笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

餅初日 - 2004年12月29日(水)

朝、目が覚めたら路面が濡れているのが見えて、発狂しそうになる。
予告通り朝7時から餅バイト。
場所は家からバイクで15分ほどの和菓子屋さん。


事前に聞いていた話によると、今日は一日中餅をつくはずであったが、いざ始まってみれば餅をつくのは人間ではなく機械であり、僕は終日もち米を洗って、それを蒸篭で蒸して、自動餅つき機にぶっこむという作業を繰り返した。
傍から見ていれば、それは無機的な工場ロボットと大差がないのだろうが、一方で僕は人間生産ラインに心底没頭してしまって、延々とROVOを聴いているような昂揚感がずっとあった。中毒。


そんでもって、和菓子屋さん一家がすごい。
看板女将な感じのおばちゃんは何言ってるのかわかんないぐらい声が高いし、何よりその「実家が和菓子屋」という出自を全身余すことなくビッグバディで表現しきっていた姉妹にはびっくりした。あれは餅の究極系か。
まったく愛想のない無口な主人もなんだかいい。


1時間に1度は餅を食べたり、和菓子を食べたり、お昼は好きな弁当をタダで食べさせてくれたり、結局、常に何か食べ続け、後に残ったのは食べ疲れだった。
バイトは4時頃には終了。


夜、昨日買った『現代思想』を読む。
特集は「フリーターとは誰か」。
まだ全然読めてないが、僕が受けている小集団授業の先生の文も載っていて興味深い。
そんでもって、その先生の引用を1つ。


「今日の社会が、とりわけ、末端労働者に対して求めるのは、頻繁な生産ラインの変化やリストラに伴う配置転換に柔軟に適応できるフレキシビリティである。フレキシビリティとは、空っぽな時間であり、経験の否定である。経験の蓄積はすぐにフォーマットしなおされて、初期化されるのでなければならない。」


内容も納得できるけれど、単純にこういう視点って、すごく好きだな。
今月は『ユリイカ』の方も特集が「翻訳作法」だし、早く買おう。


買おうといえば、海外のファンジンをディストロするために、今日初めてコンタクトのメールをした。
インタビューとは違ってお金が絡んでくるわけだし、ある程度ちゃんとした英語が必要なんだろうが、あいかわらずの中学生英語で書いてみる。
どんなリアクションが返ってくるのかわからないが、たぶん、日本にはほとんど流通していないファンジンだし、楽しみ。



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なんだか幸せな冬の一日 - 2004年12月26日(日)

夜、久しぶりに恵文社へ行く。
最新号のアックスと、女の人が長い丈のスカートを膝上までまくりあげて並んでいる構図のポスターを買った。
その後、閉店間際のイズミヤに駆け込んで、半額になった晩ご飯を買う。
ヒレカツ万歳。


年末、餅つきのバイトをすることになった。
たったの2日だけだが、朝7時から夜6時までという長丁場バイト。
わずかな食事時間を除いてひたすら餅をつかされるようで、万年運動不足のマイバディには相当な負荷がかかる見込み。
恐怖。


業務連絡。
明日のウーララでちょっとだけディストロ出します。
正月に数の子を食べたいのでみなさん買って下さーい。





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早く戻りたい - 2004年12月23日(木)

ここ数日、全然タバコを吸っていないせいか、目覚めが異様にいい。


君が代を優雅に鳴らしながら、街宣車が表の通りを走り去っていく。


ずいぶん楽になったと思って学校に行ってみたけれど、道中の冷たさが容赦なかった。
でも、学食で食べたあんかけ卵と生姜がのったうどんは、とても美味しかったし、ずいぶんと保温効果があった。


明日はもっと健康になっているといい。


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前提としての健康 - 2004年12月22日(水)

昨日、今日と丸二日、家でダウンしていた。
事の発端は、一昨日の午後。
学校で授業を受けていたら、何の前触れもなく急に悪寒が僕の体を襲った。
それは、まるでなにか僕の臓器が凍りついているかのような根源的な寒さで、一気に体調が下方へ。
その日は、サークルのライブがあったから、とりあえず普段通りのライブをやったけれども、家に帰った途端起き上がれなくなった。


翌日、この日も学校に行かなければならなかったが、体を起き上がらすことができない。
そして、酷い腹痛。
こういう時には水分補給が肝心なはずが、水分を取る度に全て醜い液状物として排出されていくという悪循環。
泣きそうになる。
結局、終日家に軟禁。


その翌日(今日)、あいかわらず腹痛は治らないも、体の方はだいぶ楽になってきた。
音楽を聴いたり、本を読んだりする気力も多少芽生える。
そして、夜にはお粥を作る。
最近の炊飯器は優れもので、研いだ米と水さえ入れればお粥ができてしまう。あっぱれ。
別に美味しくもなかったが、お腹には優しかった。


明日には全快していることを切に願う。
たぶん、ここまで体調を落としたのは、ここ数週間の堕落した食生活にあったのではないかと猛省。
したがって、全快し次第、99SHOPに頼りすぎな食生活を是正するための努力を最大限に行なうと宣言。しておく。


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フラグメントとなって - 2004年12月19日(日)

ここ5日ぐらい、コタツに入ったまま寝てしまっている。
まだ風邪をひいていないのが奇跡であるが、あまりにも気持ちがいいため、なかなか抜け出すことができない。
電気代が怖い。


ファンジンを発行してから、今日でだいだい一週間。
すでに100部以上が全国各地に散らばり、今もなお、毎日のように全国の方々とのコンタクトが続いている。
なんか、ほんとに1つファンジンを作っただけで、人とのつながりがびっくりするくらいに広がった。
たぶん、それは大学に入った時に知り合った人々より多いぐらいじゃないかと思う。
ほんとスゴイし、なんか信じられない。
今まで一言も喋ったことがなかったBASEの店員さんと話せたり、初対面の人といきなりディープな音楽話が繰り広げられたり、スゴイね、ほんとに。


でも、あんまりにもそういうネットワークみたいなものに入りすぎるのは怖い。
ある程度距離を保たないと、批評なんかできなくなって、苦し紛れの当たり障りのないことしか言えなくなる。
きっと、そういうことで悩む日が近いうちにくるんだろうな。



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お買い上げ - 2004年12月15日(水)

大阪でスタジオライブを見つつ、こっそり隅の方でファンジンも売らせてもらう。
なんか、今までずっと客側だったせいか、売り子側は緊張する。
パッと手にとってチラチラと読んでくれる人は結構いっぱいいて、ここで一言声をかければ買ってくれるんだろうなぁと思いつつ、結局はただ見つめるしかできなかった。
でも、結局は持っていた分の半分は売れた。
嬉しい。
僕の存在を今知ったばかりの人が、目の前で買ってくれるのは嬉しすぎる。


いろいろな人ともコミュニケーションが取れて、なんか凄く充実したスタジオライブだった。
こういう距離感の近さは、ライブハウスみたいなシステム化された場所だとなかなか感じられない。
もっとああいう場で、いろいろな人がコミュニケートできたらおもしろいなと思う。
うるさいだけのSEなんて無くていいから、もっともっとお互い発信し合えたらもっともっと面白くなるのにってもっともっと思う。



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放置プレイの果て - 2004年12月13日(月)

夜、閉店間際の印刷屋さんに飛び込んで、残りの原稿を印刷させてもらう。
そんでもって帰宅後、製本開始。
ただでさえ狭い部屋に原稿を並べて、ひとりで流れ作業。
50部作るのだけで2時間近くかかり、かなり背中が痛くなる。
これと同じようなことは高校の時にもやっていたのだが、あの時は7、8人でやっていたし、ラジカセでガンガン音楽を流しながらの作業だったから、苦しいよりむしろ楽しいだった。


KiwirollからSaetia、そしてYou and IからfOULへとCDを随時取り替えつつ、アルバムの最初の方は元気に口ずさみつつ、後半に入るとほとんど耳を素通りしつつ、でも、なんとか夜遅くには初版150部の製本が終わった。
多くの人に読んでもらえたら嬉しいな。


でも、どのくらいまで宣伝した方がいいのか、どのくらいのお店に置いてもらえばいいのか迷う。
一番理想的な形は、口コミでどんどん伝わっていくとか、もしくは何かのライブで売らせてもらって偶然目にしてもらう、あたりじゃないかなと思うのだけど、やっぱり音楽を全然聴かない人にも読んでもらえたら嬉しいし、うーん、模索舎とかタコシェとか、その辺もチャレンジしてみたらいいのかもしれない。


とりあえず、出る出ると焦らしまくって、焦らされまくったみなさま、やっと完成したのでぜひ見てみて下さい


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紙の束 - 2004年12月10日(金)

午後、出来上がった原稿から学校の近くの印刷屋で印刷する。
今回は一番安い方法で印刷せざるをえないため、紙の端まで印刷できなかったなり、画像の解像度が著しく悪かったり、どうしようもない所は数多くあるけれど、まぁそれなりに形にはなっているかなぁという感じ。


業者に頼んで、印刷から製本まで全部やってもらうことは簡単だけれど、とりあえず今回は自分の力でどこまでできるのか、っていう所をはっきりできたらいいと思う。
紙の質だとか、印刷の質だとか、そんなものは(もちろんこれも重要なことだけど)お金さえかければいくらでも上げられる。
でも、記事の内容はお金では変えられないものだし、ライフワークとして自分のできる範囲でベストなものをずっと作り続けられたらいいなぁと思う。


とりあえず、明日も印刷。


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いきなり進む - 2004年12月09日(木)

まもなくファンジンが出ます。
現在、奇跡的に返ってきたインタビューの返事の翻訳チェックを、うちの父上が必死にやってくれているはずなので、明日中には全原稿が出揃い、明後日土曜日の夜には、最初の100部が完成しているはずです。


まだ載せませんが、ファンジン用のHPも作りました。
準備は着々と進んでおります。
とりあえず、まだ何も印刷していないのにもかかわらず1万円以上の赤字状態なので、それを早いとこ回収しなければ。
冗談じゃなく年が越せません。


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1000 step back - 2004年12月06日(月)

うまくいかないことがたくさんある。
もっと頭がよくなりたい。
もっと自分の衝動を精密に形にしたい。


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ネガの旅 - 2004年12月05日(日)

あまりにも早い週末が終わった。
初めて北海道に行って、キウイロールの最後のライブを見て、朝5時まで打ち上げをして、空港でお土産を買って、あっという間にとんぼ返り。
友だちにデジカメを借りて、いろいろ写真も撮ってみたけれど、衝撃的だった光景は全部目に焼き付けてきた。
そのうち、そんなものは全部忘れてしまうんだろうけれど、そんな記憶は今の自分にさえ残っていれば十分だ。


また明日から現実が始まって、どこまで行っても現実が続く。
でも、深い眠りに入り始める瞬間、僕はここではないどこかに行ける気がするんだ。


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夢に片足突っ込んで - 2004年12月02日(木)

今日もファンジンの作業。
結局インタビューの返事は返ってこず、とりあえずそのインタビュー抜きのものを2部だけ刷る。
換えたばっかのインクのおかげで、凄まじい発色。
明日の札幌で、反応を聞くのが楽しみ。


ってな感じで、札幌行きの準備(と言っても友だちからデジカメを借りたり、持っていくCDを選んだりするぐらい)をしながら、プリンターをフル回転。


信じられないけれど、明日の今頃は札幌にいるんだ。


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もう4時半・・・ - 2004年12月01日(水)

朝、奇跡的に8時半に目が覚め、後期始まってから初めて1限の授業に間に合う。
が、その反動からか終日睡魔の強襲に苛まされる。


あいかわらず返事は返ってこない。
ついでにプリンタのカラー用のインクが切れた。
hpは異様にインクの値段が高く、また4000円ぐらいの出費。痛すぎ。


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