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2005年12月08日(木) 12月4日のlesson de ラ・パレット…

はやいもので今年ももう師走。
東京でも、一月ほど前までは想像できなかったくらい、冷え込みが厳しくなってきています。
そんな中、今年最後の公開レッスンに、大勢の皆様が足を運んでくださいました。

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 バルトークミクロコスモス2巻より45,46
 ツェルニー30番より3番
 左手のための24の練習曲より5,6,7番
 バッハインウ゛ェンションより8番
 クレメンティソナチネOp.36-6

 ツェルニー40番より 第9番
 バッハ シンフォニア 第12番 A-dur
 シューベルト 即興曲 作品90-2

 バッハ 平均律第1巻第14番 fis-moll
 ショパン スケルツォ第1番
 ベートーヴェン ピアノソナタ 作品22 第1楽章 第2楽章

 シューマン ソナタ 2番
 喜びの島

 ショパン バラード2番
 リスト ラ・カンパネラ
 ショパン エチュード op25―11「木枯し」

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この日の公開レッスンで一番印象に残ったのは、

「言ったことと言わなかったことがある。言わなかったけれど本人がやったことがとても大切。
言い過ぎると、言われたことだけをやろうとして、音楽にならなくなってしまう。」

…というお話でした。
これは、教える側として、非常に気をつけなくてはならない、でも、しばしば忘れがちなことです。
教えすぎることによって、生徒の自立を妨げている…というケースには、心ある指導者の方なら、きっと心当たりがあることと思います。

しかし、このことは決して、生徒の側が楽をして良いということではないことも、以下のような言葉でおっしゃいました。

「一番いけないのは、ミスしないようにひこうとすること。そう思わずに、ミスしたらどうやって直せば良いかわかるように考えることが大切。」

「結局は練習のやり方の問題。何度もひくと下手になる。でも、何度も弾いてもできるまでやるのも大切。」

…と、取組む際の心構えや奥深い取り組みについても、言及され、ちょっと考えると矛盾しているように思えるところに真実があることに、思い至らされました。

また、レッスンとは別に、先生のお話を伺う時間には、『音楽における個性』について、どのように考えたら良いのか、学ぶ側、指導する側からのお話も伺うことができました。

「先ず、譜面どおりにきちんと音を出すこと。ちゃんと弾いたをの後に個性が出てくる。個性が出ないのは、最初をちゃんとしていないから。」
「子供の個性と言われていることの多くが、癖に過ぎない。子供の時には、注意深く、悪い癖がつかないようにまっすぐに伸びていくことが大切。それが今の時代には殆どできていない。これには、世相の影響もあるかも知れない。」
「本当の基礎があれば、何年経っても伸びていく。その最高峰がルービンシュタイン。」

今の時代にこれらのことを、きちんと理解し実行していくのは、とてもとても大変なことですが、しかし、本当の音楽の素晴らしさ、人間の素晴らしさというのは、そうやって求めていかなくては到達できない所にあるのだ…というのは、知っておかなくてはならないような気がします。

この日は、他にも、ピアノを学ぶ人が常に心しなくてはならないようなお話を、沢山伺うことができました。

次回は、2006年2月5日です。
お申し込みをお待ちしています。


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