『 不夜城 』 - 2005年07月29日(金) 身を護るためには 何もかも疑い生きる 心や温かさを持つものは 必ず揺れ動く けれど 身を護るのは 心を大切に護るため 入れ物を失った心は 簡単に崩れてしまうから 身だけ 器だけ それを大事にしすぎれば ただ人形のように動くだけ 『不夜城』 No.406 ... 『ヒトラー 最後の12日間』 - 2005年07月27日(水) 私はユダヤ人に対する 大量虐殺を知らなかった そしてそれを 若さという理由で封じた けれど 今思う もっと見ようと想えば 気づいたのだろうと 知らなかった 見なかった それは罪なのだと 今 私は苦しみを知っている 子供や老人や女たちが 虐げられ置き去りにされていることを なぜ知りながら 解っていながら 何もしないのだろう 若さ? 怖さ? 知りながら知らない 経験しなければ その恐ろしさを知らない その愚かさを 何度繰り返し また振出から やりなおす 『ヒトラー 最後の12日間』 No.405 ... 【 妹の島 】 - 2005年07月26日(火) 天は二物を与えず 気を許せば 一瞬で奪われる 唯一の物でさえ 況してや 二物など守れない 【妹の島】No.69 遠藤徹 ... 【 ジャングル・ジム 】 - 2005年07月24日(日) 語らない方が 良い会話となる そんな時がある 言葉は簡単だけれど 望まれない言葉も たくさんあるから 【ジャングル・ジム】No.68 遠藤徹 ... 【キューブ・ガールズ】 - 2005年07月20日(水) DNAの解明は 人を大切にすることを 止めてしまうかも 変わり 変わり 変わり 終らない ずっと ずっと それは 人を腐らせる 【キューブ・ガールズ】No.67 遠藤徹 ... 【 姉飼 】 - 2005年07月17日(日) 人を咬みきりたい まだ理性は働いている いつか箍が外れ 殺してしまうかも けれど その時にはもう 人では無くなっている 【姉飼】No.66 遠藤徹 ... 【 殺し屋シュウ 】 - 2005年07月14日(木) 足枷が無ければ 獣になってしまう 欠点となり 弱味となり 心を乱すけれど 荒廃を癒し 帰る処を創り 棘にまみれた体を 壊してくれる そうしてまた 足枷を心地よく感じながら 戦いに向かってゆく 【殺し屋シュウ】No.65 野沢尚 ... 星降る沖縄 - 2005年07月10日(日) 人の欲望は 幻想や夢では止まらない 星を美しいと想い 星を恐ろしいと想い けれど ロケットを創り 宇宙を越え 辿りついた時には それはただの石になった 無機質な輝かない石に それはただの石だった 誰も存在しない石に 異国の人影は無く 美しい宝は無く どこまでもどこまでも 膨れ上がる欲望は 足下の小さい小さい 大切な優しさを踏みつける いつになっても どんな時が過ぎようと ... 【 北国街道殺人事件 】 - 2005年07月09日(土) 旅=今生の別 そんな時代に 旅立った人たちは 何を想い 歩き始めたのだろう そこが どんなところかすら 聞いたものが 本当にあるかすら それは今でいう 海外よりも 遠く遠い 隣の町だったのだろう 人は誰でも いつか旅立つ 親から友人から 家族から恋人から それは 今よりも ずっとずっと 先の先に 心を動かされる 出会いを求めるから 恐怖や疑問よりも ずっとずっと大きい 夢や期待に その足を未だ見ぬ 先の土地に向けるのだろう 【北国街道殺人事件】No.64 内田康夫 ... 映写記 No.46 - 2005年07月08日(金) 『マレーナ』 セクシーですね 『スター・ウォーズ』 『アナスタシア』 『HERO INTERVIEW』 『プランケット&マクレーン』 『スリーパーズ』 『フィラデルフィア』 『ブラス!』 『ツイン・ドラゴン』 No.396〜404 ... 【 魔笛 】 - 2005年07月01日(金) 隙間を埋めることに 執着する余り どこかに穴を創り 溝を創ることを忘る 犠牲を還り看なければ 溝は戻れない深さとなり 傍観すれば 届かない彼方へ向かう 隙間は犠牲では 溝は為では 傷を生むは仕方が無い けれど 口を抉ると 新たな傷 抉り抉り 失うまで抉り続ける どうしたら? 何をすれば? それはその闇に 寸でのところ 温かい手を繋ぎ 踏み止まることか 傷はいつか塞ぐ 薄いかさぶたで包まれ それを除かない様に 優しく優しく 手を添える 【魔笛】No.63 野沢尚 ...
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寂しがりやな豚ちゃんたちの旅跡 |