新知庵亭日乗
荷風翁に倣い日々の想いを正直に・・・

2004年06月25日(金) 情報化メディア懇談会

 NHK情報ネットワーク企画事業部の主催で都内某ホテルで開催されました。
 今回は不思議と僕の所属する㈱クオレディベロップメントの社会心理学者の岡本浩一先生が前半、そして後半が僕という事でした。岡本先生の講演はリスク【リスク認知心理学】、現在の三菱自動車や東京電力、原子力発電所放射能漏れ事件に関して、トップの心理、中間リーダーの心理、その命令系統の問題、子会社のサボタージュ等、ある小さな失敗を隠すための人事やその隠蔽工作がやがて会社存続の危機にまで繋がるリスクなど、解りやすく話されました。
 日本的情緒で流れる会議のあり方など僕にも経験のある話しでした、最後の方では茶道裏千家師範という別の角度から日本文化のお話「古い器に新しい水を入れる」というのも興味深く拝聴させていただきました。

 後半は「目を閉じて汝の耳を澄ませ!~五感の互換~」という僕の講演でした、耳の錯聴、古武術と和太鼓の奏法、盲学校学校の定期演奏会等、ビデオやCD,MDを使って話を進めていましたが、ホテル側のビデオデッキの調子が悪く、結局能と歌舞伎囃子の相違点や間を詰める等の事と会員の皆さんに手を叩いていただいて大鼓と小鼓の掛け合いをしました。

 終わってパーティー形式の懇談会では多方面、異分野の方々と名紙交換が出来、又色々意見を交換出来て、大変素晴らしい一日でした。又僕の関係で宮本卯之助太鼓店のOさん浅野太鼓文化研究所のSさんが来られた事で嬉しく思いました。
 NHK情報ネットワークの加藤さんに、心より感謝申し上げます。



2004年06月23日(水) 哀悼、合掌、無念

 僕はあまり政治的な事を言う事を避けてきましたが、海外にしょっちゅう出かける身として共感する事や、日本の常識は世界の非常識などとのたまう似非評論家に対しても仕事の関係の内外の場所で言ってきました。

 【イラクで武装グループに人質に取られた韓国の貿易会社員、金鮮一(キム・ソンイル)さんが首を切られて殺害されたと報じた。殺害を裏付けるビデオを入手したとしている。】

 怨みが怨みを呼び、底知れない殺し合いに発展するのだろう、金鮮一の母(オモニ)の嘆きは彼等の母のそれと同じなはずではないか!

 朝鮮日報によると【イラクの武装グループが金鮮一(キム・ソンイル)さんを無惨に殺害したというニュースが報じられると、国防部のホームページには復讐を呼び掛ける書き込みが殺到した。
特に、一部ネチズンは極度の興奮状態で、テロリストだけでなく、イラク全体に対する怒りを露にしている。】

※ネチズン
「network citizen」(ネットワーク市民)を短縮した造語で、コンピュータネットワーク内に形成されるコミュニティに対して帰属意識を持ち、主体的に関わっていこうとする人々のこと。韓国ネチズンは強烈だ。

 韓国の人達のハンに火をつけたと思う、ここが僕達日本人との違いなんです。今後韓国軍は報復の為に銃を取ることになるでしょう、彼等の怒りをイラクの人達も含め武装グループはまともに受ける事になるのだろう、あのヴェトナム戦争の時のように・・・。





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2004年06月19日(土) 横浜の元町

 打ち合わせのため久しぶりに横浜の元町へ行った、神戸にも元町があるので、心なし嬉しい。
 デザイナーのMICHIYO INABAさんのお店が横浜の元町通りにある、店員の女性達の対応が素晴らしかった。
 稲葉さんの今までのコレクションのビデオやパンフレットを見せてもらった、コンピューターゲームの世界にそのまま入りこんでもおかしくない斬新なデザインで昨年僕が作ったバレエ作品「化身」のCDを聞きながら、コレクションのビデオを見て、話が盛り上がった、あるプロジェクトを進めることとなった。
横浜山下公園から見た海






神戸メリケンパークから見た海

 そして中華街の万福亭で鱶鰭スープと水餃子と・・・を食べた、長崎、神戸、横浜の中華街それぞれみんないいなー。





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2004年06月14日(月) 川沿の結婚パーティー

 ご機嫌な三線の音が風に乗って女性が歌う沖縄民謡が聞こえてきた、僕のマンションは川沿なのです、窓を開けて見ていると、テントを張ってるし、ちょっとしたPAなんかも置いてあった、だからよく聞こえたんだな、そのうちジャンベ隊が加わって叩きだした、これもかなり上手い。これはなにかのライブコンサートちゃうか!
 たまらなくなって下に下り、そこまで行った。焼酎やビール飲んだりしているのでお姉さんに「幾ら?」って「結婚パーティーなので・・・」

 最近の若い人達、なかなか粋な事をやるではないか、けっこう民族音楽大好き人間風な人達が集まっている感じ。
 結局主役のご両人が誰だか解らなかった、まーいいんじゃないか、幸せならば・・・。





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2004年06月12日(土) 日本美容専門学校50周年記念式典

 昨日新宿のホテルセンチュリーハイアットで日本美容専門学校50周年記念式典に出演しました。
 NHK情報ネットワークの加藤さんのプロデュースで僕の事務所㈱クオレディベロップメントとしての仕事でした。
 以前モンゴル大使館で【馬乳酒を味合う会】の事を書きました、その時も加藤さんからお誘いを受けて行ったのですが、今回も僕達の演奏の後、モンゴルの馬頭琴と楊琴の演奏もありました。隣りの控え室から聞こえてくる音はまるでピアノとチェロの演奏に聞こえました。

【倭楽舎】誕生!
NHKの加藤さんの命名です

笛奏者の松尾慧さん



雅楽の古城大納言太郎   そして私仙堂新太郎

 写真撮影もしました近日公開します、そしてCDも作ります。

 この日の演奏は雅楽の音取り、越天楽、ロック雅楽【まにまに】(古城大納言作曲)
この「まにまに」は大納言君の作ったサンプリングされたロックサウンドと彼のボーカル、そして慧さんの能管、仙堂新太郎の小鼓で演奏しました。

 うちの事務所派遣の舞台監督、音響さんのおかげで、良い演奏が出来たと思います。また来られていたお客さんにも喜んでいただいたようです。
 



2004年06月08日(火) 公開講座が終わって

 筑波大学附属盲学校公開講座がおわりました、受講生の皆様は全員、障害児学校の先生方でした。だからか優しい眼差しをされていました。

 皆さん太鼓に関しては初めてと言う事で【~しなくてはならない】というのを一切はずした演奏でした、素晴らしかったです。
 リズム音痴というのも西洋音楽がもたらしたもので、1年365日、24時間、60秒からのタイムに合わない事をリズム音痴、ピタゴラス楽派の十二音階のある一音や和声に合わないから音痴だそうですね。
 その民族、地域の人々の体内時計や環境の違いを理解していない20世紀的偏った西洋志向がもたらした弊害という事が最近言われ初めてます。

 我々のDNAというか過去(生前も含め)記憶には、皆んな集まって歌い踊るという歌垣文化が現在でも形を変えて続いています。
 まったく初めて撥を持った人がそれぞれ違う事を叩いて総合的にそれがかみ合ってくると大変楽しくなります。
 僕はそれを【右脳的アプローチ】と言っています、これはある訓練を繰り返すとか反復練習によって習得される技術ではないのです、例えはよくありませんが、馬鹿になるとか・・・そう幼児が夢中で遊んでいる、みたいな状態です。

 このアプローチを専門の太鼓打ちが持てばおそらく身体を壊したり怪我をしなくなり60~80歳代まで現役でいられると思います。

公開講座の模様





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2004年06月03日(木) 古武術と太鼓奏法(序)の壱

鐘をつく
 狂言で【鐘の音】という出し物があります、この鐘をつくという動作に注目しました、「ジャァ、モンモン」と鐘の音を声で表現しますがその打った後の姿勢なのです。
 現代の私達は打ち下ろすという動作を思いうかべますが、狂言では打ち放した時の動作なのです。
 今の和太鼓の世界にはこの【打ち放す】という奏法が存在していません、全て【打ち下ろす】という奏法で成り立っています。

古武道では刀を鞘からぬく時、手だけでぬくのではなく、身体を開いてぬきます、居合の場合は身体の総合力が真剣に集中しますので、そのスピードは硬い原木を正に一刀両断します。この時の動作と狂言の【鐘の音】のそれが同じ概念なのです、ここで大事なのは摺り足なのです、日本古来の武道も芸能もこの摺り足が基本になっています。
【能における歩行法は「摺り足」です。この歩行法の起源が反閇(へんばい)にあるという。陰陽道より】
【反閇】
道教の歩行呪術に端を発しています。「禹歩(うほ)」が有名でこれによって道中の安全や悪鬼・猛獣などを避けることができるとされています。
こういったものを日本では反閇(へんばい)と呼びます。ただし、歩行法は若干異なります。先に出た足にあとの足を引き寄せて左右に歩みを運びます。非常に単純ではありますが、これによって悪星を踏み破って吉意を呼び込もうとします。陰陽道独自の星辰信仰の上に立脚した呪法と言えます。


 
【なんば走り】 
古武術家の甲野先生は、このなんばの身のこなし方は、体を歪めずよじらずスムーズな動きがとりやすいと指摘されてます。現代的な歩き方では、どうしても体がねじれてうねりが生じてしまう。そうなると逆の方向に動くときにかならず無駄な動きが生じるというのす。

 このなんばの走り方を応用して陸上界に画期的な実績を残したのがあの末続選手であった。彼はこのなんばの走り方を取り入れ、独自の走法を編み出したのである。その結果、短距離陸上界では日本人は不可能といわれていたメダルを手中に収めることに成功しましたね。

和太鼓の世界でいったい幾人の人が摺り足を身につけているのでしょうか、これをマスターしないと、太鼓に身体の総合力として伝わらない。

「ねー君」と肩を叩く程度の力で三尺の大太鼓は大きく鳴るし響いている時間も長くなります。





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