今日は土曜日だけど、海渡は児童デイの日。 着替え、朝食、歯磨きをさっさと終えた海渡は「ゲームやりたい」。まりんのお迎えにはまだ1時間以上あったので「いいよ」と私。
実は今日は父さんも私も予定では仕事だったのに、急に休みになった。明日の日曜は父さんが仕事なのでどうしようかなぁとも思ったんだけど、私も美容院行きたいし、一緒に行くY君は海渡と一緒だとものすごく喜び、海渡が休みだとがっかりするので行かせることにした。
1時間ゲームすれば飽きるだろうと思ったんだけど、1時間後まりんがお迎えに来てもいっこうに止めようとしない(怒) 普段なら無理やりスイッチ切っちゃうとこだけど、今それをやると怒るかふてくされて動かなくなり、まりんに行かなくなるかもしれない。もう玄関に迎えに来てくれてるのでそれは避けたい。無理やり行かせても、向こうでふてくされたままでも困る、そこで咄嗟に出た言葉が・・・
「続きはお母さんがやっといてあげるから!」
そうしたら、パッとコントローラを私に押し付け、さっさと立ち上がり玄関へ走っていった(@_@;;)
なんのこっちゃ!
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■ 児童デイの連絡帳 |
2006年08月23日(水) |
児童デイ「まりん」の8月の出席シールも10枚になった。 「まりん」が好きなのか、そうでもないのかは正直わからない(苦笑) この間は朝「まりん、今日、お休みでしょ?」と言うので「お休みじゃないよ、あるよ」と言ったら、そのすぐ後、ゴミ捨てに行くエレベータの中で
「まりん、ぜっ〜〜たい いくの?」
と聞いてきた(^^;;)
「まりん、ぜっ〜〜たい いくんだよ」
と海渡の言い方を真似て答えたら笑っていた。 そして、迎えに来てくれた職員さんとニコニコしながら出かけて行った。行けば行ったで楽しいけれど、家でゲームもしたいDVDも見たい(まりんにはゲームもDVDもない)というところだろうか。嫌いじゃないけど、大好きでもないんだよね。微妙〜。
職員さんのお話では、置いてあるおもちゃをいつも全部だしてしまい、なのに片付けは嫌いみたいで・・・とかいろいろあるものの、それなりに職員の人たちとも他の子どもたちとも仲良くなれてきているようだ。
「まりん」に入れて感じることのひとつに、海渡の今までの経験不足からくる、もまれていない弱さを感じることがある。
例えばこの間、昼食前に手洗いに行かせたら泣いて戻ってきたそうで、なぜ泣いているのかどうしても言わず理由が分からなかったことがあったらしい。夜、お風呂で海渡に聞いたら「タオルがなかった」と。タオルが無いくらいじゃ泣くはずないから、多分他の子ども達と手を洗いに行ってタオルの取り合いになり、負けたとか横取りされたとかじゃないかなと思う。また、しゃぼん玉をしているときに他の子が自分のシャボン玉液を持って行ってしまうとかいうようなことを身振り手振りで訴えていた(苦笑)
学校の特学は事実上海渡一人だし、普通学級の1組に戻ればみな海渡に対して理解のある友達がほとんどで、それに比べたらまりんは無法地帯(爆) 理屈が通る子どもたちばかりじゃないので、カルチャーショックもあるんだろう(苦笑)
私は連絡帳に「もっと自己主張がきちんとできて、強くなれると嬉しいです。」と書いた。
先日のまりんからの連絡帳に
「午前中、お友達がひどく散らかした後片付けを、分別しながら親切に手伝ってくれました。誰にでも優しくて穏やかなぶん、海渡君にとっては自己主張することがなかなか難しい課題なのかもしれません。それでも、お友達の事をじっと観察して、私たちに報告してくれる姿を見ていると、海渡君の優しさにじ〜んとくるものがあります。」
と書いてあった。海渡がどんなことを報告してじーんとして下さったのかわからないけれど、自己主張することがなかなか難しい課題と理解してくれている上で、海渡の良さを認めてくれていることを嬉しく思った。
それにしても、どの子も後片付けは苦手なようで。。。。
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夕方から7時頃にかけてのこと、バケツの水をひっくり返したような雷雨になった。雷の稲光が切れかけた蛍光灯のようにピカピカしてそりゃものすごかった。
海渡は雷が嫌いなので恐がるかなと思ったら意外と平気だ。 それでも恐がると思ってテレビを観ていた海渡の隣に寄り添ったら、海渡のほうが私の脚をポンと触って
「だいじょぶだよ」
どうも私の方が恐がっていると思ったらしい(苦笑)
雷はおさまらず雨はますますひどくなっていった。 そのうちに海渡がなにやら動き回っている。
「これはとうさんの、 これはまりかちゃん(姉)の、 これはりゅうへい(兄)の」
モニターを見つめる背後で声がする。何やってんだろうと振り向いたら、テーブルの上にタオルを並べていた。まだ帰宅していない3人の家族分のタオルを用意していたのだった。
「父さんたちのタオル用意したの?」
「そだよ。びちょびちょ なってるから」
もう!私は海渡のこういうところがたまらない! ぎゅっと抱きしめて
「海ちゃんの優しいところだ〜い好き」
海渡は嬉しがるでもなく、びっくりするでもなく、相変わらずのポーカーフェース。
その後、次々とまさにずぶ濡れになって帰ってきた家族に、タオルを持って走って行った海渡だった。
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