++ 記憶の中へ
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■ 叱りすぎ? 2002年04月24日(水)
 海渡はおしっこはもちろん、ウンチの場合も一人でトイレに行って用を足し、ペーパーで拭くことができる。でも、間に合わなくてパンツにもらしてしまうこともよくある。そんなときは、海渡のお尻をぬれタオルで拭いてやったり、パンツを洗ったりと後始末をする。そして「海ちゃん、ちゃんとトイレでウンチしてね」などとしつこく小言も言ってしまう。

 そのせいなのだろう、最近では失敗すると自分で洗面所に行ってタオルを濡らして絞れないのでびしょびしょのままお尻を拭き、そしてパンツを洗っている。お尻丸出しで一生懸命ウンチで汚れた自分のパンツを洗っている。私に見つかるとちょっとバツの悪そうな表情をして「ぱんつ・・・」と言う。

 トイレでしなければいけないことも、その後私が汚れたパンツを洗うことも分かっているのだ。叱られるのが怖くて自分で洗っているのかもしれないけれど、パンツを洗う海渡を見て、しつこく叱りすぎたのかなぁと反省。

■ スーパーでお買い物 2002年04月23日(火)
 ここのところ、仕事が忙しくて買い物に行けないまま保育園にお迎えに行き、海渡をつれてスーパーに寄るということがたびたびあった。本音を言えば海渡を連れてスーパーには行きたくないのだが仕方がない。

 うちがよく行くスーパーは「ナフコ」と「ベルズ」の2軒。この二つのスーパーはほとんど小さな小道をはさんで向かい合って建っている。海渡がお気に入りなのは「ナフコ」のほう。なぜかというと、子供用のカートがあるからである。大人が買い物カゴをセットして使うカートのミニチュア版。買い物カゴは入らないが大小ふたつの品物入れがあり、そこへお菓子を入れてくださいということらしい(多分)。

 このカート、お店が混んでいるときはものすごく迷惑なシロモノで、黙っておとなしく引いている子はみたことがない。走り回るか、普通にあるいていても前がよく見えなくて、人や商品にぶつかるかどっちかである。
 こんなのを海渡に与えたらとんでもないことになるので、できる限り見せないようにしていたのだが、ある日、自分で見つけて持ってきてしまった。
だめと言っても納得するわけが無く、しょうがないのでお菓子売り場に連れていって

「お兄ちゃんと、お姉ちゃんと、海ちゃんのお菓子をここに入れてね」

と言い残して、大急ぎで買い物に戻った。数分後、お菓子売り場に行くと海渡は子供用カートの商品入れいっぱに山ほどお菓子を放り込んでニコニコとまだ物色していた。
 
「海ちゃん、こんなにお菓子いらない」

そういって、ひとつひとつ戻していく。海渡は特別怒るわけでもなく、見ていたが時々「あ、ダメ!」と言って私の手をつかむ。兄や姉が好きなお菓子のときである。結局、3人分、3個のお菓子だけを残して他のものを戻すわけだけれど、その時間のかかること、かかること。

 こんなことが3回ほどたったある日、またカートを持ってきてお菓子売り場に直行した海渡。数分後見に行くとちゃんと3つだけお菓子が入れてあった。
内訳を聞くと、「ダース」はお兄ちゃん、チョコボールはお姉ちゃん、一番最後のでっかい板チョコが海ちゃんだという。自分のものを一番大きいのを選ぶなんて、しっかりしているというかなんと言うか・・・・

 それにしても、ちゃんと3つだけ選ぶことができるようになったんだから、少しは学習したということかな。

 

■ ヘアーカット 2002年04月22日(月)
 海渡の前髪が伸びてきたのでカットすることにした。
 今までは嫌がらずにじっとしていた海渡だが、最近はどうしてもおとなしく切らせてくれない。面白がってわざと動いたり、髪を切ると言うだけで「いやだ」と言う。前髪はスキバサミで切りたいのだが、何度もシャキシャキと動かせるほど言うことをきいてれないので普通のハサミを使ったのが間違いだった。

 遊びに夢中になっているあいだに前髪をつまんでチョキンチョキンと切った。そうしたら、前髪が「棒グラフ状態」・・・・
つまんで切るたびに長さが違うのだ。と言っても前のは「折れ線グラフ」状態だったので、そんなに変わりがないかも。



■ 二日連続でお休み中 2002年04月17日(水)
 昨日と今日、海渡は保育園をお休みしている。
 鼻水が出ているだけでそれほど悪そうではないんだけれど、とにかく朝起きれない。昨日は9時すぎ、今日は10時過ぎに起きた。7時ころから起こしにかかるのだが、とにかく起こしても起こしてもぐったりとまるでタコのようにぐにゃぐにゃとしていて、眼があかない。体調が悪い時や風邪の引き始めによくこうなる。

 昨日から、私も仕事があったので本当は保育園に行ってほしいけれど、今のところ切羽詰った状態ではないので、休ませることにした。

「お母さんは、お仕事するから、海ちゃんはおりこうさんに遊んでてね」

と言うと海渡は大真面目な顔をして「ハイ」とお返事。しかし、それで一日すむわけない。昨日今日とはっきり言って仕事ははかどらないけれど、まあまだ今のところ、ネットで資料集めなのでいいか、夜中もできるし・・・・とあきらめている。

 それにしても、今日は静かだと思ったら、トイレにトイレットペーパーをまるごと入れてあって、トホホだった。最後の1ロールだったのに・・・・

■ 二人の進路 2002年04月15日(月)
 日曜日、突然鼻水ズルズルになってしまった海渡。
 ここのところ、気温の差が激しかったので危ないかなと思っていたら案の定だった。熱や咳もないし、元気なので保育園は大丈夫かな。仕事も入ってきているので今週いっぱいは登園して欲しい。

 先日、長女の小学校で修学旅行の説明会があった。説明会が終ってから、養護の先生(保健室にいる先生)を捕まえて、特殊学級のことを尋ねたところ、やはり今年度は該当児童がいないということでなくなってしまったらしい。つまり、海渡が来年入学するときに特殊学級がないということだ。この地域では最低2人の該当児童がいると聞いているので、海渡以外にいなければ新設できない。

 「来年、一番下の子が就学なんです」
というと、先生は
 「地域の小学校へ行かせたいという声をどんどんあげてください」

とおっしゃった。この学校は障害児の受け入れに関してはとても好意的で、特殊学級に入ってもほとんど普通クラスで過ごし、必要な時だけ個別指導してくれる。また、全学年1クラスずつしかなく、グループごとの縦割りの時間「なかま」もあり、
少人数ならではのメリットを十分活かした行事や活動も多い。いじめや不登校もめったに聞かない、のんびりしたアットホームな小学校である。長男、長女を受け持ってくれた先生もまだいて、海渡のこともよく知っているので「声をどんどんあげてください」という言葉に勇気付けられた思いだ。

 もし、特殊学級がないままだったら、海渡を普通学級で入学させよう。
 その後、新設されることだってあり得るだろうし、保育園やマンションから同じクラスになる子も多い(なんたって1クラスしかないからみんな同じクラスなのだ)。

 そんなことを考えていたら、長男が進路についてのガイドブックを学校からもらってきた。そうだった!長男は今年中学3年生。来年は受験なんだ!! しかもこの子もいろいろと訳有で、我が家の経済的な問題もあって、前途は厳しい。
 でも、やっぱり夢をかなえてやりたい。できるだけのことはしてやりたい。
 海渡のこと、長男のこと、後悔しないように・・・・・

 今日、ネットでこんな言葉を見つけた。
 ちょっと、心に残る言葉。

学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、
       なお残っているもの、それこそ教育だ。

                     アインシュタイン


 


■ ボタン 2002年04月09日(火)
 9時過ぎ、保育園のお部屋につくと担任の先生が出迎えてくれた。そのときに、制服のボタンの下ふたつを時間はかかるものの外せるようになったことを教えてくれた。家では全くといっていいほどボタンをやろうとしないので、これには驚いてしまった。

「海ちゃん、ボタンはずせるの?」

と聞くと、海渡は恥ずかしそうな、でもまんざらでもなさそうな表情をした。

■ やる気のスイッチ/歯科検診 2002年04月05日(金)
 昨日は久しぶりの登園で疲れたのか、9時過ぎには寝てしまった海渡。そのおかげで今朝は7時には起きてすっきりゴキゲン。やっぱり子どもはこうでなくては(笑)

 「おかあさんといっしょ」のデ・ポンが始まったころに靴下を履かせようとしたら、泣きそうな顔でぐずって嫌がる。保育園の用意だということが分かってぐずっているのだ。

「海ちゃん、お姉ちゃんは小学校へ行ったでしょう。お兄ちゃんは中学校へ行ったでしょう?海ちゃんは、どこへ行くんだった?」

 海渡はちょっと考えて立ち上がり、急にくるくるとその場で回りだした。3回くらい回ったら、ピョンとはずんで座り、さっき嫌がった靴下を自分ではきだした。そして、私が持っていた制服を
「ボタンも」
と言いながら、自分で着ようとしている。助けてあげて制服を着ると、帽子もかぶりカバンを肩にかけた。そして、にっこり私を見た。

 海渡はくるくる回って、自分で気持ちの切り替えをしたのだ。
 くるくる回って、ぴょんとはずんでやる気のスイッチを自分で押したんだなあと嬉しくなった。

 でも、保育園につくとやっぱり門の前で「抱っこ」を要求して動かない。
 抱っこしていけば嫌がらずにニコニコとしているので、単に甘えているんだとは思うけれど、ここらへんでもちょっとやる気のスイッチ入れてほしいなぁ・・・・

************

 右の上の歯のあたりを痛がっていた日が何日かあった海渡。
 5日に保育園を早退させて予約していた歯科へ行った。

 待合室でどんな音が聞こえようと平気な海渡は、名前を呼ばれるとニコニコと診察室へ入った。先生に説明すると大きな口をあーんと開けた。
 意外なことに、上の歯は問題なくて、その下の一番奥に初期の虫歯があり、削って薬を詰めるという治療をした。削られるのも何をされるのも平気な海渡はおとなしくじっと寝ていた。初期ということもあって、少し削っただけで治療も一日でおしまい。実は、歯磨きをサボりがちな親子なので、ひどい虫歯になっているのかと思っていたので、ホッとした(笑)

 

■ 今日から年長さん 2002年04月04日(木)
 今日から海渡の保育園は平常保育が始まり、海渡もいよいよ年長の「すいせん組」さんになった。一クラスしかないのでお友達はそのままいっしょ。担任の先生が気になるところだったが、今日登園して昨年度の担任と同じ、副担任も海渡の大好きな先生と分かり、ホッと一安心。

■ 成長あれこれ 2002年04月03日(水)
 日曜日に腹痛で休日診療所へ駆け込んだ海渡は、翌日からケロリとしている。お腹にちょっとだけ聴診器を当てて「胃腸風邪」と診断されたが、鼻水も咳も嘔吐も下痢もない。結局何だったんだろう。でも、元気なんだからいいか・・・・。

 そういえば、海渡は毎年4月になると体調を崩して微熱よく出す。去年の4月も微熱の繰り返しでほとんど1ヶ月保育園にいけず、たまたま私が在宅の仕事に移行して仕事の入っていないときだったのでよかったのだが、これが勤めていたらほとんど仕事にならなかっただろう。

 海渡の通う保育園では4月3日が入園式で、通常保育は4日から。1日、2日は希望者のみということになっている(これも保育園なのにおかしなものだけど)ので、仕事も一段落しているのでお休みすることにした。海渡の春休みだ。

 1週間、海渡とべったり過ごして、改めて海渡の成長を発見することも多かった。
 まず、ハサミの使い方が格段に上手になっていたこと。少し前まで自分で紙を持ってまっすぐ切ることさえおぼつかなかったのに、線に沿って四角く切り抜いているのを見て驚いた。左手で紙を持って、上手に動かしている。

 そして、言葉の上で「これなに?」がひんぱんに出るようになったこと。
 一緒に買い物に行くと、カゴの中のものをひとつひとつ聞いてくる。
「これなに?」
「シャンプー」
「これは〜?」
「お薬」
「これは〜?」
という具合。こどもの成長段階での大きなステップなんだと思うと嬉しい。
 「なんで〜?」
が出てくるのはいつごろなのかな。




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