○プラシーヴォ○
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今までだったら、
スタッフくんと愛人ちゃんを職場に2人きりにするなんて
とてもじゃないけど平常心でできなかった
私が、2人きりになったときに
キスをされたりセックスをしたりしていたから
きっとこの2人もしているんだろうと
胸がしめつけられてきっと、狂っていた
だけど今日は、
ケンカでもしたのかスタッフくんをさけまくって
すごくウツ状態の愛人ちゃんと
スタッフくんを残して
「お疲れさま、お先です」
と、さっさと職場を出た
ええ〜、この状態で2人きりにしないで・・・という
顔を一瞬したスタッフくん
でもスネた愛人ちゃんをなだめすかして仲直りするのは
目に見えてるから、ほうっておこう。
ああとてもすがすがしい。
「冷静に考えると、俺ってよくここにいれるよな。 この状況って異常だよね」
このせまい職場にセフレが2人いることを改めてスタッフくんがそう思ったらしい。
「そうだね、きみ頭がおかしいんだよ」
「いやいや、がちゃ子さんも相当おかしいよ」
さんざん私が愛人ちゃんにやきもちを妬いて傷ついてることとか、私はもう淡々と静かに働きたいだけなのに、好き勝手にやってるこいつになんで同類みたいに言われなきゃならないのかと、久しぶりに頭がカッとなって、
「私はただ、スタッフくんが早くここを辞めてくれたらいいのにって思ってるだけだよ」
「あ、そういうこと言っちゃう〜?」
いつものように笑って流すスタッフくん。
いろんな本を読んで、だいぶ心穏やかに過ごせる時間が増えたけど、スタッフくんと愛人ちゃんに対する気持ちが最後の山だ。
まだ越えれないけど、登り続けてる。 しんどいことには変わりないけど、景色が違ってきてるのは感じる。
胸のもやもやする時間が、減ってきてる。
焦らず、登ろう。
スタッフくんに、
「がちゃ子さんは顔は美人なのに、性格が時々ブサイク!」
どういうこと?
と聞いてもはっきり教えてくれないが、
「被害妄想っていうか…」
焼きもちを妬いて、話しかけないでとかいろいろ怒ってたことを言ってるのかな…。
「私はもう生まれかわったから、いいんです!」
「それ!すぐそういう風に言うとこ!」
どういうこと??
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