積読の本積み上げて後半の休みに期する真夏日の午後
転機来て買い込む本の山高く悩みの深さ示してやまず
麦茶湧く香りの中に部下の顔ひとりひとりを思い出してる
ひたすらに昼寝を重ね休み明け健やかそうな顔でもしよう
人影のまばらなオフィス夏休み前だと思う午後の静けさ
やりきれぬ想いを抱く夜の闇切り裂くような土砂降りの雨
梅雨寒の空より細い雨が降る心の中に音立てて降る
大暑とは思えぬ寒さ心まで悴む想い梅雨寒の空
初蝉にこれから暑くなるんだね 疲れた君の声が気になる
海の日の荒れ狂う空仰ぎつつ梅雨よ明けよと願い続ける
きらきらと輝く星を散りばめて雲間を飾る打ち上げ花火
山越えてその日のうちに日記書くそんな幸せ噛みしめている
自覚ない彼女のためのロスタイム足手まといはいらぬと思う
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