GRAPEVINE FALL TOUR@中野サンプラザ
2020年11月07日(土)
中野って、自転車の人多くない?
私も中野に住んでたとき自転車乗ってたけど。
久しぶりに来た。
髪を切って、軽い頭で見上げる空が高い。
先週の横浜は、ちょっと緊張していたけれど
今日は気分が軽く、マルイの中でビール1杯
お造りつまみに昼からひとりで、贅沢気分。ほほ
さてサンプラザ。
既に入場時間を過ぎていたので、するっと入場
今日の席は真ん中。
これがまた、なんの障害物もなくステージが見渡せる
正面の、超良席じゃないですか。
こないだの横浜は、斜め向く席だったから、
ひとつ空けの座席でも前の人の頭が視界にどーんとあった。
座ったままで、こんなクリアな視野。いいのですか。
また、拍手の中メンバー登場。
ぎゃー!という歓声もなく拍手の中現れるというのが、
実は今までと同じ光景であることが、バインたるところ。
真っすぐ浴びる音がこんなにも気持ちいい
Armaは国際フォーラムで観たときを思い出した。
ホールの響きと音の伸び
決して澄み切ったサウンドではないのに
乾いた風が身体を通り抜けていくような心持ち。
ライブがなくなっても、
バインはオンラインの配信をしなかった。
ビルボードのパーマネンツはあったけど、
バインは過去のライブ映像をYouTubeプレミア配信しただけ
今日のこのライブも半数の有観客で、配信はない。
配信だってお金がかかるだろうし
ただの予想でしかないけれど、
こうして観客の前で鳴らせる日を待っていたんだろう
気の利いたことなんかできない不器用なおじさんたち
そういうところがいつももどかしいはずなのに
笑ってしまう。
懐かしい曲も当たり前のように気負いなく演奏される
20年前の曲も当たり前の日常に取り込まれて
懐かしいよりも、いつもの旋律。
いつでも日常に、頭の中にあった曲たちは
感慨深いはずの再会もあっという間に飲み込んでいく。
曲作ったこともバンド組んだこともないけれど
バインの曲は、まるで自分の中から生まれたように感じるときがある。
ずっとここにいた、
ステージの上と下、この距離感でいつもいたい。
画面越しは慣れてないよ。
Alrightから片側一車線の流れ最高で
歓声で発散できない熱さが身体の中にむくむく溜まる
この感覚も、覚えていよう
横浜と違ってアンコールに1977
映画みたいなこの曲はホールにも映える
たまらなかったな。
エンディングがアナザーワールドだったのも
このやろう
泣かせにきている。
だれの思い通りにもならないこの世界は
それでも自分の足で歩いたこの道の上にだけ実感がある。
こんなはずじゃなかった
世界は
日常は
それでもやってやるしかない。
盛大な拍手で見送るいつもの顔
タナカさんはこちらに手を振り、手をにぎにぎし
笑っていた。
また会いにくる
と言った。
次の約束は、まだないけれど
なにも終わっていない
ここからずっと、続くんだ。
1.HOPE(軽め)
2.Arma
3.豚の皿
4.また始まるために
5.報道
6.すべてのありふれた光
7.The milk(of human kindness)
8.そら
9.指先
10.Here
11.Alright
12.片側一車線の夢
13.光について
14.CORE
15.超える
E1.1977
E2.NOS
E3.ミスフライハイ
E4.アナザーワールド
GRAPEVINE FALL TOUR@神奈川県民ホール
2020年11月01日(日)
今年はライブなんてもう行けないと思ってた
やるよと発表されてチケット取ったのが9月の終わりで
先の見えない情勢だから、本当に出来るのか心配になるのがいやで
直前でだめになったときのショックを避けるためか
無意識のうちに、ずっと考えることもしてなかった
通勤中に音楽を聴くことも、もう何ヶ月もしていなかった。
避けていたんじゃない、自然と、そうなってた。
もう11月
夏は雨が多かった。
秋になったら急に晴れが多くなったような気がする。
横浜までしばらく電車に揺られる間にマジ寝。熟睡。
神奈川県民ホール
会場に入るのも、列ごと時間差で案内しますよと言われて待つ。
ロビーもわりと広々としてて、外観ガラス張りがきれいな建物
自分の席は一階中列の端の端
一席空けた配置で、潰した席には貼り紙がしてある。
マスク着用、発声は禁止、レスポンスは拍手でとアナウンス
慣れない景色の中、
いつもの配置で並ぶ楽器、いつものスタッフの面々
マスクの中で呼吸が少し早くなる。
SEが止み、客電が落ちるとメンバーが拍手の中出てくる
始まっても、客もみんな座ったままだった
どんな光景だっただろう
座った客、間隔のあいた席、マスクをつけた顔
どんなふうに見えてたんだろう。
いつもの音、何度も見てきたメンバーの姿
タナカさんは笑ってた
2曲目にArma
もうそれ?!と驚く。ああ、だめ、この曲は。優しすぎる。
しっかり見届けたいのに、どうしようもなく涙が滲んでくる
生音の場所に帰ってこれた、私の日常、GRAPEVINEのライブに。
いつものように、寝ても善し、椅子もあるんやし、と
豚の皿を前にそれを言うのはたぶんジョークのつもりだろうけど
私にとってはマジ。豚の皿マジで眠たくなる。
椅子に沈んでしまいそう。椅子は最高。
歓声を上げられない、というのはつらくもあったけれど
ライブの成功のためにもルールは守る。必死に拍手。
新しい生活様式とは
名前が気に入らない部分はあるけれど
守らなくては。
ルールを守れば安全に開催できると示さなくては。
この先、満席に、ライブハウスに、帰るために。
そして、会場に来ることができなかったいつものお客さんが
ためらわず参加できる、日常を取り戻さなくては。
いつも隣にいてくれる友だちの顔を思い出しては
強くそう思った。
そら、あわそん、Hereは走馬灯タイム
いろんな景色が巡ってセンチメンタルになったところで
Alrightで爽快に殴られるような気持ち
楽しい。
スーパー金戸タイムことCOREもやった
これこそ座ってるのも声出せないのも苦しかった
こうして見ると、日ごろから動きが少なくて
メンバー同士近寄ったりすることもないバンドだなと思う
それでもCOREのときの金戸さんは
ドラムの方へ歩み寄っていってて、熱かった。
アンコールを呼ぶ拍手もよく響く。
正直、音響がいいかはよくわからなかった
というのは、私の席がスピーカーの外側になる端だったから
ホールだったら抜けのいい正面後方が良かったりするよね。
座りでフライハイ聴くのがつらいとか思わせつつ
最後が真昼だなんて私へのご褒美としか思えない。
椅子に沈みながらも、気持ちが弾む、景色が晴れる
世界を変えてしまうかもしれない
大袈裟なんかじゃない
こんなに世界が変わってしまっても
変わらない音に、いつでも新鮮に動くこの心に
世界を変える力がないだなんて思えない。
GRAPEVINEは語らない
今日もたいしたことは言ってなかった。
まるで春のツアーも、夏フェスもまわってきたような
いつもみたいな顔をしてた。
「次の発表はまだないけれど」たったそれだけだ。
まだ、ない。
絶対に守る。この音を。日常を。そしてまた会う。
椅子くれよ!って言いながらライブハウスを出て
ビール飲んでクダ巻いて、終電まで友達と飲む、
その日まで守るんだ。
1.HOPE(軽め)
2.Arma
3.豚の皿
4.また始まるために
5.報道
6.すべてのありふれた光
7.The milk(of human kindness)
8.そら
9.Our Song
10.Here
11.Alright
12.片側一車線の夢
13.光について
14.CORE
15.超える
E1.指先
E2.NOS
E3.ミスフライハイ
E4.真昼の子供たち
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