ものかき部

MAIL │ BBS

「 王化不惑�� 」
2013年08月15日(木)


 加湿器に青白く照らされた、ぼやけた天井

 かすかに揺らめき、その淡い青さがお日様との隔絶を知らしめる

 先生、先生、と呼ばれ敬意を払われる

 得意げになって知識や知恵を振りまく

 けれども、胸の中は、がらんとカラッポ

 子供を叱りつけ愛情を込める大きな父親

 帰ってくると途端に、子供たちが言うことを聴くようになる、と

 けれども、胸の内は、がらんとカラッポ


 胸の内には何もない 私は何もない 私だけ、は何もない

 それでもトボトボと歩き続ける 

 それでもボソボソと喋り続ける

 それでもボロボロと呻き続ける


 夕暮れの、お日様から最も遠い、ぼやけた稜線

 チラチラと舞い踊る風花

 ポツポツと生える枯草

 ポトポトと足を落とす

 目指しても 届かぬとも 知りつつも がらんとカラッポのまま

 それが現在の私の在りのまま

「 王化不惑�検 �
2013年08月01日(木)


 また、そろそろ蜩が這い出てきて
 また、そぞろに蜩が騒ぎ出して

 また、そろそろお口が這い出てきて
 また、そぞろにお口が騒ぎ出して

 四季の運行に支配される蜩はロゴスで
 各自の逸脱に支配されるお口はノモスで

 どちらも、イデアから遠望すれば、臭いオナラと代わらない雑音
 どちらも、訴えかける価値もなく個性もなく、一瞬で霧散する雑音

 「はぁ、またくだらぬ音がしている」

 と心の主はつぶやく

 「はぁ、また顔面に出ていないか」

 と心の表は警戒する

 「はぁ、またこうして死へと近づいている」

 と心の奥底は厭きれる

 「はぁ、また厭世の罠にはまらないか」

 と心の友は突き刺してくる

 遠望が臨界になるように、なるように。

 私は死者や唯一神やイデアに絡み取られてはならない

 それが、人類の歴史が私に教えてくれたこと

 なんとか、踏みとどまろうと、肉体の眼へと心を戻す

 それが現在の私の在りのまま


付記:「望」は比較的高い地点から観ること。この場合はイデア界や神の世界を示唆。
   「臨」は比較的低く近い地点から観ること。この場合はこの世を示唆。


BACK INDEX NEXT

複製、無断転載、二次配布等を禁じます。
All Rights Reserved©ものかき部

My追加