|
|
■■■
■■
■ さよならは言わない(Century20番外編)
番外編競作企画のために書き下ろした話です。 時系列としては、CARD-ZERO『愚者の行く末』とCARD-ONE『魔術師のいる街』の間になります。『愚者』でヒロインやってた日比野奈央嬢が主人公。 『愚者』のラストで、匡が「春までにはいなくなる」って言ってるんですが、実際に去る段になって――って話です。 なんか、書いているうちにたいへん恋愛ものくさくなってしまいました。『愚者』をリアルタイムで書いてたころ(奈央と同い年だったころ)はこんな話、こっぱずかしくて書けなかったと思います。いやあ経験値が増えたというかおばさんになったというか(こら)。
しかしなにがすごいって、これ、まともに書き始めたのが締切日の夜ってあたり。いえ、冒頭は前の週に書いてたんですけどね。原稿用紙3枚分くらいはね(笑)最終的に原稿用紙20枚ほどになりまして、それを推敲含めてえーと……4時間はかかってないでしょうか。やればできるんじゃん、私。週に一度これができれば毎週更新も余裕なのにねえ。 けっきょく、いつもは考えすぎちゃってるんでしょうね。言葉は悪いですがある程度妥協することも覚えないと、いつまでたっても続きがかけない病が直りそうもないです。
ちなみにHTML化→アップ→登録申請、は全部合わせても30分程度だったと思います。その中で一番時間がかかったのはタイトル決めでその次が紹介文だ(笑)
※さて、この先、頭の整理も兼ねて設定語りに入るので、そういうの読みたくない人は回れ右プリーズ。
奈央はとても書きやすいキャラクターです。元気で明るくて頭より先に体が動くような女子高生。泣いたり笑ったり、感情のままにいろんな顔を見せてくれるので、書いていて楽しいのです。 この話で判明してますが、奈央は匡に惚れてます。本編を書いていたころはこの設定はかけらも頭の中になくて、朔とまりあ、匡と栞というカップルのみでした。(あ、朔→まりあ→匡⇔栞というどうしようもない四角関係を考えたこともあったっけか)このシリーズの続きの構想を練っているうちに、奈央を再登場させてもいいかも、という気になってきてまして、そこでこういう設定が出てきました。 明言してませんが、『愚者』は『魔術師』の5〜10年位前の話です。だから、『愚者』で16歳の奈央は『魔術師』では二十代なんですね。今回の『さよなら』で一度彼女は匡&朔と別れるんですけど、そのあと霊媒師に弟子入りするとかなんとかして妖魔退治の力を身につけてて、もうあたしだってこっちの世界の人だもんねっつって追っかけてくるわけです。その動機が、匡に惚れてるから。ずーっと報われない片思いだし、どんどん自分は匡より年上になっちゃうんだけど。 そういう、自分の未来像のひとつのような奈央を見て、まりあもいろいろ思うところがあって、みたいな展開にもって行きたいなあと。
さて、有限不実行になりませんように。
2004年09月03日(金)
|
|
|