箱の中へ落ちていく前に見えた少しの笑顔。
リモコンが利かないところで足掻いてみても。
例え話はいつでもフライング気味に。
止まれないのは貼り付いた付箋のせいで。
現在地はアタマの後ろの見えないところで。
落っこちていたガラスの目玉は転がすだけ。
キーを打つ指先半透明にオフィスドリーミー。
ショーケース眺めるみたいに虚ろな夜は。
9mmの髭とNICOのASSHOLE@赤坂BLITZ
叩いたり逆なでたりするうちに遠回りした。
すれ違いざま渡したメモも食べてしまった。
止まらぬ妄想はノートの隅に、見せないで。
山の背たどって海まであるいていく。
無用な愛想笑いでタッチアンドゴー。
月が見えたらあなただと思うの。
いつものありがとうの代わりになるなら。
その時までに襟を合わせておくように。
スリラバナイト Vol.2@渋谷O-NEST
すんなりいくんだこれからの風を読め。
止まれないと言うのなら見せるべきだわ。
春風が絡まる髪に懐かしいあやまり。
迷わないでその手で触れた温度が真実。
傘の中からのぞいた耳の横顔はだれ。
薄目開けて取り込んだ光はレーザーにも似た。
心響(HIBIKI)sound museum VOL.1@新木場コースト
気付いていないようだ、呼び鈴鳴らして。
薄く見えるタイヤの跡を辿ればほら。
まっさらな洗濯物に降る陽の約束。
少女のはなうた雲にした青空の気まぐれ。