フィンランド湾のヨット

2006年07月31日(月)  秋みたい

まだ、七月だというのに。
振り返ればそこに
あなたがいるんじゃないかって。


2006年07月30日(日)  何かに

日曜日に外出
そんな
あたり前のことが

堕落したお店で(失礼)ごはんを食べ
必要なものを買い
それほど必要でないものを買い
気持ちがふくふくする

感謝しよう


2006年07月29日(土)  荷物が届く

枕とかバスタオルとかいろいろ
AV機器とかいろいろ
また働くようになって
もういちど
生まれなおしたような気分

頭も痛くなくて
ほっとする土曜日でした


2006年07月28日(金)  悩みごと

冷麺を食べたいなと思って
だから
その通りにする

大変だけれど
でもぜんぜん
大したことじゃないし
とにかく
お腹が減っているときに
考えるのはやめよう


2006年07月27日(木)  私ですよ

前にもお会いした私です
と、心のなかで思いながら

おもちゃを買って
わくわくして帰る


2006年07月26日(水)  かげろう

意識の薄れる様子
気付いたときには
真夜中の国の時間が
はじまっていたのでした


2006年07月25日(火)  サービスデー

とてもとても迷惑な
ごめんなさい
次は忘れないように気を付けます


2006年07月24日(月)  お弁当/ビルのあいだ

働く机と
休む机と

自分の心持ちを切り替える
九割くらい
少しだけ外へも行く

どこにいても
すぐ隣には
別の宇宙が広がっている


2006年07月23日(日)  夏らしく

朝昼ごはんはナン・カリーとラッシー
そしてクーラーの部屋でお昼寝

スーパーでレジの金額に驚愕して
気を取り直して(袋の中には桃)
ふんふんと家に帰り
何かして 何かして 何かして

そんなふうにして日曜日が終わる


2006年07月22日(土)  頭痛が痛い

線路沿いの道を
歩いて
私は笑いが止まらない

目が覚めなくて
頭が痛くて

でも
踊るのが好きだから


2006年07月21日(金)  なぜ歌うのだろう

でもたしかに
最後のひとたちは
とても
上手なのだった

「内緒ね」って Lady A が
私は一生
ああいう風に
ならない
なれないのだと
淡く
淡く思って

でもちょっと
言ってみたい

本当は名前は違うのですが
そういう風に聞こえたのです



「…内緒ね」


2006年07月20日(木)  柚子茶のかわりにレモンティー

まるで知らない国の言葉のようで
知りたいのか
知りたくないのか
わかりたいのか
わかりたくないのか
よくわからない

ただ少し懐かしい思いがする。
むかし熱心に読みふけっていた
少年がいたことだなあ、と。


2006年07月19日(水)  馴染ませる

まひるの夢のような
謎かけのような
言葉遊びのような
迷路のような
自分自身のような

知らないようでいて
でも覚えていて
忘れていて
やっぱりどこかで
出会ったことがある

そんな文章を
身体に
馴染ませたいと思って


2006年07月18日(火)  雨が降る

窓から外を歩く人を見る
涼しくてほっとする

火曜日はいつも
何を着たら良いのか
わからなくなります


2006年07月17日(月)  本を枕元に

この部屋はまるで
静かで
うす暗くて
どこかでみた小説や映画の
深い森のなかみたい

雨が降って空気が入れ替わる

ひんやりとした風が流れてきて
少しだけ寒いけれど
そのまま
そのまま眠る

いつもの
頭を殴られるような
眠りではなくて

森の奥で
苔のベッドに抱かれて


2006年07月16日(日)  うつくしいひと

そう、それは
日々をひとつひとつ
丁寧に生きる

ごはんをおいしくいただく
あこがれる
思いをはせる
ふりかえる

前を向いて街を歩く

連れ立って
そして
ひとりで


2006年07月15日(土)  サボタージュ

だって起きていられなくて

布団を干したら急転直下
嵐のような雨が近付いてきて
もう、何もわからない

夢なのか
起きていることが夢なのか

オイスターソースで
インゲンと春雨と
炒めたのを食べました


2006年07月14日(金)  ダブルホルダー

その人はすらすらとよどみなく
私はふわふわと行ったり来たり

「じゃあそれで」なんて

これで良かったのかしら?
いまでも、よくわかっていません。


2006年07月13日(木)  すべて自然な出来事でした

それはまるで白い花びらを
縫いあわせたみたいな

迷っているうちに
時間を忘れて
心が爆発しました

どこにいても
誰といても
変わらないねあなたは


2006年07月12日(水)  ペイント

難しいことは出来ないのでなんて

夜、糸が切れるように眠る。
少しして起きて
何が何だかわからないまま
また眠りました。


2006年07月11日(火)  おつかい

そのおかげで
それなりに自然に
お話できました


2006年07月10日(月)  その夢は

デスノートと
功名が辻と
怖いものと
いつまでも私の
求めているものとが
混じりあって
でももう遠い
いつのまにか
遠ざかっていた


2006年07月09日(日)  逆鱗ちゃん

朝顔を持って図書館
そして地下鉄
簡単なことで血が上ってしまう
頭に
そしてすぐに我に帰る
だって親切で
親切で親切で親切で

全部さかさまだから
いつもとても痛いのです

なんて不憫なお魚でしょうか。


2006年07月08日(土)  頭にきた

お腹でなく
腰でなく
これが休日病のはじまり
切り替えるのに
必要みたいです


2006年07月07日(金)  おかえり

夏祭りでは夢とうつつが
露天はどこまでも明るく
記憶はどこまでも薄暗く

去年の私とすれ違う
49はやめて13と18に


2006年07月06日(木)  部屋に満ちる

夜、お布団にもぐりこむときのしあわせを
先延ばし先延ばしにするために

あるいは
眠るのが惜しくて


2006年07月05日(水)  ふわふわと

新しい傘を差して
だっていま
わたしはひとりだから

夜更かしする


2006年07月04日(火)  ダブルミーニング

がんばって
お稽古に行ったら
わたしは
とてもえらい


2006年07月03日(月)  ひとりで生きられる

いつになっても慣れない
帰って来ないなんて
そういうこともあるのだな
でも別に
どうということもないのだな
淡々と働いて一日が終わる


2006年07月02日(日)  電車に乗ってバスに乗って

物語の女学生の部屋みたいな
わたしたちは
わからない
わたしは
ときどき女学生みたいな
気分になる

ゆっくり生きていきましょう


2006年07月01日(土)  誰が見ていなくても

暗い舞台に
スポットが射してくる感じ
私には見えました


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