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2008年06月01日(日) 6月1日のlesson de ラ・パレット…

入梅前の晴天の一日、受講した5人の生徒さんのうち3人が北九州からのご参加により、
いつもより、少し緊張感のある公開レッスンとなったような気がします。
曲目は以下の通りです。

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11:00〜 バッハ:インヴェンションより 8番
    ハイドン:ソナタHob.XVI/27 第1楽章
    メンデルスゾーン:無言歌集よりOp.19ー4
    プロコフィエフ:タランテラOp.65ー4

12:00〜 ハイドン:ソナタ ハ長調Hob.XVI/50第1楽章
    ドビュッシー:映像第1集より 水の反映

13:00〜 リスト:バガニーニによる大練習曲第6番

《休憩》14:00〜14:40

14:40〜 リスト:ラ・カンパネラ
    リスト:メフィストワルツ

16:10〜 ショパン:ソナタ2番
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この日の公開レッスンで最も印象に残ったのは、前半と後半の間の休憩時間に、
先生がふとおっしゃった、
「この公開レッスンで、何をやろうとしているのかをずっと考えてきたのだけれど、
 結局、本当に良い音楽って何だろう?…という事だと思う。
 良い音楽とは、娯楽ではなくて、芸術。」
というお話です。
さらに、レッスンの最後に、
「今の時代、カラオケのようにピアノを弾いて居る人が殆ど」
という言葉には、うなってしまいました。

現代社会は、多様性を認めることによって成り立っていて、
ピアノに関しても、どのように考え、どのように取り組むかは、
個人の自由…ということになっています。
しかし、作曲家が、芸術作品として作品を作り上げた以上、
そのつもりで取り組まなければ、作品の本当の素晴らしさを感じることは
不可能に思われますし、楽曲が難しくなってきたら、演奏するだけでも
困難になってきてしまうと思うのです。
実際、演奏しようと取り組んで、行き詰ってしまわれる方は、
少なくないのではないでしょうか。
先生のお話は、”気楽に””自分の好きなように”ピアノと取り組んでいる方にとっては、
少し厳しいものに聞こえるかも知れませんが、しかし、多くの人がかかえる
諸々の問題についてのヒントも得られる気がします。

コンクールシーズンということもあり、何人かの生徒さんは、
コンクールの課題曲でのレッスンでした。
その中の1人の生徒さんに、いくつかのアドヴァイスをされた後、
「コンクールじゃ、あまり点が変わらないかも知れないけれど、
 あなたにとってはとても大切なこと」
という言葉も、とても印象に残りました。
別の生徒さんのレッスンでの、
「コンクールを受けるのに、勉強をしてあれば、結果は関係ない」
という言葉もあり、コンクールに振り回されずに、勉強を続けていくのは
とても難しいことですが、そのためにはどうすればよいかのヒントとなる気がしました。

次回は、8月3日、お申し込みをお待ちしています。


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