感想メモ

2006年11月30日(木) 鏡の法則  野口嘉則


野口嘉則 総合法令出版 2006

 かなり話題になっている本ということで手に取ってみる。

 子供のいじめに悩む母がその問題を解決するために、父親の知り合いのカウンセラーみたいな人に相談をする。そのときにアドバイスされた通りに色々やってみたら、自分の周りのあらゆる問題が一気に解決する・・・というような感じのストーリーである。

 結局自分に起こることは、自分がしていることの反映である=現実は鏡に映った自分であるから、元の自分を変えていけば、鏡に映る現実も変わっていく・・・ということが述べられている。

 自分を変えていくためにどうするべきか、そのステップが記されている。自分に起こる問題は自分が誰かに対して同じことをしている、ということであるから、まずはそれを探す。そして、その相手を心から許し、相手に心から謝る・・・。

 この母の場合は、実の父に対して怒りを感じ拒絶していたことが、最も大きな原因だった。父に謝ったことで、すべてのことが改善していくのであった。

 とりあえず読んでみて、自分の問題に当てはめてみるのは悪いことでもないのかもしれないが、すべての問題に当てはまるのかどうかは、ちょっと疑問に思うところもあった。

 しかし、こういう本が流行る最近というのは、人間関係などに対して悩んだりしていて、何かにすがりたい人が多いということの現れなのだろうか?



2006年11月12日(日) 魂萌え!(ドラマ)  

 桐野夏生原作『魂萌え !』のドラマ化。NHKにて全3回。録画しておいたので見るのがだいぶ遅くなった。

 あらすじは、夫が急死し、夫に10年来の愛人がいたことがわかり、子供たちは遺産相続の件で勝手なことを言い出し・・・というもの。どうしてタイトルが「魂萌え」なんだろう? もっと別のタイトルでもよかったような気がするんだけれど。大体意味がわからないし、こういう話だと想像がつかなかったから、ドラマを見てちょっとびっくり。

 どろどろの女と女の戦いのシーンがやっぱり迫力があってすごかった。演技力がないと難しいだろう。それとバックで流れるタンゴというのか? スペインっぽいカスタネットが使われた音楽がやけにマッチしていて・・・。

 どうも映画化も決定しているらしいこの作品。原作ももちろん読んでみたいとは思っているのだが・・・。

 なかなかに面白いドラマであった。

★サウンドトラックが出てるらしい。
NHK土曜ドラマサウンドトラック「魂萌え!」



2006年11月01日(水) 三谷幸喜のありふれた生活5 有頂天時代  三谷幸喜


三谷幸喜 朝日新聞社 2006

 三谷幸喜が朝日新聞に連載したエッセイをまとめた第5弾。2005年4月〜2006年4月までのものを収録。公演パンフレットに書いた文章つき。

 『THE 有頂天ホテル』の製作に関わっていたため、タイトルに「有頂天」がついている。その関係の話も若干あるが、今回は割りに日常生活の文が多くて楽しめた。

 『THE 有頂天ホテル』は見たけれど、それでもやっぱり役者さんなどの話よりも、三谷さん自身の日常生活にあったことを書いている方が断然面白いと思うのだけれど・・・。

 このエッセイ、まだまだ続くのかな・・・。


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