まぜこぜ
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ドリームか、ロイエド女か。かな?ロイだよなー
「さ、おふろはいって寝ようかな」
 声に出して、椅子から立ち上がった。
 うつむいて、ぼんやりとしている君を見ていると、思わずからかいたくなった。
「いっしょに、ねようか」
 そう言うと、ぽかんとした表情のあと、顔を赤くして大きく顔を横に振った。
「そ、そんな……」
 それを聞いて、微笑み返しはしたけれど、悲しい気持ちだけが、心に残った。
 少し前までは、同じベッドで眠ることが当たり前だったのに。

 彼女は記憶をなくしてしまってから、私と夫婦だったことは伝えたため理解したようだが、まだそれを受け入れられずにいるようだった。
 結婚してから今まで、彼女の左薬指についていた指輪は、今は、私のと一緒にしまってある。
 それを見るたびに、胸がずきりと痛む。

2005年07月17日(日)


先週のコナンをみてて
「だーれだ」
 不意に目の前をふさがれて、思わず声の主の名前を答えようとして、はっとなった。
「ア、アル!?」
 振り返ると、視界をふさいでいたのはアリシアで、アルは表情こそ分からないものの、何となく楽しそうだった。
 勢いよく振り返った俺に驚いた様子で、「どうしたの?」とアリシアは聞いてきた。
 別に、と言葉を濁したものの、アルが元の姿に戻れたのかと思ってしまったことと現実との落差にガッカリしてしまった。

 金属で出来た自分の左手。
 金属で出来た弟の全身。

 ああすべてを、
 すべてをはやくとりもどしたい。

 気持ちばかりが先走る。

 逃げるアリシアを追いかけて、二人でもつれて転んで、ふとアリシアが女だったことを意識して戸惑った。

 だいすきよと、ささやいて、彼女は俺の額に柔らかな唇をそっと押しあてた。

2005年07月14日(木)



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