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あの朝のように暗くなった 緩いゆるやかな坂道を通る時 今までは 胸の隅っこにある一部分が 小さいけどいたく切ないって 声をあげていた それを隠すように いつもいつも 坂道の途中で会話を始める そうしなきゃ 潰れちゃいそうで不安だったから 何か話しても その不安は対して変わらないんだけど 信号のライトは まだ綺麗じゃないし 空気もあたたかく 風が頬を冷たく抜ける程ではなくても ここに立つと いつもいつも思い出してた それがついこの間は 思い出すことなく 普通に立ってられた 今まで見えなかった 見てなかった街並みが 綺麗に映ってたはずの街並みが 妙に汚くて ・・・・・ 今までは映らなかった場所が きちんとはっきり見えた 終ってないようで 終ってた もしあなたがこの街に来ることがあったり どこかでこの街の情報を耳にすることがあったなら 真っ先に私のことを思い出すだろう 一度手を振って 別れようとした場所も ふたりで寝そべっていろんな話をしたあの場所も 何もかも あなたの中で再生しだすだろう その日がくるか来ないかなんて わからないけど わたしの中ではもう リピートされる日は来ない あの十字路の先の行き止まりに あなたが来ることがあっても |
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