時の重さよ傾いて滑り落ちる速さは。
ブレーキは無意識ながらに踏んで追われて。
一息ついた昼下がりが黒い雲つれてきた。
貝に耳あてた かすかなまぼろしが依り処。
言わなくていいよ 今はそれでも待っているから。
GRAPEVINE tour 2011@新木場コースト
ビニール傘が弾いた泥の染み。
少女の歩幅で進む坂道は芝桜のカーペット。
川の流れの始まりは速く遠くざわめきの下。
ひと匙の甘さ苦さもその手のうち。
深呼吸、あと何グラムが必要ですか。
花の涙は枝をつたわるわずかな道すじ。
その息も言葉も吐いたそばから瓶詰めに。
GRAPEVINE tour 2011@渋谷AX
知らないメロディー通りすぎた夕べ。
あたたかく眠れる夜を受けとめる枕を。
やぶれた靴でも歩いていけるよ。