浸ってます
この時期毎年生徒さんの発表会をします。
毎年、自分も演奏しようか迷うんです。指を痛めてからはちょっとひかえていましたし。
うちにも中学生の生徒さんもいるのですが、このくらいの年齢になると結構難易度の高い曲になったりします。
その生徒さんが弾く曲を、レッスンの時、「私はこんな風に弾くけどなぁ・・・」って、言葉で説明するのではなく、心で感じて欲しくて、ときどき弾いて聴いてもらうんです。すると「先生すごく良い!! やっぱり弾いて! 指痛くても、ちょっとがまんして弾いて!」って言われたんです。
これがきっかけで、今年は弾くことにしました。
年度末なので、忙しさはハンパじゃないんだけど、毎年ご父兄からの要望が多いのもあったので、今年は逃げられなくなって(違!)というか、「聴いてみたい」という回りのお言葉と、曲を選んでいるうちに、「やっぱり弾きたい!」という気持ちになって。
これって本当に不思議です。芸術に触れる機会っていろんな場面があると思うのですが、曲をさがしたり、CDを聴いて選んだりするので、素晴らしい作曲家のその思いにふれるのと同じなのだと思うんです。
聞き込んでいくうちに、「どうしてここでこの和声を使ったのだろう?」とか、「ここの音の交わりを感じたとき作曲家は何を思ったのだろう?」とか、どんどん引き込まれていくんです。
天才と言われる人が作った物は、何百年経っても色あせないというのは本当で、何曲か楽譜を開いて音を出していくときも、その旋律の美しさや、荘厳な空間を感じるときに「本物の幸せ!」を感じるのです。
「ショパンが作った曲を、私が弾いてる・・・(じ〜〜〜ん(T_T))」
「このメロディーが出来上がったとき、ショパンは私と同じ気持ちになったのかしら・・・(じ〜〜〜〜ん(T_T))」
「こんなに多彩な音が常に頭の中にあるなんて、すごすぎる・・・(じ〜〜〜〜ん(T_T))」
天才と言われる作曲家は楽器で奏でる前に、その旋律がすべて頭の中に流れているのだそうです。
楽器を満足に演奏するということは、そう簡単な事ではないし、地道な努力と、長い年月もかかります。苦労の方が多いと感じることも。。。
でも、小さい生徒さんたちにも、天才が弾いた曲に直に触れることができるのが、どんなに素晴らしく、幸せなことか、いずれは経験して感じて欲しいと思うのです。
そんな「素敵な時間」があることを伝えることができたら、これもレスナーとして幸せですよね。
今回はこの「幸福感」をみんない伝えるよう努力してみます。
最近寝るのが、ほぼ毎日深夜3時過ぎです。
そう年度末なので、リトミックのグループの可愛いメンバーに修了証とアルバム作りをしています。
夏頃から取り貯めていた写真を、色合いや明るさを少々修正して、またできるだけ均等にメンバーの顔を載せたいので、登場回数をチェックしたり。。。
これらの作業が意外に時間を取るんです。
そうして最後にひとりひとりにお手紙を書きます。
ときどきいろんな場面を思い出しては、涙が出ちゃうけどみんなにはにこやかに修了式を終えて欲しいと思っています。
今年は0歳からのレッスンもできたので、非常に勉強させて頂きました。お母様方との交流も深められたでしょうか。。。
寝るのが遅くなるのは、ちょっと辛いけど私にとって一番印象深い時期にでもあります。 今年も心を込めて作業します。
がんばるぞ〜〜〜!。。。でも今日はもう寝る。
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