遠距離M女ですが、何か?
井原りり



 金子みすヾ

ムスメの入学式の日、担任が配った学級通信を覗き込んでがっかりした。


をい! いきなり相田みつをはないだろう。

相田みつをなんか信奉してどうなる。


金子みすヾは許せるが、相田みつをは許せない。


帰宅してから、ムスメの「相田はくさいし、キモイ」という寸評に、まったくだ、とうなづく。


悪い先生じゃあないんだが、あの高校の生徒に、相田はないだろうってことが、わかんないんだろうか?



* * * * *



アラーキーがスチールを撮った映画『みすヾ』の写真集(紀伊国屋書店:\1,143)を、ヴィレッジヴァンガードで買って、しばらく読まずに忘れていた。


さっき、読んで泣いてしまった。

それで、何週間も前の入学式のがっかりを思い出した。


金子みすヾは、静かな港町でどんなにつらい日々を過ごしたことか。

現代ならば、死なずにすんだろう、と誰かが書いていた。


死ねばいいってもんではないが、夭折してこその人というのは、文学史上に必然的に存在する。


何度でも言う。

金子みすヾは許せるが、相田みつをは許せない。


じゃあ、住宅顕信は?

いいんじゃない。







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いはらは、境遇を売り物にするモノ書きは最低だ、という。

そんなサイテーな作家の代表格は柳美里である。


夭折してから、境遇が一人歩きするならば、それはそれでいいんじゃないか、とわたしは思う。


2004年04月28日(水)



 どうよ

毎日ではないが、いはらはたずねる。

「どうよ」


即答できることもあるし、忙しさにかまけていて、いはらのメールそのものに気づいたときは、もう夕方の退社間際だったこともある。


「どうよ」って……。



2004年04月27日(火)



 ソープ嬢

最近、めるまがにおもしろいのがない。

唯一、配信がまちどおしいのがこれ。

まぐまぐは一時、アダルトはご法度だったような覚えがあるが、別にいいんだな。

ソープ嬢「モモ」3年間の軌跡  

配信の申し込みはhttp://www.mag2.com/m/0000125492.htm

モモちゃんのサイトはhttp://popup11.tok2.com/home2/momo0404/

室井佑月なんか、作家デビューする前の「経歴」の方にみんな飛びついてるだけだろ?

ちょっとでも目立とうとしたら、他人がやらないことを経験して、それを文字にすればいい。






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2004年04月16日(金)



 口笛を吹く女

コトバを忘れたのか
きみは無口になった
傷つけあった日々を責めもせずに

裏切ったのはぼくで
ゆるせないのがきみさ
化石になった愛が距離を作る

桜の木の下にクルマを停めれば
調子はずれ きみは下手な口笛を吹く

瞳をのぞきこむと
虚ろな部屋が見える
積み木がひとつひとつ崩れていくよ

痛みがあまり強いと
何も感じなくなる
そして平和な顔で花は散るよ

狂い咲きの桜が雨に散り急ぐ
フロントガラス埋める花で何も見えない

桜の木の下にクルマを停めれば
調子はずれ きみは下手な口笛を吹く







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2004年04月11日(日)



 さくら

いはらのものになって五度目の桜が満開。






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2004年04月02日(金)
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