The color of empty sky
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今月で実家がなくなる。 先日の雪混じりの日にすぐ近くまで車で行ったけど、結局は寄らずに帰ってきた。 一目見て写真にでも収めようかと考え、しかしそれも面倒になってしまった。 記憶の中で美しく留めておいたまま、奥の方に仕舞ってしまおう。そうしよう。 親も老い自分も老いた。 何もかも静かに終わってしまえば楽なのに。
夏に再び妊娠したものの異常が見つかり手術を受けた。 妊娠中も特に症状がなく、お腹に赤ちゃんがいる気がしなくてほとんど諦めていた。 けれど術後、摘出した塩辛のようなものを先生に見せて貰った時に初めて涙が出てしまった。 私のような人間が子供を産んでも、私の親のように子供を愛さないで育ててしまうのかもしれない。 だから赤ちゃんは帰ってしまったのかもしれない。
もう少ししたら手術を受ける。「子供を授かるための前向きな治療」として。 一縷の光を信じて頑張れたらいいのに、まるで諦めるための理由を探しているように足元ばかりを見ているよ。
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