感謝のことば の奥底には狂気がある
すべてが消え去ってしまう、その恐怖におののき、気が狂いそうになる
感謝のことば 1つ、1つ、ひとつ、ポタ、ポタ、ぽた と水面の奥底へとたらしていく
水面の奥底をのぞき込んで、狂気にのぞかれないように
水平線へと視線を向けて、感謝のことば ひとつ、ひとつ、1つ
感謝の底には狂気がある
おじさんの老化、おばさんの植物人間状態、おばあさんおじいさんの死も、水平線へと視線を向けて
何事もなかったかのように、
自分が取り込まれることがないように、と視線をはずす
今日も命をいただきました
この肉体をお借りすことができました
と感謝のことばを毎夜、くりかえす