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2002年08月27日(火)

[アナログ日記 #2] 東京ノスタルジー。

※「アナログ日記」は、パソコンが壊れていた間の出来事をまとめて記した、過去日記です。


東京駅にホテルがあることを、ご存知だろうか。
その名も「東京ステーションホテル」。
赤レンガのレトロな駅舎の中で、ひっそりと営業している。
頑丈で無駄の多い造りが、洗練された都会のホテルとは一味違い、とてもノスタルジック。
さらに客室が少ないせいか、それとも夜中や早朝にカメラを下げて出入りしていたせいか、フロントの方は私がどこの部屋の人間かも正確に把握していた。
ホテルに戻り、フロントに近づくだけで、ホテルマンは鍵を手にしている。部屋番号など訊かれなかった。ちいさなことだが、ちょっと嬉しかったりする。

部屋代を高いと思う人もいるようだが、駅のホールを見下ろせるとか、礼儀正しい接客だとか、そういう雰囲気やサービスを楽しめない人は泊まらない方がいいかもしれない。
なんにせよ、そこのホテルでしか味わえない独特の空気があるのだ。

夜中の丸の内は、工事中でたいそうな賑わいだった。
やっぱり、東京って活気があるのねえと思った(←意味が違う)。


2002年08月26日(月)

[アナログ日記 #1] 二人。

※「アナログ日記」は、パソコンが壊れていた間の出来事をまとめて記した、過去日記です。


二人だと思っていた。
友達から伝え聞くまで、彼らは二人でコンサートをするのだと思っていた。
毎年、盆暮れの風物詩。去年の夏はフィルムの上映会のカタチをとったから、今年は歌うかなと。
でも、今年は一人だった。

なぜ、キンキさんのファンなのかと訊かれると、非常に困る。
そもそも「可愛い男の子」を愛でる趣味はなかったし、踊りがメインで歌が口パクなんて許せなかった。
今でも彼らのドラマは観ない。出演する歌番組も、たいてい録画し忘れ、友達からのビデオでチェックするはめになる。雑誌も買わない。

で、こんなファンなんているのかと思うでしょ。

ファンとは違うかなと、最近、自分でも思う。
ただ単に「好き」なんだろうな。
歌とか。
コンサートとか。
彼らを通じて知り合った友達とか。
そういう環境で楽しんでいる時間とか。

彼らのコンサートはとにかく忙しい。
二人しかいないから、手を振るたくさんの女の子のために、走り回らなければならない。歌って、踊って、走って、そして喋る。
そしてまた歌う。
いつも二人。補い合って一つのカタチ。コンサートではそれが一番よくわかった。
不仲説なんてものもあるが、こいつらとても仲がいい。
それもよくわかった。

一人で歌う堂本剛は、えらい男前で、別人のようだった。
思っていた以上に、彼はずっと歌が上手かったし、堂々としていた。
なぜかイエモンを思い出し、
「迫力が足らん」
と、友達に文句を言ってしまったのだが、アイドルを見てイエモンと比較する事じたいが、なんかスゲーことだよなと思う。
まだまだ足りないところは多いけど、とても楽しいコンサートだった。

だから、さみしくもある。
二人じゃなかったのか、君たちは。
ワタシが好きだったカタチは、もう壊れてしまったんだろうか。

二個で一組。
そんなぬいぐるみや雑貨をみるたびに、ちょっと切なくなるのだ。


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