越智章人さんはダウン症のピアニスト。 地元に住んでいらっしゃるということもあって、コンサートを聴く機会も何度かあり、今回で3回目。
1度目は海渡がまだ赤ちゃんの頃で、海渡を抱っこしてコンサートに行った。 2度目は昨年、海渡の小学校の芸術鑑賞会。 そして、3度目が今日のミニコンサート。
何度聞いても彼の演奏は素晴らしい。楽譜も読めない書けないのにどうしてこんなに素晴らしい曲が次から次へと弾けるのだろうか。不器用と言われるダウン症でありながら、どうしてあんな風に10本の指がなめらかに動くのか、不思議だ。
この日は、主にクラシックが多かったが、愛・地球博に出演されるそうでそのときに演奏する曲も披露された。 クラシックやオリジナルももちろん良いけれど、私的には「冬のソナタ」の主題曲が聴けたのも嬉しかった(笑)
この地域の福祉を考えるパネルディスカッションといっしょに行われたためのミニコンサートだったが、また機会があったら何度でも足を運びたい。赤ちゃんの海渡と握手してくれたことや、昨年小学校の演奏会のあと、私と海渡に会ったこと覚えていてくれているかなぁ?
パネルディスカッションは地域で活躍していらっしゃる方々、NPO法人を立ち上げて児童デイを運営されている方、小学校の特殊学級の現役の先生、知的しょうがい者の授産施設の施設長さん、積極的にしょうがいのある方を採用されている企業の社長さん、そして行政の担当者の方・・・さまざまな立場の方から、これからの福祉の動向など地域に根ざしたお話や、リアルタイムなお話など充実した内容でいろいろ考えさせられることが多かった。
特に社長さんのお話では、一般就労したあとも本人と親と会社の3つの連携は不可欠で、連絡帳に毎日の会社内での様子を担当者が書き、それを親が読み、家庭での様子もまた書いてというお話には、まさに今小学校と連絡帳でやり取りしていることと同じなんだなぁと感心するやら、一生連絡帳とは縁が切れないのねと思ったり・・・・(苦笑)
いろんなお話を聞いて、ポイントは「ネットワーク」「連携」の大切さ。 小学校、地域、企業、行政、仲間たち・・・どこへ行っても、いつの時代になっても連携は大事。上手にネットワークを作り、活動して子どもたちが住みよい社会、地域に近づけていきたい・・・そんなことを思った日だった。
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