フィンランド湾のヨット

2005年10月31日(月)  橋

向こう岸とこちらがわと
身体が引き裂かれそう
この道は、もう重ならないのかもしれない

もう、焼き落としてしまっても良い?


2005年10月29日(土)  ハット ・ スキャンダル

ああ、なんだろうこれは。
こんな風に繋がって

はっとして。

笑って。

生きてるってこういうの
全部出して
全部出したい

ここで


2005年10月28日(金)  つばめ

ひとりぐらし
ひとり
ひとりで
ひとりって

オレンジジュース



私は


2005年10月27日(木)  ままならぬ浮世です。

頭に鍋をかぶって出社
ざるで水を汲むような仕事ぶり
いつ消えても良いように
机の中を整理してみたりする

ああ、よりにもよって
こんな姿を
見られてしまったのですね

リルケと音楽ときらきらの
衣装に触れて少し生き返る


2005年10月26日(水)  復帰しました。

吹けば飛ぶような机の上のほこり

絶妙のタイミングで
愛知へと去ってゆく人



2005年10月25日(火)  ランチ/お休みの終わりの日

早起きして布団を干して
途中でひっくり返して表も裏も
それですべてが
うまくいくんじゃないかって

何を求められているかということと
何をするべきなのかということの違い

わからないので黙っていました


−−−−−−

出かける元気があれば最初から(略)



2005年10月24日(月)  22時

まさか電話がかかってくるなんて。

外の階段へすっ飛んでいく。寒い。
部屋の中のほうが静かじゃないの。

職務(明朗快活健全ちょっとばか)を放棄したのは
隙をつかれたからです。
嘘です。信頼しているからです。


2005年10月23日(日)  ノスタルジア

いい人にだけめぐり会ったわ
騙されたことがない

って、昔、うたのお姉さんが。

異郷にありて
思い断ち難く

どこまで一人旅、か。


2005年10月22日(土)  無為の日々が続く

眠って。目覚めて。瞬きをひとつしたら夕方。
ああもう、嫌になっちゃうな。

荷物を。文字通り引っ掴んで出かける。


2005年10月21日(金)  6階 → 17階

面談、面談、また面談

何度も同じ話を繰り返すたび
浮かび上がってくる幻影のようなもの
その実体はどこにあるの?

誰も使わない応接セット
不必要に豪華な
それでいて何も無いこの部屋みたいに
空っぽなんじゃないかって


−−−−−−

四谷三丁目までイカ墨同盟を届ける。
君と私は何同盟かわからないけれど
まあ、何かの同盟であることは確かな気がする。


2005年10月20日(木)  手触りも影も無い

空気のように
気配のように

眠って起きて眠って起きて眠って起きて

何もしないという消耗のいちにち


2005年10月19日(水)  「健康に良いんですよ」って。

唐突に思い立って焼肉

マカディア
釧路? 釧路だね。


2005年10月18日(火)  本を読んだりしていたらしい

天気が良くても悪くても
外が寒くても暖かくても
何の区別もない日々が

夕刻になってやっと数時間
生きている時間が流れる


2005年10月17日(月)  届けもの

やっとのことで起き上がって外苑
今日はすごく混んでいて
先生も少し疲れているみたいだった

診断書×2 この出費は痛い 痛いなあ

周りの人がよってたかって
私に食事をさせようとする

心から感謝しております。本当です。


2005年10月16日(日)  また春にね

お布団の上をころころと
いつのまにかF1も最終戦
見ているような
見ていないような

太陽と月のような二人でした
かつての二人がそうだったみたいに

眠ったり起きたりも
星の瞬きと思えば

思えば

来年もよろしく


2005年10月15日(土)  魔法の杖

足を引きずるようにして、川。

どうしてこんなに
いつも疲れてるの

私はいま、お稽古のあいだだけ生きてる。

黒いステッキの先から
鳩が出てきたらすごいね


2005年10月14日(金)  心に花束

朝ごはんを抜いても
お昼になったら
おなかがすくみたいに

金曜日の夜は

私にはまだ
舞台と
踊りと
フィンランドがあるから


2005年10月13日(木)  また別の人

こういうのは一期一会とは言わないと思う
また会えると良いですねなんて随分
礼儀正しいのですねわたくしたちはお互いに
不誠実になる必要すら無いあなたは違いますか?


2005年10月12日(水)  名を騙る

誰か私を名画座に連れて行って。
そしてカルトな映画を教えて。
誰か私を図書館に連れて行って。
そして泣ける本を選んで。

誰か私の頭を良くして。
一人ででも生きていけるようにして。

香奈


2005年10月11日(火)  心の武装

しあわせだったらなんだっていうの?
(すみません言葉悪くて)

お洒落する
やめる
無難な格好をする


2005年10月10日(月)  夢のなか

ひとの布団で寝て、起きて
ほとんど泣き出しそうになる

私のベッドはどこにいったんだろう
ここでしかぐっすり寝られないよ
たまには貸してくれたっていいでしょ

きょうだいなんだから

今朝見た夢。かも。


2005年10月09日(日)  おめでとう

その姿が
何度でも
私をよみがえらせる


−−−−−−

こういうの
もうやめませんか?


2005年10月08日(土)  鉄板

風景に色が無い
今日は川
海に向かって流れているの?

指先から悪口がとめどなく
無神経は私のほうだよね


2005年10月07日(金)  3連休?

もう何連休なのかわかりません

雨が降って
ああいま
夜なんだって


2005年10月06日(木)  非 ・在

花が届けられたら
本人は来ない
つまりそういうこと


2005年10月05日(水)  朝のメール

どこまで書いたら良いんだろう?
そもそも
何を伝える必要があって
何をわかって欲しいのか
わからないまま
時間が迫ってきて

わかって欲しいと思って良いのかな

結局「とってもおいしかったです」みたいなそんなの
送信ボタンを押したら電話機は
洗濯物の奥にでも突っ込んで忘れる

それだけ


2005年10月04日(火)  できない

大きくて不恰好な荷物を抱えて

いつものように

でも突然気付いてしまう
何何して「しまう」なんて
なんて

なぞっているだけだ
素知らぬ顔をして
いつもをなぞっている

車がぐるぐるまわるのを
ロータリーを
本当は一台だって同じ車じゃない
この景色だけが
私を落ち着かせる

私はなく
両手で顔を覆って
何かのためじゃなく
何かをなぞるために


2005年10月03日(月)  私のいるべきところ

口で言えないからメール。か。
淡々と働き、外苑。そのまま道に迷う。
夜ごはんは少し食べ過ぎましたが
辛いもの、大変おいしゅうございました。


2005年10月02日(日)  釣り人たち

隅田川、再び。

そのへんに適当に座ろうとすると
手際良くタオルを敷いてくれる。
こういうの、愛かもしれないって。
母の。私たちの生活圏で川を見ている、母の。

その後、勢い込んで図書館に行くも
日曜日は閉館が早いこと、知らなかった。
スーパーでおいしそうなものを買って
夕暮れの町を漂うように歩いて帰る。


2005年10月01日(土)  川を見に行く

やましい気持ちにならないで良い。
だって今日は土曜日だから。
川の水、また反対向きに流れているね。

しりとり。
私たちはよく、こうやってお稽古したね。


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