2002年11月29日(金) |
Shinchanと第九 |
Shinchanはおじいちゃんにに連れていかれ、朝比奈隆さんの指揮でベートーベンの第九の練習を大阪の扇町プールのオーケストラ稽古場に着ました。沢山の合唱の人とオーケストラでごったがえしていました。
「じゃー第四楽章のバリトンから行くでー」と朝比奈先生の棒が振り降ろされました。 ティンパニーが激しく叩きます。 (Bariton solo) O Freunde, nicht diese Töne ! sondern laßt uns angenehmere anstimmen, und freudenvollere.
おじいちゃんは独逸語が解るので、Shinchanに解説します。
おお、友よ! このような調べではない! そんな調べより、もっと心地よく歌い始めよう、喜びに満ちて。
(Bariton solo) Freude, schöner Götterfunken, Tochter aus Elysium, Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum! *Deine Zauber binden wieder, was die Mode streng geteilt; alle Menshen werden Brüder, wo dein sanfter Flügel weilt.*
(Chorus) *-* repeat (バリトン独唱) 歓喜よ、美しき神々の煌めきよ、 エリジウム(楽土)から来た娘よ、 我等は炎のような情熱に酔って 天空の彼方、貴方の聖地に踏み入る! *貴方の御力により、時の流れで容赦なく分け隔たれたものは、再び一つとなる。 全ての人々は貴方の柔らかな翼のもとで兄弟になる。*
(合唱) *-*間の繰り返し

むちゃ加那の碑
「むかし、むかし、こん瀬戸内村にうらとみさんというそりゃー美しか娘がおったと、じゃから沢山の男衆が結婚してくれーと言うてきてのー、そん中でお役人さんが一番熱心でのー、じゃどんうらとみさんはいやじゃちゅうて、逃げて逃げてのーとうとう捕まって島流しにされたと、そん流された喜界島ちゅう島では哀れに思った気の優しいにせと出会うての、暮らしたと」
 むちゃかな公園
「美加ちゃん、もう一度Shinどんに唄ってあげられ」 綺麗な美加姉さんが、さんしんを弾いて歌ってくれました。
行(い)きゅんにゃ加那(かな) 吾(わ)きゃ事(くぅと)忘(わす)れてぃ
行(い)きゅんにゃ加那(かな)
出(うっ)発(た)ちや 出(うっ)発(た)ちゃむん 行(い)き苦(ぐ)るしゃ
ソーラ 行(い)き苦(ぐ)るしゃ~ [行きゅんにゃ加那節]
「そいで生まれた子がむちゃかなちゅう子で、それはそれは母親より美人で、これまた評判になったと、じゃどん焼餅ば焼いたほかん娘子達が、嘘ついてのー、アオサ取りに誘いだして、海ん中に突き落としたと。まーその遺体が流れ着き、お父さんもお母さんも皆泣いたとよ、そいで青久の人々によって手厚く葬られ、それ以来の、古い暦の9月9日には、お墓さーに詣でかわいそな娘「むちゃかな」の霊を慰めおると。」
Shinchanは悲しくって泣いてしまいました。美加姉さんが優しく、 「Shinchanにはよく唄がよく解るのねー、この歌の意味はね・・・ねー行ってしまうのですか、愛しい人。私のことを忘れて行ってしまうのですか。いや発とう発とうとするが、あなたのことを思うと行きがたいのです・・・人を好きになるとこう思うんよ」 Shinchanは竜宮城にいるみたいです、そう言えば・・・島美人ちゅうて、美加ちゃんがむちゃ加那さんの生まれ変わりなんや・・・とお父さんは言っていました。
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