溌剌と仕事に励むスタッフに支えられてる喜びを知る
加速度を増して時間が流れたる師走も近い今日この頃は
崩れそな書類の山に挑みつつはるかに眺む白妙の富士
詳細な作業書き出しひとつずつ組み合わせてくパズルのように
倍速で時間が流れ冬の陽の短きことを思い知りたり
薔薇という記憶を燃やしななかまど切なく赤くその実を焦がす
2001年11月24日(土) |
『アルハンブラの想い出』 |
トレモロが囁くように誘いたるアンダルシアの空は濃い紺
勤労をできる喜び噛みしめて仕事に励む連休初日
手順書の確認作業長引けば電車の中は酔客ばかり
計画を立てつつ思う川上を見据えることの難しさかな
熱帯の木々に守られ回廊の静かに眠る夕闇の中
流れ星流れて消えて君の声ふと聞いたよな痕跡の果て
満天の星降りしきる夢の中 平和を祈る厳かな刻
たこ焼きを久方ぶりに焼いてみて意外とうまい手つきの私
集計を進めるうちに浮かび出る問題点は星の数ほど
ふくろうがあきれた顔で数えている一万越えた今日の歩みよ
すぐそこの柱の裏で顔を出す書類の山が隠れんぼ
コツコツと作業を続け貯金する作業の手間の多さ知る夜
雨上がり冷たい風が通るとき冬の足音たしかに響く
時につれレシピが映す味の差を思えば遠き学生時代
懐かしい資料の山に埋もれてた記事に広がる想い出の刻
値見てとたんに具合悪くなる知識があるもよし悪しだな
期待する技術者たちの声を背に仕事に励む日が近くなる
導入の段階なれば激論も飛び交う部屋を夕陽が照らす
晴れた日に最初の一歩踏み出せば 良い結論が出せる気もして
相棒の顔見て少し安堵して作戦を練る午後のひとこま
哀しみを抱いて深い色となる海が知らせる秋の深まり
さめてなお残る想いの切なさを映して哀し湖の色
正念場迎えて意地と信念で道切り拓く来週からは
公園の木々も色づく気配する街に別れを告げる日もすぐ
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