保育園で個別懇談があった。海渡は4月から地域の保育園へ転園することがほぼ決まっているので、主にその話を重点的に聞いてきた。2年前、地域の保育園へ入園を希望して面接に行った時に、ダウン症児は手がかかることを理由に拒否されたいきさつがあったので、私はその手がかかる部分がとても気になっていたのだ。例えば、
・イスにじっと座っていられるか。 ・勝手にお部屋から出ていかないか。 ・お散歩の時はちゃんと自力で最後まで歩けるか。座り込んだり、どこかへ勝手に行ってしまわないか。 ・お給食をみんなと同じように早く食べられるか。
これらのことがダウン症児は出来ないということで拒否されていたので、海渡がその点をクリア?出来ているのかいないのか・・・・私の不安は杞憂だったようで、先生は「大丈夫、海ちゃんは確かにゆっくりだけれど、問題無いですよ」とおっしゃって下さった。ふらふら歩き回るとか勝手に部屋から出ていくということも無いし、お散歩も行きも帰りも自分で歩けるそうだ。良かった〜〜。 ボタンかけとか、お箸とか、靴を一人で履くとか、まだまだ課題はいっぱいあるし、みんなと同じスピードで動くことも出来ないけれど、他の子に迷惑をかけたり、先生を困らせるようなことは無いらしい。これなら地域の保育園へ転園しても、うまくやって行けそうかな。
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うちに「プラス10」という玩具がある。5本の細長い垂直の棒に5色の円盤(真ん中に棒がギリギリ通る小さな穴が空いている)を差し込んで遊ぶもので、小さい頃からよく遊んでいたけれど、穴に円盤を刺せるようになったのは、かなり後だったような気がする。5色の色もやっと最近になってたまに「ンカ(あか)」等分かるようになってきた。色別に分けて棒に差し込むということも私が目の前でやってみても、全く興味を示さずめちゃくちゃに刺して来た。ところが、今日突然、色別に円盤を差込むということを始めた。びっくりして「じゃあ、この色は?」と手渡すと、棒に刺さっている円盤と一つ一つ照らし合わせながら、同じ色のところに刺した。「すごーい。色分け出来るのね、すごいすごい」と誉めてやるともう照れくさそうにニコニコ笑っていた。子供って、本当に突然何かが出来るようになって、びっくりさせてくれるのよね
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今日の保育園の3時のおやつは「ホットケーキ」だった。私が今日入ったお部屋でこのホットケーキが余ってしまったので、3枚頂いたものをビニール袋に入れ、帰りの車の中で海渡に持たせたところ、2枚をぺろりと食べてしまった。家に着いて最後の一枚まで食べようとしていたので、 「保育園で1枚食べて、車の中で2枚食べたでしょ?いったい何枚食べたと思ってるの?」 と指を立てて聞いたら、何と 「いっぱ〜い」 という答えが返ってきた。私の言っていることが理解出来たと思わないけれど、その答えに驚いたり笑ったり。
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お絵かきが大好きな海渡にパパがスケッチブックを買って来た。クレヨンと一緒に出してやると喜んで殴り描きを始める。○はかなり前から描いていたが、この頃になってやっと人の顔らしき物を描けるようになってきた。「パパ描いて」「ママ描いて」とリクエストすると、ぐるんと大きな○を描いてから目を二つ描いて口を一直線に描く。「お耳は?」と言うと「みみ」と言いながら書き足すのだが、それがどうしてもしまじろうの耳になってしまって、できあがったパパやママの顔は「クマさん」みたいだ。
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隣町の図書館へ行って来た。子供向けの絵本や紙芝居、ビデオが多くおいてある図書館で、海渡もこの日は自分で絵本を選んで持って来た。「まいごになった ぞう」という子ゾウが主人公の絵本。大好きなゾウに加えて、キリンやライオンも出てくるので、読んであげると飽きずに最後まで聞いていた。それにしても海渡はここでも、女の子を見ると話しかけていくので困ったもんだ。ずーずーしく女の子が座っているテーブルへ割り込んで行ったり、顔をのぞき込んだり。大きくなってもこんな風だったらどうしよう。
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昨日の保育園の先生のお話によると工事の音に慣れて1日平気だったらしい。良かった。ところが、自宅マンションで外壁やベランダの塗装のための音が朝から響いていて、この音にまたびっくりしている(笑)海渡には災難?続きだ。
昨日の夜、コーラを飲んでいた海渡君、急にこちらに来て何やら訴えている。???と思っていると洗面所に行き、タオルを持ってきてせっせとイスの上を拭き始めた。どうやらコーラをこぼしてしまったので、それを言いに来て私が理解しなかったので、自分でタオルを持ってきたらしい。「わあ、こぼしちゃったの?パジャマも濡れちゃった?じゃあ、ズボン脱いであっち(洗面所)へ置いて来てね」と言うと「はーい」と返事をしてパジャマのズボンを脱ぎ、洗面所へ持って行った。
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保育園で改築?工事が始まり、海渡のお部屋の前から大きな音が響くようになった。海渡はその音に驚いて泣き出しそうになるそうだ。今朝も保育園に着くともう工事が始まっていて、その側を通るときしがみついてきた。お部屋に入っても固まったまま動こうとしない。だっこしながら着替えをするうちに落ち着いてきたが、「工事をしているんだよ」と言っても理解出来ないだろうし、地震のように響いてくるあの音、慣れるまでしばらくかかるかも。
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夜、布団の上に座って何かしゃべっている。何かなと思ったら、保育園での毎朝の出欠をとる先生の真似をしていた。「ごにょごにょ〜(○○くーん)」「はーい」左の手のひらに右手の指で何やら書く真似・・これは先生が出席簿に何か記入しているのを真似している。これを何度も繰り返している。よく先生のやることを見ているなぁと感心。お早うの歌やおやつの歌も時折歌っている。
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■ おもちゃ図書館へ |
2000年01月15日(土) |
海部郡佐織町のおもちゃ図書館「ちゃお」へ行ってきた。 津島市のダウン症児の親の会AKAGUMIの人たちが佐織町の社協に要請して作ったものでこの春で1年になるそうだ。海渡はさっそくおもちゃや遊具で遊びだした。クリスマス会以来久しぶりにAKAGUMIの人たちに会えて、私は早速おしゃべりに参加した。
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歯科の定期検診へ行ってきた。虫歯になりかけていた歯があったので、進行止めを塗ってもらった。フッ素塗布は年齢的に必要ないそうで、フッ素入りの歯磨きを使うことをすすめられた。早速、夜フッ素入り歯磨きでブラッシング。嫌がらずにゴシゴシ磨いていた。
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■ ■「じゅうえん」 |
2000年01月07日(金) |
海渡がなにやら握りしめてニコニコしていたので、「どうしたの?」と聞いたら「じゅうえん」と言いました。そして握りしめていたものは、本当に十円玉一枚。おお!海渡が、海渡が十円の意味が分かって言っている???とびっくりして、百円玉を見せて「これは?」と聞くと「じゅうえん」と一言。じゃあ、これは?と一円玉を見せても「じゅうえん」・・・・
どうやら硬貨はみんな「じゅうえん」だと思っているようです・・・・ でも、「じゅうえん」は初めて聞いた言葉だったので、いつのまに覚えたのか不思議でした。
5日に保育園に行ったとはいえ、長いこのお正月休みで一日中海渡と一緒にいて、のんびりゆったりとたくさん遊べました。初めて聞いた言葉もいろいろあったし、彼なりに一生懸命な姿をたくさん見られて楽しかったです。
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2000年となったが、海渡にとってはいつもと変わりない毎日。でも、冬休みでお兄ちゃんお姉ちゃんといるせいか、いろんなことを覚えている。お兄ちゃんからはなんと「コーラ」の味。兄の飲んでいるコーラが飲みたくてたまらなさそうな海渡にちょっと飲ませてみたら、最初はびっくりしていたが、徐々に味をしめて今では兄が飲んでいるとほしがってしかたがない。ジュースのようにガブガブ飲めなくて量は少ないけれど、やっぱり3歳児には炭酸飲料は良くないんじゃないかなぁと思う私。姉からは「アイーン」の芸・・・。今ではすっかり上手になった(トホホ)。
言葉もどんどん増えて「どいて」「ブーコ(ブランコ)」などの他に、身振り手振りを交えてお話してくれるようになった。ブランコをこぐまねをしながら「ブーコ、ブーコ、行こ」と公園に誘っているのを聞いたときには感動してしまった。
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