感想メモ

2017年09月30日(土) ひよっこ


 NHK朝ドラ。岡田惠和脚本。

 久しぶりの創作ドラマということで、どんな展開になるのかワクワクドキドキ。毎朝、楽しく見ることができた。実在の人物をもとにした歴史ものみたいな感じも楽しいけれど、こういうのもまた面白くてよかったね。

 どうやら主人公みね子たちと私の両親は同じ年生まれのようだ。親世代にも懐かしい感じだったのかな?

 奥茨城の山で暮らす高校生の谷田部みね子(有村架純)の一家は、借金を抱え、父・実(沢村一樹)が東京に出稼ぎに出ている。祖父・茂(古谷一行)、母・美代子(木村佳乃)、妹・ちよ子(宮原和)、弟・進(高橋來)の6人家族である。

 みね子は実家の農家を継ごうと思っていたのだが、突然、父が東京で失踪してしまい、一家は貧困の中に。高校を卒業間近のみね子は、東京に集団就職に行くことを思いつき、親友の時子(佐久間由衣)、幼馴染の三男(泉澤祐希)とともに東京へ。

 果たして、父はどこへ行ってしまったのか? そして、みね子はどうなっていくのか?

 登場人物それぞれがみんなよく描かれて演じられていてすごく好感が持てた。

 みね子が働くことになる向島電気の人々、そして、その後、お世話になるすずふり亭の皆さん、みね子が暮らすアパートの住人たち。もちろん奥茨城村に残っているみね子や時子・三男の家族たちも。

 古き良き時代の東京を思い起こさせる。東京オリンピックやビートルズの来日。時代がどんどん変わっていく感じ。

 でも、4年間しか描かれてないんだって。

 それだけ、描写が細かかったっていうことかな?

 最後の週はみんながそれぞれ幸せなラストに向かっていて、よかった。

 また続編とか、スピンオフとかもあるのかな? 前作はあまりそういうのも見たいと思わなかったけれど、今回はそういうのがあったらまた見てみたいな。

 やっぱり岡田惠和さんの脚本は好きなのが多い!



2017年09月29日(金) 愛なき世界  三浦しをん

三浦しをん 読売新聞連載小説 2017

STORY:
T大学のそばにある食堂で働く藤丸は、常連のT大学理学部の松田研究室の人々と親しくなる。植物の研究に夢中の本村に恋をした藤丸は、本村にアタックするのだが…。

感想:
 読売新聞朝刊の連載小説。第344回で終わったので、1年ぐらい連載していたのかな?

 ここで終わっちゃうんだーというのが、感想になるのかな。次の連載小説のお知らせが朝刊に載ったからもうすぐ終わりなんだなーと思ったんだけど、盛り上がるわけでもなく、何だか終わってしまったな。

 藤丸と本村の恋愛は、本村の植物の研究に対する愛のおかげで、なかなか難しかったけれど、最後は違う展開にいくのかなーと密かに思っていたんだけれど…。

 まあ、このまま日常は続いていくだろうし、続編ができてもおかしくないような、終わりなのかよくわからない終わり方だった。

 途中の本村の植物の研究の内容は、あまり興味が持てずに飛ばし読みのようになってしまった。

 野菜を育てたりは好きだけれど、研究者タイプには自分はなれないんだろうなと感じた。



2017年09月09日(土) 君の膵臓をたべたい  住野よる


住野よる 双葉社 2015

STORY:
膵臓の病気で余命1年だという桜良に偶然出会った僕。誰にも興味を示さず、読書だけが頼りだった僕は桜良に振り回されながら自分を見つめ直していく。

感想:
 すごく売れて、映画化もされて、みんな号泣しているらしいというこの本。

 闘病ものなら、泣けるよなーとあまり感慨も持たずに読み始めると、何だかこの高校生のやり取りがすごく面倒くさくて、最初の方はあんまり乗れなかったかな。

 でも、ちょっと意外な展開になって、やはり最後の方は泣ける話ではあった。

 桜良が僕のことを呼ぶときに、いちいち【 】に入った名前で呼んでいて、その呼び方が色々で、これはきっと、桜良が本当は僕の本名を呼んでいるのだけれど、僕がすれていて桜良が僕について思っているだろうと僕が思っている内容を描いているのだろうなとはわかるのだが、そこがまどろっこしいというか。

 そして、やはり名前は伏線になっていたような気はするのだけれど。

 この本は、最初に桜良の死後から始まるから、桜良が死んでしまうことはわかっている。でも、物語のその先が重要なところなのかもしれないね。

 こういった青春小説に乗れなくなっている自分におばちゃん化を少し感じるのであった。

 若い時に読んだら、またちょっと違うのかなー?


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