どすこいナース戦闘記 ラストバース



死の前はいつも無力

 ま、仕事中に患者さんが亡くなっちゃったんですが、ホント、ナンニモデキナカッタ。

 まさしく、無力感に襲われる。


 この人が生きてきた過程の最後に私が看取ったので良いのか・・・


 ただ、安らかに眠れるように・・・。


 そう、何も出来ないけれど、
 
 
 でも、私にしか出来ないこと。それを見いだすしかない。


 お疲れさま。ゆっくりしてね。

 こんな形でしかあえなかったけれど、あなたのその暖かさは
みんなで覚えておきます。
2002年08月25日(日)

剃毛

 このキーワードで探してる方がいるので・・・。

 何が目的なのかな?と思いつつ。

 以前いた泌尿器科の先生は「文献によると手術前24時間以上の剃毛は
感染率がしないときよりかなり高い」との外国の文献より一切中止した。


 毛むくじゃらでも。

 カットに変えたけど、結構これが難しい。
 
 少し長いと

 「傷に毛が入り込んでいくんだよなあ」

 と実際に縫うお方はぼやいてました(笑)


 外科でも剃毛はほとんど止めになってます。

 
 ただ、婦人科や内科はいまのところその傾向無し。

 で、いいのかしら??
2002年08月24日(土)

落ち着いてますように

 あまりにも忙しかったので、あらゆる所で拝んでみた。

 「仕事が落ち着いていますように」

 おかげさまでみんな穏やかに寝ていた。

 「おはよう」

 穏やかに言えるのは久々かも。


 仕事をしていて、自分がしていることに自信を持てなくなって、
しんどい日々もまだまだ続きそうだけど。

 でも、お互いに精一杯生きていこうね。


 そう思えるように仕事していこう。
2002年08月23日(金)

最近

 仕事してて楽しぃ〜って事減ったなあと思った。
前の職場は忙しいんだけど、一風お変わりな方(患者さん)がいて、話題も有って楽しかった。

 でも、今回はメインが女の人だから?それだけとは思えないけれど、今一つ・・・。話題も弾まない気がして。

 ネトネトしてる。

 うーん。。。多分、職場では笑ってるし、心底嫌でもないんだろうけど、


 しばらくこの職場日記休もうかと。


 楽しくない話題書くほど苦痛なこと無いし。
2002年08月14日(水)

しかしながら

 悪夢というのはかなり失礼である。そう思いながらも適当な題名が思いつかなかった。

 自分に対する悪夢で有り、患者さん自身にしても夢で会って欲しい事であると思うのでこれにしてみた。

 急変はこの仕事をするかぎり有りうる。悲しいのは状況に着いていけない家族であり、フォローもなかなか出来ない。

 前に、「ナースのお仕事」で新卒の子が急変で手が出なかったため仕事を辞めたと有ったけれど、確かに有りうる。自分ではフォローしきれない問題なんて山のように有る。たかだか21歳の子に人の命をすべてゆだねられる。真っ白になるのはもちろんよくないけれど、感情を抜きに動けるのは3年を超えた辺りからだ。とにかく人を呼び、命を最優先しなければ・・・。


 燃え尽き症候群が多いのも仕方ない。

 患者や家族にすれば医療者は完璧でなければならない。もちろんそれを目指すけれど、いつも100%ではいられない。会社ではささいなミスとしてとがめられても病院はそうは行かない。いつも過剰に神経を張ってもミスは出る。

 そんな状況下。

 泣くことさえ許されない。

 そんな中、励まされるのは患者さんから、家族から。
重い腰を上げ、仕事に向かうのである。
2002年08月11日(日)

悪夢再び

 準夜。重症者が変わっている。2名。昨日のばあちゃんは亡くなっていた。もともと衰弱していたから。負担がかかってだろう。早く気がついてあげればこんなことにならなかっただろうに。


 重症が一人増えている。他チームの患者さんもなくなっていたが、我がチームの人が・・・。

 どう見ても自分か、次か。亡くなる時間は不明ながらもそういう雰囲気だ。手術の人は立ち上がりも早く、問題なし。


 もう一人の重症は肺炎を合併している人。呼吸状態も良くないが、じり貧でいっている。問題は待ちかねていた息子さんが帰ってること。


 予想は当たった。何となく、虫の知らせで行ったときに無意識にマスクを外し、全身不良な色。学生に示すに分かりやすいチアノーゼの状態。酸素をあげるも息が怪しい。血圧は変動無いが、この酸素濃度だと人工呼吸器適応だ。

 医者に報告。心電図モニターをつけると波形が怪しい。位置を間違えたにしては死ぬ前の波形。

 血圧が下がり結局どたばたと亡くなって・・・。かわいそうなのは変化に着いていけない息子さん。

 待ち人がくると安心してなくなるケースは多い。

 お盆前はいつもこんな感じ。
2002年08月10日(土)

悪夢

 今日は覚悟していた。手術当日の患者、重症2名。休憩はないだろうと。

 手術患者さんは始まりも終わりも遅く、若いだけに痛みが強いらしい。
そうだなあ。尿管まで・・・。などと手術記事を見ながら。

 腰痛がひどいらしく、動きたいと散々言われる。
今までの科ならすぐに向けてあげれるけれど、今度は科が違う。手術後6時間は側臥位(横向き)は不能らしい。。。

 何故に?


 「わがまま言ってごめんでも、痛い」と。

 痛み止めも効くのは30分。硬麻(硬膜外麻酔)もききにくいのかな?


 その間にもさまざまな人の動きがある。座る暇とてあまりなし。


 5時。あまりにも昨日下剤をかけたおばあちゃんがトイレから出てこない。
やばい!!慌ててトイレから出てもらい、とりあえず処置室で休んでもらう。便意がするというのでおむつを付ける。安静にしないと身体に負担をかけることを話し、次の処置へ。

 廊下でうずくまってる人がいる。やばい!!!と車イスに乗せると身体がふにゃふにゃと。またもや抱え込み?と思い気や自分でベットに帰り嘔吐。

 ばあちゃんは自分で迷惑をかけないように動いては身体が動かなくって、そのたび抱え込み。

 油断も隙もない。神経をいろんなところに気をかけ、動くけど、時間的な処置も与薬もあるし。

 申し送り、記録の時間になれども日勤が忙しいから手伝うことになり進まない。

 すべてを終え、11時半過ぎ。日勤と食事を食べるとは・・・。いやはや。
2002年08月09日(金)

どすこいナース戦闘記 ラストバース / うまのすけ

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