2004年06月13日(日) |
置き手紙(お知らせ) |
梅雨の季節に入りましたので、 冥王星まで、名物の空飛ぶ金魚を捕まえに行ってきます。 定期船で行って来ますので、戻りは7月13日頃になる予定です。 尚、MSNメッセンジャーは冥王星まで電波が届きませんので、 ご用がありましたら、下のメールフォームをご利用ください。 少々タイムラグは生じるかも知れませんが、届くはずです。 それでは、行って参ります。 三紀藍生 【私信など】 >兎真さま 負け犬お題へのひとことメッセージ、ありがとうございました! ぶっ飛んでいるのは「お題」であって、決して私ではないのです。 と、心の中で言い訳をしておりました(笑)
>七樹さま 負け犬お題クリアに際し、メッセージ、ありがとうございました! 変な話だと思いつつ、私も書きながら楽しかったので、読んで楽しかったと言っていただけて、とても満足です(笑) あんな学校があったら、確かに一度見てみたいですが、3年間(もしくは6年間)通う。ということを考えると、ちょっと疲れそうですよね……。
>高月さん 『尖塔より愛を込めて』への感想、毎回毎回、ありがとうございました! 思った以上に変なお話になってしまい、連載中は、この話を真面目に組み上げた自分を振り返って、恨めしい気分になる毎日でしたが(笑) 定期的に感想をいただいたおかげで、無事、完結できました。 ありがとうございました。書くのも楽しかったです(笑)
>相沢さん フォームからのメッセージ、いつもありがとうございます! 心の栄養剤でございます。愛、深まる日々でございます。 以前、名指しでお勧め頂いた『アリソン』も購入いたしました(笑) 今、瀬尾さん(加納朋子さんの新刊『スペース』に登場。『魔法飛行』からの、お気に入りキャラなのでございます)にメロメロ中ですが、これを読み終えたら、是非、読んでみようと思っております。 ……読みたい本がたくさんだ。まだ、『葉桜の季節に君を思うこと』も読み終えていないのに。
>ぐりさん 本当に、純和風で攻めてくださったのですね(笑) あと半月。冥王星から、更新を楽しみにしております。(は?)
さて。やり残したことは、もう無いかしら。無いことを信じて。 午後4時の定期船で、冥王星に行ってきます。(くどい?) また会う日まで。ごきげんよう。
2004年06月11日(金) |
煽りだけ書きまショー第2弾『rainy-day-dream』 |
注意: これは、「煽りや一話にあたる部分だけ書いてみよう」という、橘さんがその昔、創作日記で公開されていた企画であり、基本的に続きは書かないという無責任でふざけたコーナーの、第2弾です。 くれぐれも、そのつもりでお読みください。
5月。ゴールデンウィークも開けたばかりの、爽やかな新緑の春に。街は早朝から、きめ細やかで柔らかな雨のベールに覆われていた。 雨水を弾いて、艶やかに光る緑。しっとりと濡れて、色を深めるアスファルト。まるで、雨が周囲の音を吸収して、そっと地面に流していくように、街は穏やかな静寂に満ちていた。 そんな、優しく雨に霞む街を。 満井克利(みついかつとし)は、ぼんやりとした足取りで、学校に向かって歩いていた。 今日もまた、徹夜してしまった。オンラインゲームにハマってからというもの、睡眠はすべて、授業中にまかなっている。寝ていないわけではないので、体調的には今のところ不具合を感じないのだが、最近、顔にはっきりとした寝不足マークが出ていることを、克利は自覚していた。 自棄になっている部分もあるかもしれない。 傘に降り積もる雨の滴を、意味もなく振り払いながら、克利は思う。 今ひとつ冴えなかった中学時代。高校進学を機に、バラ色の青春生活を謳歌してやろうと、春休みのうちからイケメンファッション雑誌を読みまくり、なけなしの小遣いをはたいてヘアカットもし、爽やかな笑顔、自然な挨拶、ポップでクールな会話術さえも、独学で練習し。さあ、今ここに高校デビューだ。と、気合いを入れて登校した入学式初日。 緊張と期待を胸に踏み込んだクラスには、中学時代、学校で一番のモテ男と言われた河井拓人(かわいたくと)が、年代物のモテモテオーラを身にまとい、既に、クラスの女子の視線を集めていたのだった。 アレが同じクラスで、俺に光が当たるはずがない。 がっくりとうなだれた克利の予想通り、入学してから今日までの1ヶ月間、女子に遊びに誘われたことは一度もなかった。コンパがなかったわけではない。モテ男河井は、毎日のように女子とカラオケに行っているという話も聞く。 「なんつーか、やる気失せるよなぁ」 ぼやきながら、ふと、通りの脇に目をやった克利は、目に飛び込んできた光景に、思わず足を止めた。 静かに降り注ぐ雨の中。小さな三つ葉のクローバーを傘代わりにさして。体長10センチ程の少女が、小さな水溜まりで遊んでいる。 何だあれは。妖精か? それとも、新種の人型昆虫か? ありきたりな行動だと思いつつも、手の甲で目をこすって見たりして。 いや、ここは常識的に考えて、徹夜明けによる幻覚と判断する方が……? 超高速で駆けめぐる、取り留めない思考を脳みそ内で回転させながら、克利は鞄からカメラ付き携帯を取り出した。 楽しそうに、足先で水を蹴り上げている人型昆虫に向かって、カメラを構える。 「ぴんぽろぽろり〜ん♪」 緊張感の無い音が、雨の中にこだました。 「!」 その音に、人型昆虫が、驚き振り返る。 オフホワイトのワンピースが、やわらかく、ふわりと揺れる。光沢のある髪は薄水色で。くるくるとした丸い瞳は、海の色を思わせる、濡れて輝く深い青。ノースリーブのワンピースから伸びる人形のような白い肌は、見るからにみずみずしい。そんな、幼くも整った顔立ちをした小さな美少女は、振り返って、克利の手に握られているカメラ付き携帯を見るなり、鈴の音がなるような、小さく可愛らしい声でこういった。 「おい、何勝手に撮ってやがんだ。ええ?」 ガ、ガラ、悪……。 あまりのギャップに脱力を禁じ得ない克利の胸元に、ぴょーんと飛びついて。 「そういう行為は盗撮ってんだぞ。わかってんのか? ったく、何処でも誰でも勝手に写しやがって。少しは常識ってもんをわきまえたらどうなんだ? ああん?」 髪の毛が揺れるたびに、ほんのりと香る、甘い香り。艶やかに光る、小さな唇。吐き出される、乱暴な言葉。 「……」 幻覚にしては、リアルだし。第一、外見と言葉のイメージが違いすぎる。 何なんだ、これは。夢か? 判断できずに、傘をさすのも忘れて胸元を見下ろす克利に、外見だけは可愛らしい小さな生き物は、延々と説教を続けたのだった。
コードネームは「彼女が欲しい!!!」 水色人型昆虫と、高校デビュー失敗男の、学園ラブコメディ 『rainy-day-dream』 近日公開!……の予定はありません。
……うーん。 思いついたときは、おお! 良いじゃん、萌え萌えじゃん!? と、思っていたんですけれども。 書いてみると、あんまり面白くないですね。……困った。 まあ、いいか。いいよね。掌サイズ(謎)
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