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2005年08月31日(水) 8月7日の〜lesson de ラ・パレット〜

朝から陽射しの強い暑い一日でしたが、大勢の皆様に足を運んでいただいき、最初から最後までほぼ満席の状態で、この公開レッスンが少しずつ根付いている手ごたえを感じ、私にとって嬉しく充実した一日となりました。

レッスンで取り上げられた曲目は下の通り。
この公開レッスンらしく、エチュードや教本もとりあげられています。
特に今回は、仕上がる遥か前の段階で何をするべきか、基礎を勉強する段階で何ができている必要があるか…など、この公開レッスンでしか学べない内容が多く、長時間にも関わらず、熱心にメモを取る方が多いのが印象的でした。

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ツェルニー30番より No13
バッハ インヴェンションより No11
ミクロコスモス2巻より No63(バルトーク)
ピュイグ=ロジェ ピアノ教本 1より 曲は未定
バガテルOp119-3(ベートーヴェン)
「空気の精」(ブルグミュラー 18の練習曲より)

バッハ:シンフォニア3番
ショパン:即興曲1番 作品29
ショパン:3つのエチュードより1番
モーツァルトソナタ12番 K.V.332 ヘ長調

シューベルト 即興曲Op.142ー1
ベートーヴェン ソナタOp.22 第1楽章

シューマン:シンフォニックエチュード

ショパン 幻想曲op.49
ラフマニノフ プレリュードop23-2,3,6,op32-5,12

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公開レッスンのはじまりに、とても印象的なお話がありました。

最初に楽譜を見て勉強する内容がその人を決めてしまう。後から直したことは付け焼刃。
そして、一番大切なのは指使い。

というものです。
先生ご自身の経験も交えてお話された内容は、ピアノを勉強する大人から子供まで、全ての人に知っておいて欲しいと思いました。

また、おそらく多くの方が知りたくて、でも、なかなか本当に理解することができない問題である姿勢について、
「背中を反らすことによって、肩が下がる」
「両腕の円を大きくすることがとても大切」
「2,3,4,5の指を鍵盤の上にそろえる。1は別」
など具体的で実用的な言葉によるレッスンで、これは、早速自分のレッスンにも取り入れました。

他にも、音楽の本質とも言えることと向き合う上での心構えとも言うべきものまで、書ききれないほどの印象的なお話があり、今、メモを見直しても、どれもこれもとても大切な書いておきたいことに思えて、困ってしまっています。

しかし、この日最も印象に残ったのは、シューマンのシンフォニックエチュードを弾いた生徒さんのことです。
この生徒さん、名の通った音大の学生さんなのですが、なんと、ピアノをはじめて3年だというのです。
レッスンが終わってそう聞いた時には、その場に居た殆どの人が、こころの底から驚いていたような気がします。
普通の人は10年習ってもシンフォニックエチュードにたどり着かないような気がしますが、この生徒さんの場合、それこそ24時間音楽のことを一生懸命に考えているのだそうで、そういった音楽への情熱と北川先生のこれ以上ない的確な指導が揃うと、こんなに弾けるようになるのだ…と、嬉しくなりました。
ピアノレッスンって、まだまだ可能性があります。

お陰様で、この公開レッスンも丸三年、次回、10月で4年目に入ります。
これからは、今までよりも少し広い会場で、ピアノも大きくなり、聴講料も若干値上げをさせていただきますが、足を運んでくださった皆様にとって有意義な時間となることは保証いたします。

また、現在発売中の月刊『ショパン』9月号では、北川先生について、ピアニスト上杉春雄さんが書いた文章が、公開レッスンの写真と共に掲載されています。
ぜひ、ご覧下さい。
上杉春雄さんの隔月連載もとても興味深い内容ですので、こちらも合わせてどうぞ!

次回は、10月2日。
会場は、小田急線千歳船橋のカルラホールです。
お申し込みをお待ちしています。(当日のお申し込みもお受けします)


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