しかしながら |
悪夢というのはかなり失礼である。そう思いながらも適当な題名が思いつかなかった。
自分に対する悪夢で有り、患者さん自身にしても夢で会って欲しい事であると思うのでこれにしてみた。
急変はこの仕事をするかぎり有りうる。悲しいのは状況に着いていけない家族であり、フォローもなかなか出来ない。
前に、「ナースのお仕事」で新卒の子が急変で手が出なかったため仕事を辞めたと有ったけれど、確かに有りうる。自分ではフォローしきれない問題なんて山のように有る。たかだか21歳の子に人の命をすべてゆだねられる。真っ白になるのはもちろんよくないけれど、感情を抜きに動けるのは3年を超えた辺りからだ。とにかく人を呼び、命を最優先しなければ・・・。
燃え尽き症候群が多いのも仕方ない。
患者や家族にすれば医療者は完璧でなければならない。もちろんそれを目指すけれど、いつも100%ではいられない。会社ではささいなミスとしてとがめられても病院はそうは行かない。いつも過剰に神経を張ってもミスは出る。
そんな状況下。
泣くことさえ許されない。
そんな中、励まされるのは患者さんから、家族から。 重い腰を上げ、仕事に向かうのである。
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2002年08月11日(日)
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