2010年07月17日(土) |
何年経っても変わらない |
今回もまたあの人に出会えた。
決まったように同じイベントで行きあえるのは、あの人が何年経っても同じ場所にいて同じように行動しているからだ。 だから、私はあの人と連絡を取らなくても、その場所に自分が行けば会うことができるのよね。
変わらない泰然自若というふうのあの人。 その周りを近づいたり、遠のいたりして周っている衛星のような私。 結局遠くへ行ったって、また戻ってしまう。
ぐるっと一巡りして、大学時代の二人のように戻れたらうれしいと思う。 お互いに彼氏、彼女がいて、たまにしか会わないけれど腹を割って話せる同士、そんな風に戻れたらいいのにな。
髪を短くして、大学時代のようにしてみたけれど、それが功を奏したか、いつもよりゆっくり話ができた。
「今日、これないって聞いてたけど」 ええ、私の話が出たりするんですね! 私と会っていないときに、私の存在があるなんて、うれしいな。
犬を飼いだしたことを話したら 「33歳独身の女が犬を飼いだしちゃったら、結婚が遠のくよ」 なんて、切り込んでくるじゃないですか。 私はさらりと返せるよ。 あの人への気持ちが残っていて結婚しないなんて、そういう理由じゃないって雰囲気で伝えられるよ。
「いいの、いいの。そういうのはできる時はできるだろうし、犬を飼ってるかとは関係ないから。 でも、世の中で言われている言葉のとおり、いかにもそうなっちゃっているのは悔しいねえ。 別にさみしくって犬を飼っているわけじゃないし」 口からどんどん言葉が出てきて、よく考えもせずに話しちゃった。
最後の言葉は強がりに聞こえたかな? それとも、彼氏がいるように聞こえたかな?
あとでこの会話を繰り返し思い出していて、ふと気がついた。 あの人、どうして私が33歳だってわかったんだろう。 あの人はまだ32歳。私は6月30日に3歳になったばかり。 何年か前、一度誕生日プレゼントをもらったことがあったけど、私の誕生日 を覚えていてくれたのかな? いいように考えて頬がゆるんでしまう。
二人の形は何も変わらない。 これからだって変わっていかない。 それは私にも十分にわかっている。 それでも、私はあの人のまわりをぐるぐる巡らずにはいられない。 次に会える日を楽しみにしている。
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