宿題

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2004年08月31日(火) 章説 トキワ荘・春/石森章太郎
「エ、買った?そんな…ムチャクチャな…!」と安孫子が驚いた。

「現地も見ないで、契約したって?」と、藤本があきれた。

土地を買ったのだ。藤子不二雄の紹介でやってきた、

不動産屋のセールスマンが広げた図面を見て「それじゃ、ここチョーダイ」。

場所は川崎市生田。藤子たちはすでに現地を見て、買っていた。

「イイ場所だヨ。石森氏も買いなヨ。

みんながまた近所に住んだ方が楽しいし、何かと便利だし…」

それだけで買う気になった。



藤子不二雄が引っ越して行った。

川崎に買った土地に、二軒続きの家を建てたのである。

庭で往来の出来る、コンビにはお似合いの新居であった。

「静かでいい場所だヨ。近所にまだ空いてる土地があるから、

角田氏にも声をかけているんだけど…。早く建てて、石森氏もおいでヨ」


★章説 トキワ荘・春/石森章太郎★

2004年08月30日(月) 躁鬱対談/吉行淳之介×林家木久蔵
ぼくは工業高校を卒業しまして、森永乳業に入ったんです。

つまらないんで一か月たたないうちにやめちゃったんですけど。



(清水崑さんのところで書生をしていたことを)

びっくりしちゃったんですよ。漫画家というから、ニコニコしながら、

くだらないことばっかり言っていて、ときどきああいう絵を描いているんだろうと、

だいたい思っていたんです。



(桂三木助師匠のところで書生をしていたことを)

なんてバカバカしいことだと思ったけれども、この世界はこういうものだろうなと思ったから、

半分、野次馬的なものがありましたが、やっていたんです。



ぼくはなにも知らないんですよ、落語のことも興味なかったし。

いまでもあまりないんですけれどもね。



私はね、けっこういろんなことができるんですよ。襖も張れるんですよ。



(バクチはぜんぜんダメですか、と聞かれて)

興味がぜんぜんないんですよ。

ぼく、同じところにずっといるのが大嫌いなんです。すぐいなくなっちゃうんですよ。



(スポーツ番組のキャスターをした時に)

変なところへきちゃったなと思って。まあ、月々まとめてお金をくれるし、

マイク持ってるからやんなくちゃいけないし、いやだなと思って。

同じようなユニフォームで交代して打ってるけど、

どっちが敵だか見方だかわからないんですよ。

風は強くなってくるし、西日は強くなってくるし。

いい席なんですけど、放送をやるくらいですから。

「後楽園球場には林家木久蔵さんがいっております。木久蔵さーん」って呼ばれたんです。

「はいはい、後楽園球場の木久蔵です。

いま西日が大変強く、コーラのビンにそれが映ってきれいです」

「コーラのビンなんかどうでもいんです。勝負はどうなってんですか」

「よくわかんないんですけど、この場合ピッチャーとキャッチャーは味方同士なんでしょうか」

って。ダメだなと思われたらしくて。その日はスポーツのワイド番組なんです。

今度は蔵前の国技館。お相撲さんにも興味ないんです。

ぼくの隣に解説の人がきたけど、肘掛にお腹が乗っかっちゃってるんですよ、

ダボーンて。こわいんですよ。



襖張ったり、漬物をつくるのが好きなんです。漬物はうまいですよ。



嫌いじゃないんです。興味がないんです。



(女の人の好みの話で)

ぼく、うちのかみさんもそうですが、でっかい人に弱いんです。

ぼくを見おろすような人が好き。見おろされるとゾクゾクしてくるんです。



安心するんです、すごく。

ああ、こんな大きい人も元気でいるなあと思うと、自分もうれしくなっちゃう。



本当に大変だと思う、ぼくらより大きいからだの仕掛けを動かすのは。

なおかつ元気だから、大丈夫だなあと安心する。


★躁鬱対談/吉行淳之介×林家木久蔵★

2004年08月29日(日) 躁鬱対談/吉行淳之介×畑正憲
自分で飼っていたヒグマのどんべえが今年(昭和49年)の5月に死んで、

まだショックから抜け切らないところがあります。

それで半分ぐらいは、つまんねえなあ、と思い暮らすところがある状態なんです。


★躁鬱対談/吉行淳之介×畑正憲★

2004年08月28日(土) ゴーン/真島昌利
トーテムポールに乗り 目指すエルドラド

高鳴る ジャングルの神 招く 滑らかに

誰かが鐘突いてる 朝早くから

ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン


エレキギターをデカい音で弾きたいよ

富士山くらいデカいアンプに突っ込んで

誰かが鐘突いてる 少し遠くで

ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン


グニャグニャしているそいつはよ

そんなに悪くはないんじゃない?


眠れないから起きてる 別に意味もなく

昨日しゃべりすぎたから少し恥ずかしい

誰かが鐘突き終え どこか知らぬが

ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン ゴーン


グニャグニャしているそいつはよ

そんなに悪くはないんじゃない


★ゴーン/真島昌利★

2004年08月27日(金) いしいしんじのごはん日記(8月7日、8日)
二階のちゃぶ台で書類を整え、判子を押す。

23年前に亡くなった父方の祖母は名前を「園子」といった。

ぼくは四人兄弟の二番目で、園子おばあちゃんにいろいろと面倒をかけることが多い、

いわゆるおばあちゃん子だった。

三年前、このごはん日記のなかに「園子さん」という名前を見いだした両親は、

「いったい誰や?」と電話をしてきた。

「まぼろしのおばあちゃん」とこたえると、両親とも大いに混乱した様子で、

あとから「あいつ、だいじょうぶか」(父)

「昔のしきたりとか詳しいみたいやから、ほんとうにおばあさんかもしれへんわ」(母)

などと物陰でひそひそ会話を交わしあったらしい。

まじめな父母なのです。

戸籍上、園子さんは明日から「石井園子さん」になる。二代目襲名です。

初代園子さんは猫が好きでなかった。

犬を家にあげるのも「けじめ」といって許さず、土間でつないで飼いつづけた。

二代目石井園子さんは猫の化身であるいっぽう、

尾久の実家にいる「テツ」はやはり、庭につながれた生粋の番犬です。

初代は毛糸の編物が好き。二代目は松本で日々染織に取り組んでいる。

うちの母は電話で、

「わたし、イシイソノコさんに挟まれたサンドイッチの具」といっていた。

松本の家の園子さんのこたつには、園子おばあちゃんの編んだ、

色とりどりのこたつカバーがかかっている。

───8月7日


まるいちに行って挨拶。

のぶさんとおかみさんに婚姻届を渡し、保証人欄に署名と判子をもらう。

海南神社で柏手を打ったあと、岡をのぼって市役所へ。

今日は日曜なので、戸籍係にはふつうのおばさんが二人いるだけ。

正式に受理されたかどうか、月曜以降でないとわかりません。

夏の陽が黄色く照らす三崎の坂をくだる。

日傘をふだんささない園子さんはまるで提灯のように傘をもって歩く。

まるいちで「いちおう、出してきました」「まだわかんねえな」といって

のぶさんはケタケタと笑った。「俺が書いたところが、審査でおっこちるかもしんねえな」。

スグルくん、じゅんくん、のんちゃん、手ぬぐい三人男が店先で拍手をしてくれる。

おかみさんは園子さんに「いしいさんはよほどのことがない限りだいじょうぶだから」

とアドバイスをくださる。

───8月8日


★いしいしんじのごはん日記(8月7日、8日)★

2004年08月26日(木) ポロポロ/田中小実昌
ぼくはかなりポカンとしたが、部屋の入口の近くに腰をおろした。

ぼくにはポロポロはでない。そのころも、今でもおんなじだ。

だいたい、ポロポロが言えるとか言えないとかいったものではあるまい。

クリスチャンたちはおどろくだろうが、信仰というものにもカンケイないのではないか。

信仰ももち得ない、と(悟るのではなく)ドカーンとぶちくだかれたとき、

ポロポロははじまるのではないか。


★ポロポロ/田中小実昌★

2004年08月25日(水)
黙祷。

2004年08月24日(火) 抱きしめたい/奥田民生
楽しい事 その日の事を

最高だと 話す姿を 見てて


聞こえる音 そのレコードを

大好きだと 探す姿を


内緒の事 その友だちを

約束だと ぜったいだと


★抱きしめたい/奥田民生★

2004年08月23日(月) ぼく、ドラえもん 13号/藤子・F・不二雄
あののび太くんねぇ、とっても立派なところが一つある。

それは当人も気付いていないんです。

彼はそこに自信を持っていいんだけども、気付いていない。

どういうところかっていいますとね、

彼は本当にダメ人間なんだけども、時々反省するんです。

これじゃいけない、と思うのね。

で、少しでもその、今よりは立派な人間になりたいなんて考えるんだけども、

その決心がね、長続きしないんですよ。

ほんの何分でまた元へも戻っちゃったり、続いて三日くらいしか続かない。


でもそれはねぇ、誰でも、例えば僕らなんかでもねぇ、

素敵な小説読んだりしますとね、こういう素晴らしい生き方があるのか、自分も、

なんて思うんだけどもやっぱり続かないの。

それでだんだんだんだんみんな普通の大人になっていっちゃうんだけども、

のび太はそこがちがうのね。

一年にに少なくとも三、四回は反省するんです。

でくじけてもくじけてもね、自分は今よりはいい人間になりたいと思う。

そういうとこね、僕はのび太がとっても立派な子だと思う。


★ぼく、ドラえもん 13号/藤子・F・不二雄★



■これもDVDから。

2004年08月22日(日) ぼく、ドラえもん 13号/藤子・F・不二雄
僕の場合絵はね、どうも一つの手段だったみたいですね。

なんか自分の中でお話っていうかその、この架空の世界みたいなものができて、

それをこの紙に描くっていうね。

だから紙芝居みたいな形をやっぱり幼稚園の頃すでにとっちゃってましたね。

初めのうちはうちの人がみんなね、おお上手上手、って褒めてくれますよ。

で得意になって夢中にになって描いてたらやっぱり度が過ぎるとね、

なにをそんな「とばえ」ばっかり描いてと、とまあ漫画のことです「とばえ」って。

それで、僕は素直な子でしたからじゃあしかられるならやめようってね、

ぱたっともう漫画描かなくなっちゃいましたよ。


★ぼく、ドラえもん 13号/藤子・F・不二雄★



■13号の付録のDVDの中の「ぼく、藤子・F・不二雄」から。
Fさんのしゃべってる映像がたくさん入っててもうすごいことに。
創刊号のDVDも嬉しかったけど、こっちの方がもっと嬉しい。宝物。

2004年08月21日(土) 文芸漫談「泣き」/いとうせいこう×奥泉光
毎年、いとうさん、奥泉さん、渡辺正己さんで仕事も兼ねて、
海に行くのが恒例になっているが、今年は台風と重なった。
海中は30センチ先も見えないくらいなのに、
いとうさんと渡辺さんはなんだかくやしくて
何も捕れないのを分かりつつも海へ入りひどい目に。

いとうさんはタコを突くのがああみえてものすごく上手。
奥泉さんは火おこし担当。

毎年、そうやっていとうさんたちがとったタコや魚やとこぶしを
海辺で焼いて食べる。

あんなに楽しいことない。
毎年この時の為に生きてるかも(二人で)。

その後、奥泉さん家族は旅館に泊まったけど、
いとうさんと渡辺さんはなんでかゴキブリが出るような、
連れ込みホテルに泊まることに。
その日はたまたまサッカーの試合がある日だったので、
いとうさんの部屋に渡辺さんが来て、二人で試合を観戦してしまった。

オリンピックもそうだけど、どうして
自分の国を応援してしまうのか。

いとうさんは今回のオリンピックを見ていて、
途中飲み物を取りに行く間、君が代を鼻歌で歌ってしまったことがあり、
自分でもびっくりした。

が、次の日、同じく鼻歌で今度はアメリカ国歌が出てきたので安心した。
いやなの二つだけど。

そういうのやだなぁっていうなんとなくな気持ちは自分の中にあるのに、
でも日本人が勝つと嬉しい。感動もした。

谷亮子選手ですら今回応援してしまった。
応援する要素はどう考えてもないでしょう?
これはなんなのか(奥泉さん)。

僕は「柔ちゃん」とだけは呼ばないようにしてる(いとうさん)。
最近は「ヤカラ(輩)ちゃん」と呼ぶことで、自分を戒めたり。
応援する時も「ヤカラちゃんがんばれ!」とか言う。
そうすると対象が複数になるから良い。

そもそもそういう上手く説明できないような、
理由すらもないような気持ちほど、強固で動かしがたいものなのでは。
口でそういう自分を批評することは簡単だけど。

奥泉さんは「父子もの」に弱い。
映画の予告や宣伝文だけでも泣きそうになるどころか、
保育園で子供を見るだけでも。

いとうさんは「異能ヒーローもの」に弱い。
欠けているもの同士が集まって、ガチッとピースがはまって、
一つになった時にがーっと涙が出る。
「がんばれベアーズ」とか。

「泣き」っていうのは共同体が1回壊れて、
またもとに戻る時にぐっと感じるもの。
こういう話は昔々から本当に何度も何度も繰り返され、
パターン化されてるもののひとつ。

そこに「泣き」があるけど、そういうものに
泣きそうになるのはごく当たり前であって、そのように
「泣かせよう」とすることは本当に簡単。

ただ、そのパターンに忠実にそった話をもしも作ろうとしても、
絶対に「ずれ」というのは出てしまうんじゃないか(奥泉さん)。

僕は「物語」になるのがイヤで書くのを止めていたところがあるけど、
ただ何か書けば、どうしても「ずれ」は生じて、
パターンとは外れたものになる、ということですよね?(いとうさん)
勇気付けられる。

近代以前の「物語」は語り→聞くもの。
「小説」は書く→読むもの。

「語り」は一回性のもので、自分の今しゃべってることと自分がイコールしてたけど、
それを書くようになると、書いた自分と出来たものとでどうしても
「ずれ」が出てしまう。
し、残ってく可能性があるからには、その「ずれ」を自覚して
昔からあるパターン化された「物語」とはちがったもの、
いろんな感情がごちゃまぜになった、どう受け取っていいかわからないような
読むたびに受け取り方も変わるような「得も言われぬ」もの、
を作っていくのが「小説」では。

完全に「物語」の排除された作品というのも、
一時期そういう動きもあったけども、
いとうさんは面白いと思えない。

ドンキホーテの出だしの部分にいつも感動する(いとうさん)。
今までの「お話」がつまらないから、
自分がなべをかぶって出かけることにしたっていうのが、もうたまらない。
泣きも笑いもくだらなさも尊さもあるし。

島尾敏雄の「死の棘」も泣いていいのか笑っていいのかわからない。

大野一雄さんの踊りは「小説」のよう。
おじいさんが女装して踊ってるわけだけど、
観ていたら突然おかしくなって「ぷっ」と笑ってしまった。
がそのすぐ後に、だーっと涙が流れた(いとうさん)。

そういう小説を書きたい(二人)。
次回はそういう小説的なものを小説の枠を広げて
もっと紹介したい。

で、最後に、奥泉さん(金色の蝶ネクタイ、革靴のかたっぽの紐がほどけてる)
のクラリネット演奏に合わせて、いとうさんが冷静に的確に今日の話をまとめ。
この感じがまさに悲劇とも喜劇とも言えない「得も言われぬ」もの
だから観て下さい。


★文芸漫談「泣き」/いとうせいこう×奥泉光★

2004年08月20日(金) がじぇっと/衛藤ヒロユキ
「キカイというよりも…コンプレッソ・プラスティコだな!」

「なんすかそれ」

「昔1910年頃 イタリアで『未来派』って運動があってね

キカイの動きや速さをアートとして認めようっていうようなもんで

このキカイはそれの造形的複合体ってやつを思い出させるんだ」

「…で?」

「さぁ…」

「オレぁ美大だからね 見たまんまのことしかわかんないよ」

「なーんだ」

「でもな 見た目の直感はあなどれないぞ

こいつは 今の世の中の機械とはちがう歴史をたどってると思う

そこに何か さっきの未来派のような人の意思みたいのをかんじるんだなぁ…」


★がじぇっと/衛藤ヒロユキ★

2004年08月19日(木) フラワー・オブ・ライフ/よしながふみ
ただ自分の言ったことで相手が多少気を遣うだろうな

くらいの想像もできなかったとしたら

あんたは馬鹿で 子供で無神経だわ


★フラワー・オブ・ライフ/よしながふみ★

2004年08月18日(水) 『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆
■今後、もし『22世紀のこどものうた』を作るという企画があったとしたら

どのような曲を書かれますか。


僕にそんな才能はないし、断りますよ。

それにあまり興味もないですね。

21世紀というのは、ちょっと先だったけれども、

22世紀は100年も先だし、正直わからないですね。


★『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆★

2004年08月17日(火) 『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆
当時、未来論は食傷気味だったので、21世紀の、ということで書いたんです。

あの頃は未来論がいっぱい出ていて、

実際こんな感じの企画がたくさんあったんですよ。

取材のテーマも”明るい未来像”というものばかりで、

その都度”SFで明るい未来を描いたものはひとつもないのに、

そうしたことをなんでSF作家にばかりきくのか、

彼らは本当にSFを読んだことがあるのか?”とは思ってました。


そのうち、みんな怒っちゃって”未来は過去のものだ”なんて

言い出す人も出てきましてね。

ですから、新聞や雑誌の新年号で、明るい未来を書いてくという依頼があっても

断るようにしていましたよ。


★『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆★

2004年08月16日(月) 『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆
「ケンタウロスの子守唄」はこれは良い曲だというので、

山下洋輔トリオの森山威男がこの曲を覚えて、酔っ払った時に歌ったのを、

たまたま浅川マキが聴いて”これ私の曲に欲しい”って言い出したんです。

それからは彼女のナンバーになってます。


★『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆★

2004年08月15日(日) 『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆
「アンタレス星人のうた」はジャズメン仲間の森山威男が、麻雀をしている時に

変なことを言ったのがもとになってます。

牌を切りながら”ハチャカバ!”なんて叫ぶ。


合唱団は上手かったですよ。

”コンピュートマトはドブサラダー”のところがちゃんとブルーノートになってましてね、

山下くんが感心していましたよ。


★『21世紀こどもの歌』回想/筒井康隆★

2004年08月14日(土) アルバム参加スタッフ回想/山下洋輔
「アンタレス星人のうた」はなんとかして子供にフリージャズをやらせたかったので、

それが子供たちが騒ぐ場面につながりました。


目茶目茶フリージャズ・トリオを始めたばっかりで、

頭は全部そっちの方だったのですが、こういうこともやっていたのですね。

筒井さん関係の企画だったので、絶対やる!と頑張ったのだと思います。


★アルバム参加スタッフ回想/山下洋輔★

2004年08月13日(金) アルバム参加スタッフ回想/宇野誠一郎
当時、考えていたのは、”予測は当たらない”ということで、

”21世紀はこうなる”と予測して作ることだけはやめようと思っていました。


”予測などせず、現実と対峙し、周囲の変化を受け止めながら、

それに対応する力をつけよう”というのが僕の考えだったのですが、

それはあまり主流ではありませんでした。


しかし、今この作品を振り返ると、ある意味で商業主義的な部分で妥協してしまった点を

強く感じます。実際、失敗だったと感じますね。


このアルバムから”明るい未来”を具体化したいという制作側と

僕ら作家陣との感覚のズレを感じて欲しいですね。


★『21世紀のこどもの歌』回想/小松左京★

2004年08月12日(木) 『21世紀のこどもの歌』回想/小松左京
■今、小松さんが22世紀のこどもの歌を作るとしたらどのようなものを作られますか。


森の木や花なんかもそうだけど、犬や猫といった、ペット、

特に猫に向けたモノをつくりたいなぁ。

僕は猫を4匹飼ってるんだけれども、

彼らの話していることや感情が分かるようになったら

本当にすばらしいと思う。彼らの言葉が分かる翻訳機なんかも登場させて。

その時のために何かを残したいなぁ。


★『21世紀のこどもの歌』回想/小松左京★

2004年08月11日(水) ファクシミリ・ニュース/杉紀彦
どんどんでて来る どんどんでて来る

ニュースがでて来る ファクシミリ

1分前に起こった事件も

たちまちでて来る ファクシミリ

家じゅうニュースで いっぱいだけど

もっと もっと もっと もっと

もっと もっと もっと

もっとでて来い ファクシミリ


★ファクシミリ・ニュース/杉紀彦★

2004年08月10日(火) ほらパパ見てよ/手塚治虫
ねえパパ ねえママ 聞かせてよ

なつかしいんでしょ あのころは

50年前と くらべたら

今とどっちが かっこいいの?

ぼくは今だと 思うけどな

ぼくが100さいになったとき

未来は もっといいだろうな


★ほらパパ見てよ/手塚治虫★

2004年08月09日(月) ぼくのうちのロボット君/真鍋博
ひこうきロボットはとりみたい

いつでも どこでも とんでゆくよ

パパを送って ロケット・ターミナル

ママのおともで 南極マーケット

それから ぼくの好きな大密林

ほかに いろいろ たくさんの

楽しいところを 知ってるよ


★ぼくのうちのロボット君/真鍋博★

2004年08月08日(日) おじいさん/杉紀彦
おじいちゃんはネ…

何だか パパより元気そう

むかし むかし

初めてエア・カー買ったとき

なぜかマラソン始めたんだとさ


★おじいさん/杉紀彦★

2004年08月07日(土) 三つのプレゼント/真鍋博
ぼくの七つの 誕生日に

パパが水中スクーター くれたんだ

さんごの野原をひとっとび

岩の街を たずねたんだ

それがはじめての旅行だった


★三つのプレゼント/真鍋博★

2004年08月06日(金) 月からのたより/飯沢匡
今日は地球さん こちら月の基地

ごきげんいかがですか ぼくたちは元気

小包送って下さいな

おいしい空気のカンヅメと

きれいなスミレの花束と

生きてるカエルを三匹と

漫画も忘れず入れといてね


★月からのたより/飯沢匡★

2004年08月05日(木) さよならロボットばあや/飯沢匡
今日は最後の 夜だから

それから ぼくは大きいんだ

きっとおしまいまで 

聞いてあげるよ


★さよならロボットばあや/飯沢匡★

2004年08月04日(水) ケンタウロスの子守唄/筒井康隆
坊やそんなに 泣くのなら

そんなにねんねがきらいなら

夜のない星 行きましょか

夜のない星 白い星

白いお馬が 走ってく


★ケンタウロスの子守唄/筒井康隆★

2004年08月03日(火) 月っ子のうた/杉紀彦
月で生まれた 月っ子は

はしり高飛び 得意です

地球が光って みえる夜は

ひととび ピョ〜〜ン

ふたとび ピョ〜〜ン

3回とんだら

地球にとどきそう


★月っ子のうた/杉紀彦★

2004年08月02日(月) 星々のおばけ/星新一
レレレ星のおばけは

ぼくらがきらい

味がまずくて 食えないと

つまらなそうに 踊ってる


★星々のおばけ/星新一★

2004年08月01日(日) アンタレス星人のうた/筒井康隆
ハチャ ハチャ ベッチャラ

ハチャ ハチャ 

ガチャチョロ ベッチョレ 

ガッチャ ガチャ

ハッチャ ハチャカバ アンタレス

ハチャカバ ハチャカバ アンタレス

コンピュートマトは ドブサラダ

カンジョレ ビッチョレ アンタレス


★アンタレス星人のうた/筒井康隆★



■作曲は山下洋輔さん。

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