報告遅れましたが競作小説企画第六回「夏祭り」(sagittaさん主催)が開催されています。
私も「酸漿と道化師」というお話で参加しております。
こちらの企画は他にも素晴らしい作品がそろっておりますので是非読んで下さい。
ということで、今日は久々の創作語りでも。
sagittaさんの夏企画には第二回から参加しているのですが、今回は相当な難産でございました。
まず自分から提出する【お題】
今年私から出したお題は「ほおずき」だったのですが、そこに至るまでが長かったこと。夏を連想させるキーワードは幾つかあったのですが、過去のお題にかぶらないのがいいかなーと思いあれやこれやと悩み、最終的にはホームセンターのチラシに出ていたほおずきの特売を見て決めました(笑)
とまぁ、お題が決まった所で【ネタ作り】に進んだわけですが。
最初はバッドエンド的なホラーを書く予定でした。
確か過去に人殺しをした男が被害者の育てていたほおずきに食い殺されるという、そんな話でした。でもいざ書こうとしてもホラーにならず、色々考えてるうちに頭がぐるぐるして収拾つかなくなってお蔵入り。
次に考えたのが少年が自分より年上の姪に振り回されるホームコメディっぽいお話でした。人物設定もプロットもほぼ固まっていていたのですが、いざ書き始めたらどうもしっくりこなくて没に。
3番目に考えたのは私小説的なもので、昔のことを邂逅しながら田舎道をひたすら走るという話。お題消化も順調でそこそこ書けてはいたのですが(脚色あるとはいえ)自分の過去を読み返したらどうも恥ずかしいというか。どこまでさらけ出すかで悩んでこれも没。
これが企画開催の3日前のことでした。
その後、どーして今の話に至ったのかうろ覚えなのですが、たぶんBSで明智小五郎の「地獄の道化師」をやってて、その時代背景を見てたら浮かんだよーな。それに今まで考えた話のネタを寄せ集めて出来たのが「酸漿と道化師」です。
ちなみにほおずきの花言葉は「偽り」漢字に変換すると「鬼灯」「酸漿」と出てきます。ほおずきは実の部分を風船にしたり、人形を作って遊ぶ他、食用や漢方として使われることもあります。道化師はクラウンとピエロに分けられ、ピエロだけが涙をつけているのだとか。また「殺人鬼」として扱われることもあるそうです。
正直いえば私はピエロ好きじゃないんですけどね……
だって道化師って怖いじゃないですか。何と言うかあの顔がダメなんですよね。暗闇にぬぼーっと佇まれちゃったらもうダメというか。なんだか昔から怖い印象があるんですよ。道化師=ホラーっぽいのに使えるかなぁと思って考えていたんですけどね。後半の展開が急すぎて話の筋が少し逸れたというか、書き終える頃にはこの話のジャンルは何ぞやと真剣に悩んでしまいました。とりあえずこれは大衆文学、とでもしておきます。
蛇足ですが、作品提出したあとで「実は旦那さまが全ての黒幕だった説」もアリだったかなぁと思ってしまいました。
気弱と言われていたけど、実は狡猾で板ばさみに合う前にどっちも清算してやろう的な、主人公は何も知らずに利用されていたとか……そしたらもっとエグイ話になってたかもしれません。その場合旦那さまは最後道化師に呪われてバットエンドまっしぐらなんですけどね(笑)
ああ、久々に語ったらかなり時間がたってしまいました。明日も早いので今日はこのへんでー