くカオスが。 それが本質であるとするなら、それは守ろうとするべきものだし。 守るに値しないというのなら、そういう人間ならば、あたしはもっと早い段階できっちり拒絶することができた、はずだ。 つまり、守るべきものを無防備に晒して、それを誰かに守ってもらおうとしているけれど、それはあたしじゃない。 にも、関わらず、あたしの前に何で曝け出すのやら。
ようやく逃げ場が見つかりましたか。 でも、たぶん望むようには何もしてあげられない。 あたしの望むこともわかっていない。
何から逃げているんだろうね。 見たくないものを見ないようにできるフィルターですか、あたしは。
自分が怠惰な所為で、ナマオダジョーを見るチャンスを損ねました。
ああああああ。
オダジョー。 オダジョー見たかった!
これからは土日も休まず毎日学校へ馳せ参じます。
例の後輩に食べられてしまいました……。
てゆーか、あたしが悪いんだけど。 なにやってんだ、ほんと、もう。こんな時期に。
あたしはひとりみなので、けしてふたまたじゃありません。ありませんとも。 ありませんが、二重生活の始まりです。 ぶっ壊れそうだなぁ、そのうち。 ありとあらゆるものが。
結局、あたしがいけないわけです。 ちゃんと拒絶しなかったり、お酒呑み過ぎてちょっと気を緩めちゃったりしたことが。 あたしはいつも自分から誰かを好きになって、ここ最近はそれ受けてあたしのことを好きになってくれるひとと出逢ってきたわけだけれど、逆のパターン、つまりあたしは何とも思ってない相手から先に好意を向けられるなんてほぼ初めてだったわけです。 そうするとね、免疫ないからね、弱いのよ。 承認されたり、肯定されたりすることはとても嬉しいことだし。 まぁ、まだあたしの深いところを知らないからそうなのかもしれないけれど、今までになくあたしに対する評価が高いのひとなので、そういうのはなんだか心地よかったし。 しかも、あたしの弱いタイプのだめ男だ。 更に、まだ微妙にわかんないけれど、思考のプロセス(結果が、ではなくあくまでプロセス。当面わかっている範囲では)とか似てそうだし、共通の話題も多い(というより向こうの守備範囲がとてつもなく広い)から話も合うし、好きになれそうな気はしていた。 でも、それとおにいちゃんと縁を切ることは別問題。 てゆーか、今のところきっぱりさっぱり縁を切ってしまうつもりなんてかけらもない。 それもあたしの弱さ故だ。 あたしがこの世で一番心を許しているのは、誰の追随も許さないくらいにおにいちゃんで。 もう恋人らしいことはしないけれど、例えば女の子の友達とやるようなことは今でも変わりなくやる。 お買い物に行ったり、一緒に御飯食べたり、うちに泊まったり。 でも、手を繋いで眠ったりはしないか、友達同士は。 例えば、恋人関係というのを性愛関係とイコールで結ぶなら、おにいちゃんとあたしは恋人関係ではないし、あたしもおにいちゃんも心がまえとしては一応そのつもりだ。 だけれど、第三者から見たら「どうしてそれで付き合ってないって言えるんだ!」状態らしい。 この状況はなってみないとわからないことを身をもってわかっているので、わかってもらおうとは思わないけれど。 あたしは今、おにいちゃんを手放すつもりはない。 あれほどのひとを手放したくない。 ただのわがままなのはわかっているけれど。 それともまた別にして、あたしは何で後輩のことを許容してしまったんだろうかと考えることもまた苦痛。 あたしのことを好いてくれたから、とかそんな理由も結構だめとゆーかアレだけど、たぶん、この2年の後悔を繰り返したくない気持ちが大きいんだろうな。 つまり、これはその後輩への何らかの気持ちから、というよりも、救えなかったひとへの贖罪の気持ちが大きいんだ。はっきり言ってしまえば。 救ってあげたかったひとがいた。救いを求められたのに拒絶して、今度はあたしが拒絶された。必要ない、と。 救ってあげたかった彼に似た、後輩を、また拒絶したら、またこの後悔を繰り返すのかと思ってしまったから。 しかし、この関係がその救ってあげたかった彼に露見した際は、もうほんとにあたしの人間性そのものを拒絶されかねないね。 てゆーか、どーでもいいけど、サークル関係にばれたら、あのサークルにいられなくなるかもなぁ。 サークルの連中はあたしより部外者のおにいちゃんのことをやたら愛しているから。あたしのこれは裏切り行為以外の何でもない上に、他の人間関係も複雑にしてしまうからなぁ。 曼荼羅入りですか。赤線地帯突入ですか。あたしも。
つまり、結局、自分のことしか考えてないわけです。 そんなことをここしばらくずっと言われてるけれど、こうやってみると自分でも自覚できますよ。
はぁぁ。
自分が悪いわけだけれど。 いつかぶっ壊れないか心配。 そしてぶっ壊れるなら卒論書き終わったあとにしてくださいよ、お願いしますから。 とりあえず卒論さえ書ければいい。 後のことは知らない。 なんだかんだ言ってぶっちゃけてしまえば、今あたしが一番愛しているのはその後輩でもなく、おにいちゃんでもなく、あたしの先生だ。 あぁ、もうほんとやばいくらい。
「一つくらいは賭けに勝たなきゃいけない」という台詞が見たくてバイブルをめくる。最終巻。
そして、(周囲のひとの好意と善意と同情の末に)一つ賭けに勝ってしまったグレアムはこれからも生き続けなければならないのか、という初めての思いに出逢う。 善意が一体なんだというのだ。 死にたがっているグレアムを生かしておくためのエゴでしかない。 あの賭けに勝たせることが、周りの彼への愛だったのだけれど、むしろ負けてしまうことの方がグレアムにとって救いじゃなかったのか。 でも、それでも、なお生きていろ、と。 一つくらいは希望があるから、生きていけ、と。 たった一つしか希望がないというのに。
そして、また。 結局、あの決意の目は一体どこへ向けられていたのかわからないまま。
もう8年を過ぎた。
まだ、彼を救えない。
2004年12月05日(日) |
もう言いたいことはひとつだけ。 |
愛媛が嫌いなのがそんなに悪いのか。 東京が好きで好きでたまらないのがそんなに悪いのか。
ひとには生きていくにふさわしい場所がそれぞれあって、あたしはあたしなりに自分の約束の場所に巡り合えたからそれを手放したくないだけ。
それを「前提」にしてあれこれ生きていくことを考えるのって、そんなに間違っているのか。
「美しい」ともなんとも言えない、ただのありふれた街並みが、それを見下ろすただの、高いわけでもない、星の輝きが素晴らしいわけでもない、ただの空が、ごちゃごちゃした品のない道路が、こんなに愛しい。 あたしは生まれて20年経って、そんな気持ちを手に入れることができた。 それを手放したくないのは当たり前でしょうが。
誰が何と言おうと、ここはあたしの場所だ。 あたしのために存在している場所だ。 あたしを待っていてくれた場所だ。
もう二度と離れたくないのに。
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