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2004年03月07日(日) リハーサルレッスン

21日の春の勉強会の前に、同じ会場を借りて、勉強会で弾く曲のレッスンをしました。
リハーサルを何日か前にする…というのは、良くあると思いますが、広い場所を借りてレッスンする…というのは、余り、多くないような気がします。
でも、これ、とっても良い勉強になります。

狭いところで演奏することと、広いところで演奏すること…というのは、何が違うのか。
広いところで、伝わる演奏をするには、どうしたら良いのか。
そして、それを生徒自身に実感させるために、離れた所に立たせて、良い例と悪い例を聴かせ、さらに、同じことをピアノの近くで聴くとどうなるか…というのを聴かせると、こちらの注意が良く伝わるようでした。
具体的に指導できたのは、明晰なタッチ(北川先生がたびたびおっしゃることです)と、響きを良く捉えてしっかりペダルを踏みかえること、さらには、会場のピアノから欲しい音色を確実に引き出す方法…など。
どれも、レッスン室での指導だけでは、限界があります。

このリハーサルレッスン、去年も行ったのですが、その時には、リハーサル感覚で、1週間前でした。
そのせいで、怖くて根本的なことは直せず、気になりながらもそのままにしてしまった部分も…。
その点、今回は2週間ある…という事で、かなり踏み込んだレッスンができました。
生徒たちは大変だったかも知れませんが、それだけのことはあったと思いますし、これから、広い会場で弾くときの事をイメージしながら練習できるので、得られるものも大きい筈です。

それにしても、リハーサルレッスンをしながら、北川先生が公開レッスンでおっしゃっていることを、随分と実感することができたのは、大きな収穫でした。
自分が、その場で何を言えばよいのか、自然に浮かんでくるのです。
公開レッスンを最初の頃から受けている生徒さんの演奏が、広い会場で力を持っていたこと、調整したほうが良いことをすぐに飲み込んでくれたことも、嬉しい発見でした。
狭いレッスン室だと、どうしても、細かいアラばかりが目についてしまう傾向にあったのですが、広い場所だと、一番必要なことが、明確に分かるのですね。

このリハーサルレッスン、これからは、春の勉強会のための定番レッスンとなりそうです。


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