かなしいうわさ
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2010年10月03日(日) |
ベンダ・ビリリ!ベンダ・ビリリ!ベンダ・ビリリ!!! |
今日渋谷を歩いていたら、反中のデモをやっていた。 でかい声で「中華思想に毒された恥知らずの泥棒人種を日本から排斥しろ!」だとさ。 クソだ。国対国の話を個への憎悪に誘導する馬鹿どもが。 俺の中国人の友達はみんな最高にいいやつばかりだよ! 連れがいたからごまかしたけど、宮益坂を登りながら情けなくて悔しくて泣きそうになった。 クソが!!!!!
気分だけでそんなクソ吐く人達の思想にはうんざりするし軽蔑もする。 でも、そんな人達が日本からいなくなって欲しいなんてちっとも思わない。 思想や態度や考え方が違ったって、人として軽蔑するまいと考えるようにしている。 クソレイシストにだって最高にいい奴はいるだろーさ。 考え方が同じでもクソッタレはいるだろー。 でもこいつらの考え方は、断固軽蔑する。 ジェリー・ダマーズは言ったよ。「敵は遠くに」
そんなクソッタレな渋谷を通り抜けて、青山で映画を観てきた。
ベンダ・ビリリ! 〜もうひとつのキンシャサの奇蹟 http://bendabilili.jp/movie/
冒頭、路上である人がとんでもないダンスを踊る。 猛烈で強烈な、生きている事の喜びを総て注ぎ込んだような、血も踊るダンス。 まずこれで血が沸騰した。 それに続いて、路上で寝起きする子供の独白。 「あの白人いいカバン持ってやがる。荷物ひったくってやる。カメラもだ。 ここはキンシャサだ。こうする以外ここで生きていく術なんてない」 このふたつのシークエンスで、この舞台がとんでもなく厳しくカオスで酷い場所で それでもそこで暮らす人々がとてもタフであることが、ガツンと伝わってくる。
街の人々のタフさを象徴するのが、ポリオで半身不随になりながらストリートで演奏を続けるベンダ・ビリリの連中。 自作のイカす車椅子で、路上や動物園の隅に集まって、艶っぽく激しく熱く迷いなく、とびきりの笑顔で、奏で歌う。 「人間に再起不能なんてことはない。人生に遅すぎるなんてことはない。」 障害があろうと貧乏だろうと、音楽を奏でずにはいられない。 こんな強烈な動機のある人間達に、偶然(?)圧倒的な声と演奏の才能があった。 これで音楽として素晴らしくない訳がない!最高の最高の最高の音楽が全編で奏でられる。 「トンカラ(段ボール)の上で寝る!トンカラの上で歌う!トンカラの上でハイになる!」 「自己を見つめろ!俺たちは最高だ!」 そんな彼らの音楽が、幾多の強烈な困難を乗り越えて、現実的な成功として実を結んでいく。 この過程を観たら...人の可能性を信じるしかないじゃないか。 たまたま、かもしれない。彼らが成功したってコンゴの貧困が無くなるわけじゃない。 でも俺は、やっぱり人は人を信じてやっていくしかないなと思えたよ。
映画が終わった後、拍手が鳴り響いた。
来週月曜の日比谷野音でのライブが楽しみで仕方がない。 トンカラ持ってって敷いてその上で踊りまくろう!!!
このところどうもイガイガしてるなあ。 楽しい気分になりたくてサイト読んでいる皆さん、本当にすみません...
こちらのflikrを見てパーっとした気分になってください。
http://www.flickr.com/photos/retro1spective/さんの、 フリーダム・サンセットという湘南で続いているピースなイベントの写真。 このご夫妻カッケー!I love Reggae! http://www.flickr.com/photos/retro1spective/sets/72157624864405607/
どうですか、この解毒作用ヽ(´ー`)ノ
ということで 来週は朝霧高原で、そして日比谷野音で、笑いあいましょう。 スパークリングジンロを飲んで、おやすみなさい。
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