整形をくりかえす身体醜形(しんたいしゅうけい)
は、まだいい。
自分の顔や見た目が醜いと思い込んで、整形を繰り返す原因は、
他律だからだ
他人が一切いない世界に行けはいいからだ
他人からは逃げることができるから、
他人は選べるから、
そして何より自分の心のあり様で解消できるから
私が私であること
私がたった一人になっても逃れられないものがある
この肉体がある限り、ぷちん、と電源がおちる
人は必ず死ぬ、とアリストテレスは論理で述べた
人は必ず死ぬ、と遺伝子は教える
人は必ず死ぬ、と歴史は伝える
人は必ず死ぬ、私は人である 私は死ぬ
私が私であること
私がたった人になっても逃れられないものがある
他人から逃げても逃れられないものがある
宇宙船で行き先がきまっていない、そして酸素残量が決まっているようなものだ
どうして自分自身の外見にのみ集中できるのだろうか
それは代替なのかもしれない
逃れられない自分自身の宿命から、逃れられる他人へと視点を移すという代替
自律から他律への代替
ああ、気がくるいそうだ