夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。


2003年09月29日(月) 曼珠沙華

里一面を焼き尽くそうと、咲き狂っている。

誰も来ない美術館のそばの畦道に見つけたあの彼岸花、
今年も咲いただろうか。


2003年09月23日(火) いつもの夢

***
曇りの日に 知らない町を歩いて

見たことのない色の 電車に乗って

そんなにきれいじゃない 駅にたどり着いて

大通りから一本ずれたような 坂道を下って

薄暗い店に入って
            知らない夜が来る。
***


2003年09月22日(月) A本さんの夢

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牧場にヘンな男が乱入して、
男はマトリックスみたいに銃を発砲して、
銃弾はどこにも当たっていないのになぜか爆発をしたそうです。
男はそのまま炎上したそうです。
ハッピーエンドだったらしいです。

私はフォークみたいなので干草を集めていたそうです。
黄金の草と、青い空とが対照的で、とても爽やかだったそうです。
***


2003年09月18日(木) 発車時刻

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真っ暗な車両に入って座席に座った。
振り返ると、見送りのA本さんがホームの階段下にいる。
ホームにも明かりはなかった。
暗闇にまぎれてしまわないよう、目を凝らした。
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2003年09月14日(日) 0等星

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ビカビカ光っている星雲があった。
まぶしすぎて電光のように嘘くさい。
「あれは、絹目座だよ。」とA本さんが言って
妖しく光る星の群れの方角へ歩いて行ってしまった。
そんな星座あるのかな、とインターネットで調べたら、
お話の中にある星だった。
***


2003年09月11日(木) 死界

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音もなく色もなく光もなく文字もない。
声もなく姿もなく形もなく笑いもない。
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2003年09月01日(月) 存在感

小さくなって、
両手を振りながら病院の角を曲がって消えていく
彼女を見ていたら、なんだかすごく悲しくなった。


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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
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