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「もうどうにでもなれ」 とでも言うように 愛し合う 朝から晩まで 睡眠時間を除き 一日中愛し合い続け そろそろ一週間 カレは一日に 二回果てる時があり 私は何度も果て続ける 自ら 「 セックスなんてうっとうしいから避けてた 最初の数ヶ月は処理としてするけど あとは断り続けてた 」 と言っていたカレに 「どうして私だとこんなにできるの ? 」と 本当に不思議過ぎる程 カレの性欲は増す一方で よく口にしてしまう その度カレも 「 にゃんこを愛してる にゃんこが大好きだから 」と そう言い 気が付けば一日中 体を重ねている 出会ってから安定期に入り そろそろ「飽き出すだろう」と 思い始めても いい頃なのに 激しく求め合う 以前は「不安」になったものだけど 一体いつまで抱き合っていられるの ? なんて事は考えなくもなったし 思わなくもなった そういえば これまでに私達は 合う度体を重ねていて 付き合い始めは 冗談交じりに「 俺ってセフレ ? 」 なんてカレに言われてた程 ずっとひっついていた どんなに殴っても 酷い言い合いになっても 最後にはひっついていて 「おやすみ」の電話では 凄く仲良しに戻っていて 「セックス」の重要性 というものを 感じさせられる程 どんなに酷い言葉や暴力で 傷つけてしまったとしても 精神的に「深い部分」で 強く ・・・・ そしてごく自然と 繋がっている気にさせられるし 言わなくてもいい関係を 持続させてくれる だから「それ」に関して 「ごめんなさい」と なかなか素直に云えない日でも 無言で伝えられているし いつの間にか 素直になれているから 喧嘩をしても丸く 収まっていたりする 「合う度重ねあってる」なんて言うと ただの「セフレ」と思われがちだけど そうゆう感覚は一切無く お互いが自然に 肉体的 そして精神的に 求め合い 結び合えていて こうゆう関係って ホント素晴らしいと思う 大袈裟かも知れないけど 普段はごく普通の愛され方で 時間のある時は一日中と 全身愛撫 時間の無い時でも二時間 内容はそう変わらないけど 全身「大事そうに」愛撫されてると なんだかエステのようで 違った意味で気持ち良く ついつい眠ってしまう このように いかにも「愛してる」と 例え口にされ無くとも 溢れる程に 感じとれるような 愛撫は勿論好きだし かなり心地良いけど たまには「束縛」もされたくなり 「窮屈さ」を求めたくなる 日常では嫌なのに こうゆう時に限っては 縛られたり 「雁字搦めにされたい」 とさえも思う 随分前の話になるけど ちょうど金曜の午後 私は元彼君に会い 一時間「15万」と言う金額を貰った のにも関わらず ベッドでふたり寝転びながら 世間話をしただけ 元彼君は 相当大変な事になりつつ 「我慢」していたけど 結局何もさせなかったし 「キス」すらさせず ただ大事そうに 何度も髪を撫でられ続けた その件を それから半年経った頃 カレに暴露すると カレは激怒 それが二回あり 二回目は数分しか合わなかったし なのに金額も「10万」と 前回よりも詐欺的な 内容となるのだけど それも後に暴露 「もうそんな事しないで」と 再三に渡って 言われ続けて来たのに 今回は 叔母の店へ出向く事になり それもあっさり暴露すると もう「カンカン」に怒ってしまい この日は時間が遅く ファミレスで 食事をしていたのだけど ナイフとフォークを テーブルにぶっさし 怒鳴りちらされてしまった 普段は冷静に対処し 「そんなんならもういいよ」と どうでもよくなって しまいがちなカレが こんなにも怒ってしまうのだから 「相当」な事なのだろう ・・・・ けど 私も嫌な気分になり 結局その場では その「強引な態度」に関し きちんと謝ってもらった だけど その日の朝方まで カレの怒りは止まらず 「 普段から一緒に歩いてたり 御飯食べたりしているだけで オトコに見られたりするのに そんなとこ行ったら余計って判ってるだろ ? しつこくされたり好かれたりするのは もう当たり前のことだろーが 俺がそうゆうの嫌なの知ってて 独り占めしたい って いつも言ってるのに 俺が不自由にさせてたら 何も言えないけど きちんとしてるじゃん なのにどうして ? そうゆうんじゃない って分かってるけど 他にオトコ探したい としか思えない 」 と怒鳴り続けた 私的には 誰かと話したいが為に 出向いたわけでは無く ただ叔母が店にいて みんなで向かった 「それだけ」の事 「それだけ」の事で 言い寄られても 無視状態で相手にもしていないし 特に誤解を与える事も 何も無いのだけど 何も無いのに きちんとカレには さり気無く 暴露してる その度カレは 焼餅に交え 「事後報告ばかり」と この事でも怒り出し 全身を「束縛」するように 強引な愛し方を始めるが この「強引さ」に 私はとてつもなく 惹かれている だから 暴露して しまうのかもしれない 強引なものを求めて そうゆう行動を 起しているわけではないし 普段のセックスが マンネリってワケじゃないけど 「愛され過ぎている」と心底 実感させられるような そうゆうセックスって たまらなく「いい」 そろそろ三年に なろうとしているのに お互いは求める一方で 「 にゃんこが可愛い 可愛くてたまらない にゃんこは俺だけのもの 俺の大事なだいじな奥さん 」 全てを吸われ それを表現するかのように 指先まで 丁寧に愛撫され 毎回「愛してる」と 言われながら 云い果て きっと今日この後も 朝から晩まで 愛され愛し求め合う |
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気付いてあげられなかった だなんて 白々しい言葉を発したら まるで「嘘」になるだろう 全部私のせいだ なんて いまさら「悲観的」になっても もう遅い それでも笑ってるのは どうして ? 目が合った様な そんな気がして数週間 私はカレを好きなの ? それともお金が大事なの ? 月から問われているような気がした 月には嘘が吐けず だけど答えも出せずに ただただ月を 見上げる事が多くなった頃 頭のてっぺんからつま先まで カレはいっぱいいっぱいだと そう私は言ったけど 実際は「いっぱい」なんて ものなんかじゃなく 触れたら破裂しそうな程 「パンパン」になって とうとう カレは破裂してしまった あなたは月が呼んでくれたから 「名前はツクヨミだよ」と どこか月の香りがしたのは 瞳に三日月が模られていたから 破裂してぼろぼろになるまで 追いやったのに カレは怒らない 「 破裂したこの穴を埋めてくれるのは にゃんこだけだよ 」 どんなに辛く大変なのは カレは勿論 私だって判っていた筈 それなのに 言われているこの部屋に ツクヨミの匂いがした 一年と半月 なんて短い歳月だったのだろう けれど ツクヨミにとっては 長い長い月日だったのだろうね 彼が笑うから つられて私も笑ってる 「 にゃんこが笑わなくなったら また俺がいつでも笑わせるよ 」 あの報告を見た瞬間 無言になり なんて言葉をかけて良いのか 解らなくなってしまい お互いを求め合う その手も同時に 「ぴたり」と止まり 言葉と同時に息を呑んだ 「いい加減過ぎた」と 自己嫌悪に浸っても 戻っては来ない 後先何も考えず 最低な事をしてしまった 取り返しのつかない事をしてしまった 前日そう言ったけど この時の事では無く カレ自身の事に 自分自身がそう思えてしまうなんて いつから月を見上げなくなったのだろう ぼんやりとしたまぁるい明かりを 眺めていたのは 遠い遠い昔の事の様 たった一年半前の事なのに カレの事が好きなの お金も大事だけど 大事なのはカレ自身 月は目を逸らすようになり 安定したけれど ツクヨミの瞳に浮かぶ 三日月も消えてしまった 撫でてあげる事すらしようもせず 最期の別れの挨拶を掛ける事も無く 照らされた土の中に小さく消えた カレはどんな思いをして 接していたのだろう 相当辛かったと思う カレの姿を目の当たりにしないと 判らなかったの ? 判ってたんでしょ ? いや 根本的な部分を 解ってあげられてなかった そうじゃない 理解する気なんて ハナからなかったくせに いつになったら この「最低」だと卑下する思いは 消えるのだろう こんなのただの「偽善」なのに 胸から喉にかけて 切なく心が痛んでる なに なんで どうして ? |
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