兄ちゃんが |
事故にあったと電話が入ったのは昨日のこと。手術は成功したから戻ってこなくてもいいと母ちゃんが言っていた。なのに今日の9時過ぎ「どうも危ないみたいだからあんたは帰っといで」って。 頭が真っ白になった。何をしたらいいのか考えながら旦那の会社へ電話した。暫くして旦那から電話がかかってきた。声を聞いたとたん涙が出て「お兄ちゃんが、危ないって。どうしよう、ねぇどうしよう」そればかり繰り返していた。涙が止まらなかった。休みを取ってくれた旦那が戻ってくるのを待つ間、呆然としながら荷造りを始める。飼い猫のちろたがバッグに詰める衣類にじゃれ付いて無邪気に遊んでいる。こんな時って妙に冷静になるもので、支払いの必要なものを全て書き出し、振込みに行く。それから半乾きになった洗濯物を取り込んだ。旦那が戻ってくるとちろたをゲージに入れ北川動物病院へ連れて行く。通常は予約が必要だが緊急という事で快諾していただく。駅のホームから家に電話するが誰も出ない。留守電にメッセージを入れておいた。それから池袋で新幹線の切符を買う。12時53分ののぞみが取れた。東京駅に付きお弁当を買う。合間に電話をかけるが応答がない。ホームに出、もう一度電話をすると母が出た。兄が持ち直したという。だから慌てて返らなくてもいい、と言っているがもうホームだ。今さらキャンセルもできないから二人で帰ると母に告げた。 午後6時過ぎ、実家に着く。ほぼ同時に病院から父が戻って来た。挨拶もそこそこに荷物を預けると病院へ急いだ。 病室には12年前に離婚した兄の元妻が付いていた。どうして彼女が付き添っているんだろうと不思議に思う。元看護婦だという彼女が症状をいろいろと説明してくれた。自発呼吸が浅いことと呼吸器とタイミングが合わないので薬で眠らせて人工呼吸器で呼吸をさせていること、頭の手術後は目安として2週間回復を診ることなど。2週間で大体のことが読めるそうだ。手術後一度血圧が下がったが持ち直し、今は血圧が低いながら安定していることなど。今夜は彼女が付いているというので家に戻る事になった。 |
2002年07月17日(水) |
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