■ 海渡語翻訳機がほしい |
2006年01月31日(火) |
日曜日のお昼ごはんの最中、海渡が突然
「かあさん 見て シンブンテ!」
自分の目の前のテーブルを指差して言いました。
「シンブンテ?」
「これこれ、シンブンテみたい」
指差しているのは、食べこぼしたご飯粒とカレーの中に入っていたお肉の小さなカケラ。 それが、海渡には「シンブンテ」に見えるらしいのですが、その「シンブンテ」が何なのか皆目見当がつきません。
「新聞紙を敷いてほしいの?」
「違う!」
「シンブンテって何?」
「ほら、シンブンテみたい。こう!」
と言いながら、なぜかガッツポーズ・・・・・(ますます意味不明)
「シンブンテ、シンブンテ?? お姉ちゃん、分かる?」
「うーーーん、ポケモンのこと?」
「そう! ポケモン シンブンテみたい!」
「ポケモンにシンブンテなんてあったっけ??」
そこで、ポケモン図鑑を持ってきて海渡にどれのことか選ばせてみたら・・・・
「イシツブテ」のことでした。
イシツブテ・・・シンブンテ・・・・そう言われてみれば・・・・ 確かにガッツポーズしている・・・・・
わかってもらえた海渡はすっきりしたのか、残りのカレーライスをぱくぱく。
ダウン症にしては発音がいいほうだと言われている海渡ですが、時々どうしても言っている言葉がわからないことがあります。
今日は、わかってよかった(^^;)
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海渡には将来、仲間とともにグループホームで生活してほしいと思っています。だから、身の回りのことはできるだけ自分でやれるようにするのはもちろんのこと、簡単な家事も教えていかなくてはと思っています。
その家事の中のひとつ、お風呂の準備。 これが、私が一度も教えることもなく、ある日あっさりクリアしてしまいました。
・・・と言っても、これには海渡の姉が絡んでいるのですが・・・
我が家のお風呂の掃除&準備は長女(中3)の役目。 この長女がお風呂を掃除する様子を、海渡は時々くっついていっては見ていたんですね。で、時々掃除の仕方を教えてもらっていたようです。
「これでね、シュッシュッシュってやって、これでゴシゴシってこするんだよ」
時には「やってみる?」と海渡にもやらせていたようです。
ある日、横着な姉が
「あああ、お風呂めんどくさい。海ちゃん、代わりにやってくれない?」
「い〜よ〜」
と二つ返事でOKした海渡が姉に教えてもらったとおりにやってしまったのです。(タイマー予約だけは適当に押していたので直しました)
これが、けっこうしっかり洗ってあって、几帳面に隅々までこすらないと気がすまない姉の仕事ぶりを忠実に守っていたようです。
先日は、海渡がいきなりバスマジックリンの容器を持ってきて
「かあさん! からっぽ!」
中身を補充してやると、嬉しそうにお風呂場の中に入っていきました。 今のところ、掃除は浴槽のみでお風呂場全体とかカビとりなどは危ないのでやらせられませんが、これだけできればGOODです。
そのうち、トイレ掃除も教えてみようかな・・・・(笑)
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年末、あまりに海渡がおもちゃや絵本の片づけをしないことに腹が立って、海渡の目の前でおもちゃや絵本を半分くらい捨てた。
残ったのは、それぞれが収納用のカゴにちょうど入る分量だけ。
あーーー、スッキリした。 ←鬼母
どんどんゴミ用ビニール袋におもちゃを入れる母に圧倒されたのか、怖かったのか、海渡は無言で見ていただけだった。いつもなら紐で縛った古い絵本をまた、こっそり取りに来るのにこのときは、何もしなかった。
数日後、中3の姉が言った。
「海ちゃんがね、あたしの部屋に来て、横に座って 『かあさん おもちゃ すてた、絵本しばって すてちゃったの・・・』 って悲しそうに言ってたよ。だから 『それは、海ちゃんがちゃんとお片づけしなかったからでしょ?』 って言ったら、涙こぼしてた。」
よっぽどこたえたらしい、姉に愚痴るなんて(苦笑) でも、それ以来、なんと海渡はおもちゃや絵本の片付けをするようになったのだ。
収納する箱やカゴにちょうど入る分量だけ残したのと、絵本はここ、ぬいぐるみはここ、ポケモンはここ、と決めたので片付けやすくなったのも良かったのかもしれない。
小学校でもこの影響からか、先生いわく「お片づけスイッチ」が入りっぱなしで、ロッカーやらいろいろ片付けまくっているらしい・・・・ただ海渡の「おかたづけ」は、物の場所を移動するだけだったりするので、あとでどこに何があるか分からなくなってしまうので、よく見ていないと後々えらい目にあう。
でも、片付けられないのは我が家は家族全員だったりするので、まず親がきちんと整理整頓することを見せないとダメなんだろうなぁ。
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昨日、海渡は小学校で行方不明になったようです(大汗) 1年生の頃にも一度あったんですが、久しぶりの行方不明です。 特学の先生が校長室で会議中ということを知っていたらしく、5時間目が始まっても3年生の教室に行かず、校長室の外から窓の下?に張り付いていた・・・・そうです。先生の会議が終わるのを待っていたのか、5時間目が始まったことを知らなかったのか、分かりません。
当然、海渡が教室に来ないので3年生の先生が探したけれど、どうしてもいないということで、会議中の特学の先生にも知らされて、学校中、それこそ女子用トイレの一つ一つまで探しまわったそうです。
自分を探していることを知ってか知らずか、海渡は校長室の窓の外で見つけられるまで動かずにいたようです。
連絡帳を読んで、どっと冷や汗が出ました。
海渡にどうして校長室の外にいたのか聞いても、だんまりで答えようとしません。 「先生に会いたかったの?」 「先生を待っていたの?」 「5時間目始まったのがわからなかったの?」 「なにしてたの?」
何を聞いても、黙秘・・・・・・
仕方がないので、一番本音をしゃべりやすいお風呂に入るまで待つことにしました。
しかし、この日、海渡は夕方テレビを見ながらごろごろしているうちに寝てしまい、とうとう翌日の朝まで目が覚めませんでした。
今朝、朝ごはんのときにもう一度聞いたのですが、やっぱり黙ったまま。
海渡なりの理由があったんでしょうが、本当に時々思いもしないことをやってくれます。
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■ 3学期が始まりました |
2006年01月10日(火) |
長〜い冬休みも終わり、やっと3学期が始まりました。 3日ほど前から「あと3回寝たら学校だよ」「あと2回寝たら学校だよ」「あと1回寝たら学校だよ」と呪文のように言い続けたからか、始業式の日からすんなりと登校していきました。
休み中は、10時から11時に寝て、朝8時半の「おかあさんといっしょ」が始まるとふらふらと起き出して歌に合わせて寝ぼけながら踊り出して一日が始まる生活だったのに、やればできるもんだと感心。
昨日、今日と学校でも落ち着いていて、大事なお手紙はわざわざ職員室まで持って行ったりと「良い子」だったらしいのだが、今日特学の教室を「すごいこと」にしてしまったそうで・・・・本人は楽しく遊んだようですが後片付け大変だったでしょうね。
冬休み中も、家の中はそりゃすごいことになってて・・・それはまた次回に。
とりあえず、元気よく平和に3学期が始まりました。
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