夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。
里一面を焼き尽くそうと、咲き狂っている。
誰も来ない美術館のそばの畦道に見つけたあの彼岸花、 今年も咲いただろうか。
*** 曇りの日に 知らない町を歩いて
見たことのない色の 電車に乗って
そんなにきれいじゃない 駅にたどり着いて
大通りから一本ずれたような 坂道を下って
薄暗い店に入って 知らない夜が来る。 ***
*** 牧場にヘンな男が乱入して、 男はマトリックスみたいに銃を発砲して、 銃弾はどこにも当たっていないのになぜか爆発をしたそうです。 男はそのまま炎上したそうです。 ハッピーエンドだったらしいです。
私はフォークみたいなので干草を集めていたそうです。 黄金の草と、青い空とが対照的で、とても爽やかだったそうです。 ***
*** 真っ暗な車両に入って座席に座った。 振り返ると、見送りのA本さんがホームの階段下にいる。 ホームにも明かりはなかった。 暗闇にまぎれてしまわないよう、目を凝らした。 ***
*** ビカビカ光っている星雲があった。 まぶしすぎて電光のように嘘くさい。 「あれは、絹目座だよ。」とA本さんが言って 妖しく光る星の群れの方角へ歩いて行ってしまった。 そんな星座あるのかな、とインターネットで調べたら、 お話の中にある星だった。 ***
*** 音もなく色もなく光もなく文字もない。 声もなく姿もなく形もなく笑いもない。 ***
小さくなって、 両手を振りながら病院の角を曲がって消えていく 彼女を見ていたら、なんだかすごく悲しくなった。
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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
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