幕閉じる瞬間惜しむ人の群れ 桜木町のコールは高く
最下位も相対評価 そんなことふと考える今日の占い
のろのろの貨物のために運休の電車が出たと繰り返し聞く
音楽の広場で今日もギター弾く若者の声 素朴に響く
この街は降れば雪ねとため息とともに眺める空の静けさ
寒風に研ぎ澄まされる感情を抱いて青い山を眺める
生姜湯に溶かしてみたいあれこれを想い浮かべて夜は更け行く
まどろみの中でいろいろ考えてなお疲れ増す休日の午後
細い月眺めて想うこの街の凍てつく風が渡るこの空
底冷えに心も寒いこの頃は厚手のコート欲しいと思う
しんしんと冷え込む部屋でひたすらに仕事に励む大寒の夜
日一日白さを増してゆく富士の高嶺を仰ぎ気を引き締める
雪の降る街に降り立つこんな日は都落ちした気分に染まる
雪晴れの空を仰いで人生もかくあるように願うこの頃
街もまた雪化粧して本心を隠したような午後の静けさ
昼休みあたりさわりのない話題選ぶことのみ心を砕く
くるくると回る図面に遊ばれて午後の時間は過ぎ去るばかり
明日からは読書タイムと決めていて積読の本出番も近く
修正の作業が続き足許の危うさを知る午後のひとこま
今年また暴れて祝う成人の傍若無人ニュースが届く
初場所に厳かさなど求めてもしかたがないと呟いてみる
2004年01月10日(土) |
『クリティカル・チェーン』 |
あれこれと障害が出てプロジェクト進まぬことに誰もが悩む
いろいろと不協和音もあるけれど支援でできる限界だから
なんのためする作業なのか答えなく続けることに澱を感じる
ワケありの嫌な予感もするけれど支援が出来るうちが華かも
寒月の白い光に包まれて忘れてみたいことの数々
動機づけさえもできないその人に任せていいの?疑問は深く
遠い日の記憶の中に留めてる想いを時の流れが洗う
照準をぴたりと合わせ最高の競技生活最後を飾る
伝統の重みを背負い登る山高きに憧れいまも越え行く
初茜照らす道筋明らかになりゆく想い抱いておりぬ
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