ひょんなことから、皇室関係のムック本を三冊買ったんですよ。
ジュンクで。
んで、そういや、せっかくジュンクだし、コミック本を見てこようと思って、そこに新しいわたしが欲しそうな本(コミック)は、なかったんだけど、突然目に入ったのが竹宮恵子の本。いまは学長さまの本。
いやいやタイトルが「少年の名はジルベール」というとんでもなくベタなタイトルだったんだけど、ちょっと立ち読みしたら、上京から風木連載までの話がほとんどで、大泉サロンのあたりの話が多かったので、買っちゃいました。
今年は図書カードが三万円あったので、ちょっと奮発。(もう、半分しかないけども)
そして、しみじみとねえ………
あの時代のことを考えたわけ。
ほんとなら、竹宮さんとわたしたちはあんまり歳は変わらないよね。
で、読むとね、結局、すっごい萩尾さんにコンプレックスがあったのね。
わたしは萩尾さんはすごく好きだけれども、とっつきが良かったのは竹宮さんで、その彼女がこんなに右往左往していたとは(笑)
そしてわたしがすごく好きだった「ウエディングライセンス」とか、「ロンドカプリチオース」がほぼほとんど本人的意向に沿っていなかったこと、わたしがきらいな(笑)風木が、なんかほんとにほんとにやりたかったことらしいけれども、この本を読んで、この人はぜったいに、三原順は理解できなかっただろうなあ、ということ(笑)
でも、実にいろんなことにトライしていて、彼女のいうことはよく分かる。
なぜ、そこまでの努力をしなかったのか、今、思うけれども、これから先だって、まだまだ時間はある。
だから、わたしは、描くことは続けると思う。
そして、趣味で、終わる気はない。
今のままでは画力がないので、まあ、立て直しは必要だなあと思うけれども
この間、長い夢を見て、それがぜんぶ、コマ割だったのよね。
それを、紙に描いてみた。
うん、描けるよね、と思って。
んでね、わたしは描きたいのは、顔でもなく、ストーリーでもなく、空間なんだなあ、とまた改めて思ったわけ。
でも、その空間は、ストーリーもキャラもないと、創ることは不可能なことだよね。
わたしは「間」が描きたいんだよね。
それを改めて感じたわけです。
だからそのために描いていきたいです。
するとやっぱりマンガなんだわね。
イラストではなくてね。
うーん、いや?
イラストでも、できなくはない、かな。
そこのところは、ちょっと、チャレンジしてみるとして、そんなわけで、面白いよね、描くって。いや、なにかを、創るって。
結局、中身はなんでもいいけれども、わたしは空間が描きたいので、そのための手段がいるということなんだけれども、だからやっぱり、竹宮さんじゃないけど、貴種流離譚でいくことになると思うですよ。そして、脚本概論もやるですよ(笑)
まあ、もともと、この本を読む前から、そういうものになると思ってたんだよね、まさか、いまの現代物は描けないしね(笑)
SFとかミステリーとかはやれると思うけども、わたしはねえ、鋼くらいのファンタジーをやりたいんだよね。キャラはある程度、あるんだけども、って、それはもともと、いままでに出していたキャラでもあるんで、知ってると思うけれども、それをまとめて、ひとつにしてしまいたい。
まあ、70までは大丈夫として、やれることをやってみたいと、改めて思ったわけ。
それは竹宮さんの本を読んでなので、やっぱり、なんとなく巡り会ったのかもしれないなあ。(て、ことにしよう・笑)
まわりを見ると。
同人誌を創っていた人たちが一般に仕事をしていても、結局、書けないことに、ジレンマを感じて、結局は創ることから離れられないので。
そういうものかもしれないなあ、と。
まあ、今日は、つまり、改めて、描くよ、ということを思い出した、という手紙です。
ここに宣言しなおしておこうと。
文ちゃんとは10代に知り合って、なんと、ここまで来たね。
それはジュリーのおかげかもしれないし、やっぱり、別ななにかがあったのだろうと。
続くものは、続くね。
続けると、思う気持ちが大事だよね。
自分の、最後の同人誌を見てね、それは御手洗本の最後だったんだけど、四つの季節のお話なんだけど、うん、こういうのって、やっぱり自分だよね、と妙な感心をしてしまって。
やっぱり、こういう世界を描きたいよね、って。
そんなわけで、文ちゃん、これからも、よろしくお願いします(笑)