生活科の授業の一つで、町のお店たんけんというのがありました。 グループごとに分かれて、保護者が一人付き添い、歩いて町内のお店を2軒ずつ見学に行きました。
海渡の班は、海渡以外女の子ばかり。特学の先生と私の二人が付き添いでした。私が海渡をみていなくても、女の子はみんなそれぞれ海渡の様子に気を配ってくれ、歩くときは手をつないでくれました。
たんけん先に喫茶店があったのですが、カウンターの中にいれてもらってサンドイッチを作るところを見学させてもらいました。 海渡がみんなと同じようにできるんだろうか?と、不安でしたが、これが驚くことに、ものすごく真剣な表情でじっとサンドイッチを作ってくれている手元を見つめていました。手を出すのはもちろん、余計なことを言ったり、さわいだりせずただひたすらサンドイッチが出来上がっていく様子を見ていました。女の子たちも真剣そのもの。
質問することが一人ずつあったようで、海渡の番になると隣の女の子が代わりに聞いてくれました。お礼を言ってお店を出ると、みんな道路にしゃがみこんで、持ってきた紙に質問の答えや感想を書き始めました。海渡はどうするのかと思ったら、同じようにしゃがみこんで、持ってきた紙にいつもの海渡にしか分からない記号のような文字でなにやら一生懸命書いていました。文字が書けたら、どんなことを書いたのだろうと、ふと思いました。
もう一軒お店を見学して、学校への帰路につきましたが、疲れたとも言わず、女の子と手をつないで楽しそうでした。想像以上に、しっかりと取り組んでみんなと同じ行動をスムーズにできて、私の付き添いなんかいらないくらいに自然でした。
普通にできるってことは、ホント嬉しいです。
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■ 母に叱られて行った先は・・・・ |
2004年06月28日(月) |
今朝起きたら海渡の顔に赤い発疹が出ていた。盛り上がった真っ赤なボツボツがびっしりと顔の下半分にある。熱はなく、体には出ていないが、ひじの内側とひざの内側にポツポツある。とりあえず、皮膚科へ連れて行った。
診てもらった結果は、毛虫か蛾のような虫の毒素に触れたらしいということ。熱もないし、人に移るものでもないが、かゆみは相当ひどいらしく、海渡も朝起きたときはかなりかゆがっていた。
さて、学校はどうしよう。本当なら、熱は無いのだからこのまま遅刻して学校へ連れていくべきなんだろう。でも、顔の発疹は知らない人が見たらびっくりするくらい赤くてひどい。おまけに海渡自身が「おうちにかえる」とぐずりだした。かゆみも相当あるのだろう、このまま学校へ連れていってもぐずって先生に迷惑をかけるのは目に見えている・・・。
でも、私は急ぎの仕事が入ってきている。おまけに明日は、午前中、海渡の学校の授業の付き添いに行かなくてはならないので、今日一日仕事にならないというのはとっても困る・・・。でも、この発疹の顔のぐずった海渡を学校へ無理やり連れて行って置いていくというのもどうも気が進まない。
さんざん迷ったあげく、海渡の顔をじっと見つめて言った。
「お母さんはパソコンのお仕事をします。海ちゃんはビデオを見たり、ゲームをして一人で遊んでいてください」
海渡の返事は素晴らしいものだった。
「はい」と神妙にきっぱりと言った。
その答えを聞いて、ご丁寧にレンタルビデオショップに行き、ビデオを3本借り、幼児用の雑誌を一冊買った。ついでに私の仕事の資料の本も。
さて、帰宅後、海渡は本当に一人でビデオをずっと見ていた。お昼ごはんのあとは、ゲームをしてそれなりに一人で遊んでいた。けれど、2時頃になって退屈してきたのと、淋しくなってきたのだろう。「ママ〜」「おかあさ〜ん」と呼びかけることが多くなってきた。私は適当に返事をしながら仕事を続けていた。でも、遊びの相手をしてやるということはなかった。そのうちに「ママ、来て」と言うようになった。ついに
「おかあさんは、お仕事って言ったでしょ」
ときつい言い方をしてしまった。海渡は何も言わなくなり静かになった。
ふと気づいたら、海渡の気配がなくなっていた。玄関を見るとサンダルがない。ベランダから公園を見るとブランコに乗った海渡がいた。公園でしばらく遊んだら気分が変わっていいかもしれないと思って、そのときは連れ戻そうとは考えなかった。10分後、ベランダから確認したら、いなかった。 あちこち探し回り、マンション内にも見当たらず、もう一度海渡が行きそうな場所を考えて見た。やっぱり行くとしたら、学校しか思いつかなかった。そこへ電話がなり、予感がした。
小学校の特学の担任の先生からだった。 学校の門のところにいるのを子どもを迎えに来た他のお母さんが見つけて先生に連絡してくれたのだった。門で、おもらしをしたらしく、ズボンを脱いで、サンダルも脱いで裸足だったらしい。
迎えに行ったら、私を迎えがてら家まで送りに行った特学の担任の先生海渡と入れ違いになってしまった。2年生の担任の先生にお話を聞くと、職員室に海渡を連れて行って「おかあさんは?」と聞いたら、海渡は
「ぱそこんしてる・・・」
と言ったらしい。それを聞いて頭をガンと殴られたような気がした。パソコンのお仕事をしているから、邪魔をしてはいけないという気持ちがあったのだろう。そして、約束したのに遊んでほしくて、叱られてしまったと思ったのだろう。
母に叱られて、海渡が行った場所は小学校だった。 どうして小学校まで行こう思ったのか、小学校へ行ってどうしようと思ったのか、海渡の口から聞けるはずもなく、私は思いをめぐらすしかない。 行くところが小学校しか思いつかなかったのかもしれないし、先生に会いたかったのかもしれない。おしっこがしたくなったのはいつからなんだろう。公園でしたくなって家に戻ろうとは思わなかったのだろうか。私に叱られると思ったのだろうか。あるいは、小学校のトイレに行こうと思ったのだろうか、それとも小学校へ着いてからもよおしたのだろうか・・・・・。
本当のところは海渡自身しか分からないけれど、海渡が小さな胸で考えて考えてしたことなんだろう。ただ、行こうと思いついた場所が学校で本当に良かった。
入れ違いになって、家に戻るとテスト期間中の娘が海渡と待っていた。 海渡は私の顔を見て、安心したような、でも少し不安そうななんともいえない表情をしていた。けれど、すぐに私に抱きついてきた。
「海ちゃん、どうして学校へ行ったの?」
と聞くと、不明瞭な発音の聞き取れない言葉の中から
「・・・こうえん・・・ぶらんこ・・・がっこう・・・せんせい」
という単語だけが聞き取れた。
「先生に会いたかったの?」
「うん」
母に叱られて、先生に会いに行ったのだ。 反省や、後悔や、自責や、そのほかいろんな思いがわきあがってきた。
やっぱり、無理やりでも学校へ連れて行けば良かったのかな。 それとも、あとでどんなにしんどいことになっても、今日一日仕事をしなければ良かったのかな、それとも海渡が淋しがった時点で仕事を止めるべきだったのかな・・・・
そんなことをぐるぐると考えつつ、海渡には「黙って外へ出て行かないこと、おしっこがしたくなったら家に帰ってくること、外でおもらしをしてもズボンを脱がないこと」なども言い聞かせる。
海渡に言い聞かせながら、自分にも言い聞かせる。いろんなことを・・・
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■ 子どもたちだけの世界 |
2004年06月24日(木) |
学校でプールのない日は体力が余っているのか、公園で遊ぶのが日課のようになってきた。
「公園の中から出ないこと、5時のサイレンが鳴ったら帰ること」
これが海渡とのお約束。とは言ってもゆるゆるの約束で、たまには公園の中から出ていることもあるし、サイレンが鳴ってもしばらく戻ってこない時もある。でも、それはみんな私の把握していることで、海渡は海渡なりに私との約束を守っている。たとえば、15分おきにベランダからのぞいてみて、あれ?いない、と思っても公園の外からすぐに中に戻ってみたり、みんなどこか他の場所へ行ってしまって誰もいなくなっても、海渡ひとり公園のブランコにポツンと乗っていることがよくある。友達の後を付いて行ってしまうということまではしないし、多分、友達も誘ったり連れ出すことをしないのだと思う。
だから安心していたのだけれど、昨日はちょっと油断して海渡が行方不明になってしまった。顔見知りの上級生の男の子が「虫捕りに行こう」と誘いに来てくれた。海渡がものすごく喜んでいたので、
「公園の中か公園のまわりで遊んでね、5時になったら帰るんだよ」
と言い、上級生が一緒という安心感もあって行かせてしまった。ところが、いつものようにベランダから見たとき、何度目かで上級生とともに姿が見えなくなった。もう5時も近い。虫捕りというのが気になって、危ないところに行ってしまったことも考えられるので、探しに出た。
たまたま、もっと上級生の男の子が海渡と一緒に行った子と虫を捕る約束をしていたとかで探している最中で、いっしょに捜すことになった。反対側の道路の向こうの公園、川、小学校まで探したけれどどこにもいなかった。
学区外へ出たのだろうか? 海渡を連れてそんなに遠いところまで行けるだろうか? それとも誰かの家でゲームでもしているのだろうか?
何度か家へ戻ってもおらず、また探しに出た。ふと、海渡を一度も連れて行ったことのない公園を思い出して行ってみると、上級生の男の子はいなかったけれど、たくさんの女の子と遊んでいる海渡を見つけた。女の子たちが言うには一人で来たとか、先にいた、とかはっきりしない。
海渡に虫捕りはどうしたの? ○○君は? と聞いても何も言わない。海渡が一度も来たことのない、少し分かりにくい場所にあるこの公園へ一人で来るとは考えにくいんだけど、でも、無事で良かった。
今朝、誘いに来てくれた上級生の男の子に聞くと、
「ボクは▲▲公園へ行きたかったのに、○○君(もう一人誰かいたらしい)が××公園へ行くって言うから・・・」
わざわざ誘いにきてくれたんだし、上級生なんだし、と安心していた私も甘かったのね。
でも、今回のことでだんだんと小さな公園の中だけで遊ばせるのは無理があるのかなぁと思うようになった。子供達は2〜3人、あるいは集団で移動しながら遊んでいる。この辺はそんなに危険なところではないけれど、やっぱり学校と言う安全な場所から出たところで子どもだけの中に入れてしまうのは無謀なのかな。
どこかへ移動するときは、海渡だけ公園へ置いて行ってね、と言うのもかわいそうだしね・・・・。どこへ行っても一人でちゃんと歩いて帰ってこれるならまだいいけど、やっぱり目の届かないところに行かせるのは心配だ。この先、どうしたものかちょっと考えないといけないかも・・・。
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■ 台風時の学校の対応 |
2004年06月21日(月) |
朝、テレビで台風6号の進路を見ると間違いなく暴風警報が出そう。 たまたま小学校は土曜日の授業参観の代休だったのでラッキー。 中学は休校になるとの連絡も来なかったので、娘は普通に登校した。ちなみに知人の子どもの通っている養護学校は早々に休校という連絡があったらしい。
問題は長男の高校。 駅まで自転車で20分、その後電車を乗り継いで1時間かかる。7時現在で警報は出ていないけど、このままだと警報が出るのは分かりきっていて、帰りの電車が止まるかもしれないし、暴風警報が出ている中、自転車に乗れないだろうし、歩いて帰るにもどう考えても危険だ。そこで高校に電話してみた。最初は向こうもどうしましょうというあやふやな対応だったのだけど、途中で人が代わったら急に強気になり、
「一般企業なら台風だからと言って会社が休みにはなりませんよね。それと同じじゃないですか? 風が吹いたら建物の陰に隠れるなりできるでしょう」
と言う。そりや、息子が社会人なら行けと言うでしょうけど、学生でしょ、まだ。 それに、突風で怪我をしたり亡くなる場合だってニュースで見るのに、風が吹いたら建物に隠れるなんて、無責任すぎない? 田舎道なので、突風が吹いたら隠れる前に田んぼか用水に自転車ごと落ちるでしょう。そうとうムッときましたが、警報が出る前に休むと欠席扱いになるそうなので行かせた。
案の定、2時間目が始まってすぐに暴風警報が出て下校となった。電車は遅れてはいたけれど動いていたが、やはり自転車で帰るのは無理と電話がかかってきたので、タクシーを呼んで帰るように言った。カサはすぐに骨が折れて使い物にならなくなったそうだ。
高校側も市内から通うひとばかりじゃなく、遠方から通う生徒もいるんだから、もう少し考えてほしいなぁ。これで本当に怪我でもしたらどうしてくれるんでしょうね。
学校によってこういうときの対応ってばらばらなんでしょうね。 もし、小学校が代休でなかったらどうなっていたのかな。
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■ 怪獣海渡の長い一日 |
2004年06月20日(日) |
今日は、早朝から夜まで私と長女が出かけることになり、一日のこと全部を夫にまかせることになりました。 お父さんは家事全般できるし、海渡は母親がいなくてもお父さん大好きなので大丈夫、子守役の長男もいる。日曜日は朝は9時すぎないと起きないし、前日は授業参観や親子工作ではしゃいで疲れているはずなので、もしかしたら10時頃まで起きないかもしれない。
と思ったのが甘かったようです。 私と長女が朝5時に出かけたあと、恐らく6時頃に起きたらしい海渡は、ママがいないので探したのでしょう。
7時に起きたお父さんが海渡がいないのに気づき、外に出たのかもしれないと焦って探したけれど外にはおらず、靴もあったので部屋の中を探しているうちに、嫌な予感がして長女の部屋を開けると・・・・
そこには、ベッドの上で長女の習字カバンを開けて墨汁を出し、筆でノートらしきものにお絵かきをしている海渡がいた・・・らしい。手足もパジャマも真っ黒なのは当然のこと。お父さん、呆然(そりゃそうでしょう)。
お父さんの雷が落ちて固まった海渡はそこから動かず、風呂場へ連れて行こうとしたら嫌がって暴れたらしい。ますます、自分もシーツが真っ黒になる。そして、おしっこを我慢していたのでしょう、怒られたショックからかこともあろうにベッドの上でおもらしをしてしまったそうです。
何とか風呂場に連れて行き、シャワーを浴びさせたお父さん、長女の部屋の墨を片付けようとあわてていたのか、お風呂のドアを閉めずに出て行って戻ってみたら脱衣場が水浸しになっていたそうです(ここまで聞いたらめまいがしそうになりました)。
お父さんは水浸しの脱衣場を拭き、シーツや海渡のパジャマを洗濯して、海渡がお絵かきして真っ黒になったノートらしきもののはいったいなんだろうと、中を見てみたら長女の地理のワークだったのでびっくり仰天してあわてて水で洗ったそうです(げっ??)。
水で洗って干してあるけど、よれよれぼろぼろで多分、もう使えないだろうって・・・・。長女の部屋のカーペットも墨だらけになったけど、どうしようもない。シーツも布団カバーも洗ったけど墨は落ちなかった(当たり前でしょうね)。
お昼はショッピングセンターに連れて行き、マクドナルドでお昼を食べさせ、ゲームコーナーでゲームに付き合い、本屋で高いカルタを買えとダダをこねるのをあきらめさせ、ドーナツを買ったのにアイスクリームも欲しいというのをまた苦労してあきらめさせ、帰宅したら疲れて何も作る気になれずに出来合いのお寿司で夕食、その後お風呂に入れた・・・ということでした(ご苦労様でした)。
私と長女が10時に帰宅したとき海渡は起きていて、私を見て嬉しそうにいつものように天使の笑顔でお出迎えしてくれました。お父さんに話を聞きながら私の顔が引きつってきました。でも、海渡があまりにニコニコと嬉しそうなので
「海ちゃん、今日おりこうさんにしていた?」
と聞いたら、元気よく
「うん!」
それを聞いたお父さん
「ウソつけ! こいつは本当に怪獣そのものだった」
と言いました。
「丸一日いっしょにいたら、もうめちゃくちゃに疲れた。お前、よくこんなのと一緒にいつもいられるな」
何をいまさら言っているんですか、お父さん。こんなものですよ、いつも(苦笑) まあ、今日はさすがに聞いててひどかったですが・・・・
そういえば、今日は「父の日」でした。朝から散々の「父の日」になってしまったお父さん、報告が終わるとぐったりしてすぐに寝てしまいました。
干してあるよれよれのワークを見て、長女は怒りもせずに黙って部屋へ戻っていきました。
怪獣海渡は、私に甘えてきます。海ちゃん、長い一日だったね。 でも、楽しかったんだろうね・・・・。
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■ 授業参観と親子で工作 |
2004年06月19日(土) |
今日は「ふれあい学級」という授業参観と親子で工作を楽しむ行事がありました。授業参観は2年生になって初めての特殊学級での様子を参観しました。もちろん、児童は海渡だけ、父兄は私と夫だけ。
1年生のときにも、特学での授業参観が最初に1度だけありましたが、このときは海渡はえらく張り切っていました。多分、パパとママが見ているということで頑張ったのだと思います。
ところが、2年生になったら、逆に親が見ているのが恥ずかしいのか緊張してしまったのか、どうも調子が出ません。授業と言っても算数とか国語ではなく、きっと先生が一生懸命作ったであろう学校中の先生の写真とひらがなで印刷された先生方の名前のプレートをマッチングさせて風船の形の厚紙に貼るという、いつもの海渡なら喜んで取り組みそうな内容でした。
先生方の写真を見てそれがどの先生か分かっているはずなのですが、小さい声でぼそぼそ言うので先生には聞き取りにくく、名前のプレートを探すのもぜんぜんやる気なし。うーん、何なんだろう???? 先生がおっしゃるにはいつもはもっと元気がよくて、声も大きいそうで、今日は明らかにいつもと違うそうです。
授業参観の後の親子工作のほうを早くやりたくて仕方がないのかなぁと思うのですが、それにしても海渡の好きそうな内容なのに、それにせっかく先生が用意してくださった教材なのに、それを思うと申し訳ないやら、情けないやら・・・・・・
先生はやる気の出ない海渡に無理強いしたりはせずに、お絵かきに内容を変えてくれて、それには海渡も乗ってきたのですが、本当に申し訳ないです。
その後の親子での工作はもうおお張り切り。と言ってもほとんどをパパが作ったのですが・・・・(笑)
上級生は竹とんぼを作っていました。欲しそうな顔をしていた海渡に一人の大きな上級生がわざわざ作ってくれました。私はその子の名前も顔も知らなかったのですが、出来上がったものを「はい、海ちゃん」と渡してくれて嬉しかったです。
海渡は出来上がった(パパが作った)ヘビのびっくり箱と上級生が作ってくれた竹とんぼを嬉しそうに校長先生や教頭先生に見せていました。
授業参観は残念だったけれど、このときの笑顔は最高でした。
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■ 飛びたい気持ちと飛ばせてやりたい気持ち |
2004年06月18日(金) |
一人で公園へ行くのもかなり慣れてきた海渡。 5分おきにベランダからのぞいていた私もいつしか、10分おき15分おきになってきた。公園は不思議なところだ。さっきまでブランコは満員、砂場にもジャングルジムにも子供達がたくさんいたのに、10分後にのぞいてみたら、海渡ひとりがポツンとブランコに乗っていることもある。 子供達はあっという間にどこかへ行ってしまう。誰かの家か、町内の他の公園か、小学校か・・・・子供達はめまぐるしく移動している。その動きのめまぐるしさに海渡はとうていついていけない。
さらに、子供達がたくさん集まるとそれはそれで、いろいろな問題が起きる。先日のようなこともあるし、この間はお金を持っていた同級生に缶ジュースを買ってもらい、このことが先生に知れて、お金を持っていた子が注意されることになってしまった。学校では、お金を持ち歩かない、買い食いをしない、という決まりがあって折に触れ子供達には注意しているのだそうだ。ただ、おやつ代わりにお金を置いていく家庭もあり、なかなか徹底しないと先生は嘆いていたけれど・・・・
また、別の日には公園へ遊びに行ったと思ったら、30分ほどしてあわてて戻ってきて、「ただいま」も言わずにキッチンへ走って行き、いつもお菓子が置いてあるレンジの上に両手を伸ばして「おかし!おかし!」と言う。おやつは食べてから出て行ったし、お腹が空いたのなら私にそう言うはず。どうも公園で誰かがお菓子を食べていて「海ちゃんも持っておいで」とでも言われたのだろう。公園へはお菓子を持って行ってはいけないことをじっくりと教えた。
子どもの世界で起こる様々な出来事。普通の子供達には何でもないことでも、海渡はそれらひとつひとつの出来事の良い悪いを判断することはできない。だからと言って、それが怖くて、手元に子どもを抱え込んでしまうのもどうだろう。みんなの中へ飛び込んで遊びたい気持ちを無理に押さえ込むのは親離れしようとしている子どもの芽を摘んでしまうことになってしまう。
でも、住所もろくに言えないハンディのある子供をたったひとりで、学校という枠のない子どもだけの世界へ放り出す私も、もしかしたら無責任な親なのかもしれない。
夫は公園へ行くときは私もついていったほうがいいと言う。 でも、この公園は海渡の小学校の子どもたちが遊びに来るので、学校の子どもたちを信じている、信じたいと言う気持ちがある。 そして何より、親の羽根の下から一人で飛んで行こうとする海渡の気持ちを思うと、私は多少のことがあっても一人で飛ばせてやりたいと思う。
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■ 偉かったね その後 |
2004年06月17日(木) |
15日の公園でのことを連絡帳に書いたところ、小学校はその日のうちに、男の子を呼んで事情を聞き、その子はもちろんのこと、1年生全員に指導してくださいました。ここまできっちり対応してくださるとは思ってもみなかったので正直驚いたし、本当にありがたく思います。
縦割り活動の多い小学校なので、上級生は運動会や遠足などいろんな活動や行事を通じて海渡のことを知っているし、海渡の頑張っているところも見ています。また、先生方が海渡を認め、大事にして下さる様子をいつも見ているから、子供達は海渡がみんなと同じこの小学校の大事な一員なんだと理解しているのだと思います。ハンディのある子もない子も一緒に過ごすことの持つ深い意味がこういうところにあるのだとあらためて思いました。
1年生はなかなか理解するのが難しいのかもしれないけれど、少しずつわかってくれるといいなと思います。上手におしゃべりできなかったり、じょうずにブランコがこげなかったりするけれど、みんなと同じお友達であり、悲しいとか嬉しいとか感じる気持ちや、みんなと遊びたいと思う気持ちはいっしょだということを。
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今日も、下校後公園へ遊びに行った海渡。 私はいつものように10分おきにベランダから様子を見ていた。何度目かに様子を見た時、海渡はブランコに乗っていた。そして、海渡の隣のブランコに乗っている男の子が立ち漕ぎで横に大きく揺すっていた。今にも海渡にぶつかりそうだ。・・・というよりわざとぶつけようと漕いでいるように見える。
危ないなぁと思いつつ見ていたが、ちっとも止めようとしない。途中でいったん降りてはまたわざわざ横へ引っ張って海渡の方めがけて揺すっている。どう見てもわざとぶつけようとしている。海渡はその子に向かって何か言っているようだけれど、よく聞こえないがあの様子だと多分「あぶないよ」と言っているんだろう。あんなに大きく揺すったブランコが海渡のブランコに当たったら、握力の弱い海渡は多分落ちてしまう、そこへまたブランコが揺れて来て頭に当たったら・・・・どうしよう、注意しに降りようかと迷っていたら、その子がブランコから降りた。
そして、海渡の前へ来て、海渡が脱いだ靴を両方とも持って、公園脇の草むらへ放った。そして、また海渡のところへ戻り、今度は海渡の乗っているブランコを無理やり奪い取ろうとしている。海渡はブランコを離さず「やめてよ、やめてよ!」と叫んでいるのがベランダまで聞こえた。
ここで我慢できなくなって降りて行った。 公園へ行くと、海渡はブランコの下に座り込み、べそをかいていた。私は海渡の前を通り過ぎて、自転車に乗って帰ろうとしていたその子の前へ行き名札を見た。なんと、1つ下の1年生だった。ちょっとショック・・・・。その子は名札を隠そうとしたけれど、かまわずに言った。
「ボク、1年生? おばさん、ずっとベランダから見てたんだけど、さっき海ちゃんのブランコにブランコぶつけようとしていたでしょう? それから、海ちゃんの靴を草のところにほかったでしょ? 」
その子は半分笑いながらウンとうなづいた。見てみれば無邪気な可愛い顔をした男の子だった。海渡よりも、うんと小柄で幼い。私の問いかけに拍子抜けするくらい、すんなりとやったことを認めたので、それ以上責めたりせずに
「じゃあ、海ちゃんに謝ってくれる?」
と言うと、これまたあっさりと「うん」と言って、海渡のそばに歩いていった。
そして座り込んで泣きべそかいている海渡に、これまた素直に「ごめんね」と言った。海渡のほうが、泣きべそかいたまま黙り込んで何も言えない状態だったので、私がかわりに
「謝ってくれてありがとう。もうこんなことしないでね。仲良く遊んでね」
と言うと、その子は走っていった。私は、座り込んだままの海渡に
「もう大丈夫だよ。お友達、ごめんねって言ってくれたよ。 海ちゃん、嫌なことは『やめてよ』ってちゃんと言えて、偉かったね」
と言った。そうしたら、しゃがんでいた私の膝の上に乗って力いっぱい抱きついてきた。ギューッと抱きついてきて、涙をポロポロこぼした。海渡なりに悔しかったし、悲しかったんだろう。
あの子もそんなに悪気があったわけでなないと思う。多分、もう二度としないと思う。それよりも、嫌なことをされて、ちゃんと「やめてよ!」と言えた海渡が私にはとても嬉しかった。
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海渡とお風呂に入っているとき、何気なく
「海ちゃん、もうすぐ学校でプールが始まるよ」
と言ったときだった。一瞬、びっくりしたように目をまん丸にしたかと思ったら、まじめな顔で、身振り手振りを交えて一生懸命片言でしゃべりだした。
「お姉ちゃん ゴシゴシ した」(モップ?でゴシゴシみがくまね)
「※※せんせい ジャーー」(ホースを持って水をまくまね)
「あし ちゅぶたい」(右足をあげて指差して)
「あし ちゅぶたい」(今度は、左足をあげて指差して)
そして、わかった?とでも伺うかのように、じっと私の顔を見る。
「そうか、上級生のお姉ちゃんがプールをゴシゴシ洗って、※※先生(特学の先生)がホースでお水をジャーってまいて、海ちゃんの足にお水がかかって冷たかったんだね」
「うん!!」
よほど、プール掃除が楽しかったのだろう。こんなに一生懸命お話してくれるのは珍しいので、真剣に聞き漏らすまいと全神経を耳に集中して聞いていた(笑)
翌日、連絡帳でこの話を書くと、先生から「その通りです!」と返事があり、「海渡くん、プール好き?」と聞いたら「うん!」と大きな返事が返ってきたそうだ。
もうすぐプール開きだ。待ち遠しいね。
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ゆうべ、家族5人で晩ご飯を食べていて、長男と長女が「ご馳走様」と言ってそれぞれの食器を持って立ち上がった。すると海渡が言った。
「5、3になった」
つまり、みんなで食べている間は、5人いたけれど、兄と姉が席を立ったので、自分とパパとママとで「3人」になったということだ。私と夫は、バカみたいだけど、この一言にものすごく感動した(笑)
「海ちゃん、すごいね。みんなで5人いたけど、3人になったね」
海渡はまだ10までの数もあやふやに数える。何とか1〜10まで数唱はできるけれど、モノを見ていくつあるかとなると、これがいまだにしっかり数えるのは難しい。ましてや引き算なんて、夢のまた夢。はるか先のレベルだ。
でも、時々こうして立派な引き算をしてくれることがある。 学校での算数はなかなか覚えられないけれど、ちゃんと海渡の中には生きた数があるんだなぁと感動させてくれる瞬間だ。
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■ 何と言っていいやら PART2 |
2004年06月07日(月) |
小学校へ迎えに行って、帰り道を歩きながら同級生の女の子が言った。
「今日ね、※※先生いなかったから、海ちゃんずっと1組にいたんだけど、授業中にみんなが騒ぐと放課だと勘違いして、教室から出て行こうとしてた」
「・・・・(^^;)」
「それからね、4時間目になると床の上でゴロゴロしてたんだけどね、チャイムが鳴って先生が『給食の準備をします』って言ったら、急に元気になって立ち上がった」
「・・・・(^^;;)」
この間、男の子に「海ちゃんて、学校でおもしろいよ」と言われた意味が分かったような気がした・・・・・
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■ 何と言っていいやら |
2004年06月05日(土) |
土曜日なんだけれど、ちょっと所用があって、海渡と小学校へ行った。 校門を入ると、海渡の同級生の男の子が遊んでいた。「こんにちは〜」と挨拶をして通り過ぎて、だいぶ歩いたところで後ろから声がした。
「海ちゃんのお母さ〜ん! 海ちゃんねぇ〜」
私はドキッとして、早足で後戻りして
「な、なになに? 海ちゃんが(学校で)何かした?」
こういう場合、良いことよりも海渡が何か学校で困ったことをしたということのほうが多い。なので、「海ちゃんねぇ」という出だしにはいつもドキドキだ(苦笑)
「あのねぇ、海ちゃんねぇ、いつも学校でねぇ、おもしろいよ」
「・・・・・」
何とリアクションしてよいやら・・・・ とりあえず、困ったこと、悪いことをしているということではないらしいので、ま・・・いいか?
しかし、海渡、あんた学校でどんなことしてるの???
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■ 危ないのはどっち |
2004年06月04日(金) |
いつものように小学校へ迎えに行ったときのこと、小道から自動車がゆっくり出てきた。その車を見送ると、海渡と女の子がふたり歩いてきた。女の子が笑いながら
「海ちゃんねぇ『あぶない、あぶない』って言うけど、自分が一番危ない」
と言った。詳しく聞くところによると、海渡が道の真ん中を歩いていたら後ろから車が来た。海渡は気づかずに車の前をまだ歩いていて、車がクラクションを鳴らした。海渡は気づかずにまだ車の前を歩いていた。またクラクションが鳴った。やっと、気づいた海渡だけれど道の脇に行かずに「あぶない、あぶない」と言いながら車の前を走っていたらしい・・・・・(汗)
そしてその「あぶない、あぶない」というのはどうも車に向けて言った言葉らしい(汗)
「一番危ないのは自分だよ、海ちゃん」
本当にその通り。 ふと見たら、クラクションが鳴ったからか、前の家から出てきて笑っている方がひとり・・・・ああ〜、お騒がせして申し訳ありません(平謝り)。
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海渡の行動範囲がどんどん広がってきた。 3時半過ぎに帰宅しておやつを食べて一息つくと、ベランダから公園をのぞく。誰かが遊んでいると
「おともあち いる」(おともだち いる)
と嬉しそうな顔をする。遊んできていいよ、と言うと
「やったーー」
とガッツポーズをして喜び勇んで走って出て行く。建物から飛び出した海渡が全速力で走って行くのがベランダから見える。あんなに一生懸命走って、そんなに嬉しいのかな・・・・(笑)公園に遊びに行ったときは、ほとんど5分おきにベランダから様子を見ている。
今日は、同じ2年生の女の子が迎えに来てくれて、いっしょに他の女の子の家に遊びに行った。その女の子は海渡よりも細くて小柄だったけれど、後ろから見ているとまるでお姉さんが小さい子のお世話をするように「さ、行こ、海ちゃん」と手をつないでくれている。
しばらくして公園に出たらしく、5時過ぎに遊びに行った家の女の子が海ちゃんが公園でまだ遊ぶと行って動かないと呼びにきてくれた。そのまま放っておかずに、わざわざ言いに来てくれるので本当にありがたい。
学校でも放課などに外へ出ることもあるそうで、これで下校後に公園で夕方まで遊んでいたらそれは夜の8時には眠くなるはずだよね(笑)
そんなわけで、ここんとこ早寝早起き、でも午後の授業はお疲れモードらしい海渡です。
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毎朝、通学団が出発するまでの短い時間、集合場所の公園では年齢の違う子供達が遊んでいる。ブランコに乗ったり、カエルや虫を追いかけたり、朝からパワー全開だ。学校までの通学路では、誰かがミノムシやトカゲなどを見つけると一斉に全員が「観察モード」に突入。それは端で見ている限り、なんともほほえましい光景であり、その時々に子どもたちの好奇心に驚かされる。
だけど、子供達の好奇心は時には思いもかけない結果も生んでしまう。 マンション内の通路に作られたツバメの巣を、どこかの子どもが棒か何かで突っついて崩してしまった。そして、ツバメのヒナが1羽そこから落ちて死んでいた。もう動かないツバメのヒナはまだ羽毛も生えておらず、眼も開いていなかった。
巣を壊した子は、ほんのちょっとした好奇心で巣を突っついたのだと思う。巣がなぜあるのか、巣の中に何があるのか、知らなかったわけはないと思う。
子供達の好奇心は善にも悪にもつながっている。無邪気に虫を見つめる子どもも、ツバメの巣を壊してしてしまった子どもも、みんなごく普通のどこにでもいる子どもたちなんだと思う。また、子どもは無邪気さと残酷さをあわせ持っているものだとも思う。
今の子供達は自分が持っている好奇心から生まれる結果が、そのどちらにつながるかを考える一瞬もないほどゆとりの無い生活を送っているのも事実なんだろう。
わが子が宿題にも勉強にも追われないのんびりした日々を送っていると、他の子供達がどんな毎日を送っているのかつい忘れがちになってしまう。自分の子供だけを見つめるのではなく、周りの子供達の日常や風景にも目を配らなければ結局、海渡がどんな世界の中で過ごしているのかを見落としてしまうんだなと気づかされる。
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■ ふたつの教室とふたりの先生 |
2004年06月01日(火) |
海渡に「何年何組?」と訊くと、「にねんいちくみ」と答える。「先生は?」と訊くと「○○先生」と2年1組の担任の先生の名前を答える。 でも、公園で花を摘んでいるときに「先生にあげる」と言って出てきたのは特学の「※※先生」の名前だった。
どうやら、2年1組と特学という二つの教室と、○○先生と※※先生という二人の先生が海渡の中でバランスよく存在しているらしい。
小学校では、海渡は国語と算数は特学で先生と1対1で勉強して、そのほかの授業や給食、行事は2年1組で過ごしている。特学の先生が2年1組へ海渡の補助として入ってくださることもある。二つの教室と二人の先生のあいだを行ったり来たり、海渡の中ではそれがごく自然なこととして受け入れられているようであり、また2年1組の同級生たちも「海ちゃんは、国語と算数を※※先生といっしょに頑張っているんだよ」と、2年1組の○○先生から教えられている。
とはいえ、低学年の国語と算数は、一日の授業の半分近くを占めるので、学校生活の半分をみんなと離れて特学で過ごすのは、現実的な教室の距離はもちろん、同じ時間を過ごす同級生としての一体感が薄れてしまうのではないか、だんだん「特学の海ちゃん」としてみんなとの心の間に見えない線ができてしまうのではないかという不安も正直言って持っていた。
でも、女の子から時々もらってくる手紙、授業参観に行ったときに海渡の周りに必ず何人かの友達がいたり、遊びに来てくれる友達の話の中から海渡がちゃんと2年1組のひとりとして存在していることが少しずつ分かってきて、ああものすごくいい状態、いい環境の中でのびのびと過ごしているんだなぁと感じることができるようになってきた。
今まで小学校の中で、一度も海渡のことを偏見や差別の目で見る子どもに会ったことがないというのは、本当に嬉しいことだし、それだけ学校側の毎日の指導や配慮が行き届いているということの証でもあると思う。
二つの教室と二人の先生。 海渡はもしかしたらとってもぜいたくで幸せな小学生かもしれない。
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