今日は海渡の三種混合の予防接種のため、親子とも保育園をお休みした。予防接種は午後のため、午前中を利用して私の子宮癌検診と乳癌検診も受けてきた。子宮癌検診は毎年受けているが、乳癌検診は初めてのことでちょっとドキドキ。実は最近痛みがあったので不安だったが、超音波診断の結果、異常は無くホルモンの影響でしょうとのこと。ホッと一安心・・・・。子どもたちのためにも健康には気をつけたい。
海渡の予防接種は、周りの泣き声の大合唱でどうなるかと心配したが、本人はいたってケロリとしたもので、接種後も泣かずにとてもおりこうさんだった。この調子でインフルエンザも大丈夫かな???
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今日は海渡の通う保育園で「作品展」が開催された。バザーや模擬店なども出て大にぎわい。先生方はみたらしを焼いたり、カレーライスや飲み物を厨房から運んだりと大忙しだった。作品展は海渡たち2歳児は「おかしのくに」ということでお菓子の箱や包み紙を利用した作品のほか、紙に描いたろうそくがひとりずつ展示してあった。海渡のろうそくは黄緑色でとてもきれいに塗ってあった。 いつもの保育園が全っく違うのでちょっと海渡はびっくりしていたが、とても楽しく過ごした
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家族でショッピングストアへ買い物に。あと一月でクリスマスということもあってオモチャ売場は子どもたちでいっぱい。海渡もその中でオモチャやクリスマスツリーに夢中だった。これは私は見ておらず、姉のマリカが目撃していたのだけれど、何を思ったのか海渡は自分より小さな女の子の側へ行き、背中を撫でながら一言「か〜わい〜」と言ったらしい・・・・・・。
マリカからそれを聞いて海渡なら言いそうだなとは思った(笑) 海渡は保育園に行っているせいか、自分と同じ年頃の子供が大好き?でよく自分から笑いかけたり話しかけたりする。特に女の子にはよく話しかけるみたいだ。何を言っているのか通じなくてたいていキョトンとされるけれど・・・・・。
それにしても、「か〜わい〜」と言うくらいならいいけれど背中を撫で撫でするとは。きっといつもぬいぐるみにしているような感覚だったのだろうが、ちょっとアブナイ???
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自分の身の周りの状況を読みとるのが上手になってきた海渡。今日はとても面白いことがあった。小3の姉マリカが海渡をおんぶしようと思ったらしい。海渡もおんぶは大好きなので大喜びで姉の背中に飛び乗ったのはいいけれど、バランスをくずして落ちてしまった。もちろん海渡は大泣き。ところが、事態にびっくりして姉のマリカのほうが泣き出してしまった。
部屋の隅にうずくまり泣きじゃくる姉。それを見た海渡、自分もまだ目に涙がいっぱいなのに、テーブルの上のティッシュを一枚引き抜くと姉の所に行き、優しくかがんで涙を拭いてあげている。そしてさかんに 「・・・ぶ?・・・ぶ?」 と言っている。何と「だいじょうぶ?だいじょうぶ?」と姉を気づかっているのだ。何度も何度も涙を拭いてあげている海渡。 「海渡くん」と言って抱きしめて泣く姉。ちょっとほろっとした出来事でした。
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私やパパが財布を取り出すと、海渡は走り寄って小さな手をいっぱいに広げるまだ、お金のことを理解してはいないけれど、兄や姉がお手伝いをして小銭をもらっているのを見ているせいか、財布を見るとやってくるのだ。そこで5円玉とか10円玉を手のひらに乗せてやるとニコニコ嬉しそうに私に見せる。あともうひとつ海渡が手を出して「ちょうだい」のポーズをするのが、スーパーのビニール袋を私やパパが持っているときだ。それがたとえ、燃えないゴミの入ったスーパーの袋であっても目を輝かせて手を出すので笑ってしまう。
どうやら海渡はスーパーのビニール袋には美味しいお菓子がいっぱい入っているものと思いこんでいるらしい。
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最近の海渡は保育園でも家でも絶好調。何事にもチャレンジ意欲旺盛で、どんどんチャレンジしてどんどん覚えていく。 着替え、トイレ、はさみ、あっと言う間に上手になっていくので、私のほうが驚いている。はさみはこの間まで全く使えず指を入れてあげてもどう動かしていいのか分からず、結局両手で持ってめちゃくちゃにチョキチョキやってしまっていた。指をいれて「グー、パー、グー、パー」とやればいいことは分かっている(保育園で習ったらしく海渡もグーパーグーパーと言っている)のだが、指がどうしてもスムーズに動かないのだ。
そこで子供用のはさみでもっと使いやすいものはないものかと探し回ってみつけたのが、指を入れて閉じるとバネじかけのように自然にもとへ戻るという余分な力のいらないはさみだ。これも最初はうまく使えなかったが、何度かトライしているうちに上手に閉じたり開いたり出来るようになった。そうなると紙を切るのが楽しいらしく新聞のチラシをただただ切りまくる。ただ、左手で紙を持って、右手のはさみで切るという左右の手で違うことが出来ないので、私がずっと紙を持っていてやらないといけない。まだまだ練習が必要みたい。
昨日くらいから鼻水が出るようになってきた海渡。いつも「あ、鼻水出てるね」と言ってティッシュで拭いているのだが、今日も何気なく「また鼻水出てる」と言ったら、鼻に指をあてて確かめて、自分でティッシュを取りに行き「ふーん」と鼻をかんだかと思うとそのティッシュをくずかごにポイと捨てた。その一連の動作があまりにスムーズで見とれてしまった。 「すごーい、上手だね。ちゃんと分かってるんだねぇ、えらいねぇ」 と抱きしめてあげると、海渡は嬉しくてたまらないという笑顔を見せた。
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■ 地域の保育園の見学、面接(2歳4ヶ月) |
1999年11月20日(土) |
今日午後から、来年度に入園するかもしれない地域の保育園へ見学に行ってきた。見学というよりも、海渡本人を見せるための面接の意味合いの方が強いかもしれない。秋の運動会の時に一度来たことがあったが、園の内部を見るのは初めてだった。玄関に入ると左手に小さなカウンターがあって「受付」と書いてある。奥が職員室らしい。右手は長いピータイルの廊下が奥まで続いていて第一印象は病院みたいだけれど立派な園だな・・・だった。
広い園庭に沿うように長い廊下があり、保育室が並んでいる。どの部屋からも園庭にすぐ出ていけるようになっていて平屋造りになっている。今海渡が通っている保育園は街の中のお寺ということもあって、本堂をはさんで二つの棟に分かれており、それぞれが3階建てだ。造りだけを見ると全く見事なくらい対称的だ。土曜ということもあって園児が殆どいないせいか、がらんとしていたので、とにかくだだっぴろく見えた。
公立の保育園ということもあってか、私立の保育園や幼稚園によくあるような子供向けの飾りなども無かった。さて、一通り見学したあと応接室に通されて、海渡の話となった。今までの成長を知ってもらうために中村保育園で2年近く書いて頂いていたお便り帳を読んでもらいながらの話し合いだったが、 「措置するのは役場ですから、私には何とも言えないんですけど・・・」 という何とも不安な言葉が多かったが、2年前の別の保育園のように、あからさまに迷惑顔をされなかったので、まだましかもしれない。お便り帳を見ながら「いろんなことが出来るんですねぇ」と感心している様子もあった。 「ちゃんと自分の席に座っていることもできるし、ダウン症と言ってもそんなに重いほうでは無いと思うんですよ」 と言うと 「そうねぇ、ちゃんと目も合って笑ってくれるし・・・人なつこいんですね。」 と言っていた。
結局、前向きな言葉は聞けなかった。不安そうな印象の方が強い感じに受け取れた。役場が措置(今は入園許可というのかな)するのなら、それはそれで引き受けますけれど・・・というところだろうか。実際に保育するのは担任となる保育士さんだから、あとはその人次第というところかな。
それでも、話をした女性(おそらく主任保母だと思う)は帰る時に海渡の手を取って「握手でバイバイ」と笑顔で言ってくれた。海渡もにこにこと笑いながら、バイバイしていた。海渡は何のためにここへ来たか分からないだろうなぁ。でも、来年の春から、近所の静香ちゃんやナオちゃんと一緒にこの保育園に通えるといいね。
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ダウンの子にありがちなように、海渡も言葉が遅く不明瞭だが確実に語彙は増えている。おもちゃの中の乾電池を入れる部分を指さして「でんち」と言ったり、大好きなしまじろうのビデオを持ってきて 「ぷちびえお(プチのビデオ)」 と言ったりする。お風呂に入ればまず 「あっか〜い(あったか〜い)」 保育園から自宅に戻ると 「た〜いま〜(ただいま)」 誰かが帰ってくると 「り〜(おかえり)」 何かをもらえば 「がと〜(ありがとう)」 などが最近増えた。小3の姉が絵本を見せて指さしながら名前を言うとその通りに復唱している。 「ママ、いた」など二語文も出るようになってきた。逆に物の名前は言えなくても知っているというものも多く、教えた記憶も無いのに「時計はどこ?」とたずねるとちゃんと壁に掛けてある時計を指さす。海渡の中の言葉の引き出しにはきっと、たくさんの言葉が大事にしまってあるんだろうな。
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保育園で海渡たちが使っているトイレはとても可愛い。お部屋の一角がトイレになっていてピンクの便器が4つ並んでいる。女の子用として和式便器と洋式便器、男の子用にやはりピンクの細長い楕円形のが2つ。2歳から3歳の子供が使うので、とても小さい。
それに比べて家のトイレは狭いマンションということもあって、洋式トイレが一つあるだけで、男女兼用だ。オマルを卒業してトイレを使っているが、海渡には大きすぎるので、オシッコの時も補助便座を置いて座らせていた。でも、もうそろそろ立ってオシッコできるようにならないと新しい保育園に移った時にも困るし、今の保育園で先生が一生懸命立ってオシッコ出来るよう指導してくださっているのに家では座らせていたのでは申し訳ない。そこで、座らせずに立たせたまま私が少し抱き上げてオシッコをさせていた。何日かそうやっていたら、ある日抱き上げようとしたときに私の手を振り払うようになってきた。そして一生懸命、つま先だってオシッコしようとしている。ギリギリ、海渡のオチンチンが便器の上に来る。わあ、海渡くん、いつの間にか背がこんなに伸びていたんだ。
今日は、トイレに入るなり私に「来ないで」の合図をして自分でズボンとパンツをおろし、一生懸命つま先立ちしてオシッコをした。なんだか、感動してしまった。知らない間にこうやってひとつひとつ出来ることが増えて行くんだね。
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■ 地域の保育園へ入園願書提出 |
1999年11月16日(火) |
住んでいる地域の役場へ、来年度から入園を希望している地域の保育園の入園願書を提出してきた。海渡が生後8ヶ月の頃から、地域の保育園への入園を申し込んで来たが、障害を理由にずっと入園出来なかった。今度は「定員の空きがあれば大丈夫だと思いますけど・・・・」という言葉を聞けた。
2年間名古屋市の中村保育園に通って来たので集団生活は身についているとさんざん話したが「1週間体験入園をしてみないと」とか「1ヶ月とか3ヶ月ごとに更新するという形でその後の通園を決めていきたい」など釘を刺された。どうも「ダウン症イコール何も出来ない障害児」という図式が役場の中にあるようだ。とりあえず願書提出は無事に済み、一度保育園の園長にじかに海渡を見せて障害の程度をみてもらうということに決まった。やれやれ・・・・・・
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今日は海渡のクラスのお手伝いに入った。ちょうどこの日は七五三で、保育園の側にある神社へお参りにも一緒に行けた。海渡は私が先生と同じユニフォームを着て現れてちょっとびっくりしていたけれど、すぐにゴキゲンとなりずっと私のほうを見て「ママ〜」コール。園の中では先生と呼びなさいと言っても分からないだろうなぁ・・・・・。他の子供は「あ、かいちゃんのママが先生に変身した」とすぐ事情?を察するんだけど・・・と言うのも、この園では保育士が自分の子供を預けているケースが多いので、「誰誰ちゃんのお母さんは○○組の先生」ということに違和感を持っていない。これと同じように、園の中に障害児がいても子供たちはごく自然なこととして受け入れているようだ。車椅子に乗っていても歩き方が少々ぎこちなくても、ふらふらと他のお部屋に行ってしまっても、ジロジロ見たり大騒ぎしたりせず、他のお友だちと同じ視線。
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海渡は保育園ではあまり言葉を発しないようだ。 「キャッキャ」と声を出して笑ったり「ダァー」と言うような事を言ったりしても、なかなか「単語」が出ていないらしい。海渡なりに出していても発音がとても不明瞭だし、ダウン症の子供特有の語尾だけという単語も多いので(ほとんどかな)先生達に気付いてもらえないものも多いと思う。最近新しく増えた言葉には「こえ(これ)」「た〜いま(ただいま)」「カエー(カレー)」「バーナ(バナナ)」「がと〜(ありがとう)」「どーじょ(どうぞ)」エトセトラ・・・・なにやら意味不明なことを言っていることもある。困っているときに「ママ〜」と助けを求めるのはとても増えた。
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今日のお便り帳に、 「ビデオを見ながら物まね踊りをしました。かいちゃんの得意分野なのでもちろんノッていました。」 ということが書いてあって「得意分野」という言葉に思わず笑ってしまった。まさに海渡の「得意分野」そのもの。家にあるビデオはもちろんのこと、テレビコマーシャルの振りもすぐ覚えてしまって画面を見なくても踊っている。リトミックとか習わせたら、喜ぶかなぁ???
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見るからに幼いし、言葉もろくに喋れない海渡だけれど、兄姉で順番の時、兄、姉の次は自分の番だと分かっているらしい。この間も小学校の遠足に持っていくお菓子を買うために、兄と姉がパパから200円ずつもらっていたら、姉がもらうやいなやパパに走り寄っていき、当然とばかりに手をだしていた。「なんだ、海渡も遠足に行くのか」とパパが10円玉を小さな手の平に乗せてやった。海渡は嬉しそうに私にそれを見せに来た。
また、ある時は兄と姉が秋物の洋服を出して着たのはいいけれど、やけに小さいというんで急遽背の高さを測っていると、姉が終わると「さあ、次はボク」とばかりに走ってきて、壁にピタッと張り付いている。海渡は保育園で定期的に身長体重を測っているので、このときは海渡も測るつもりは全然なかったのだけれど本人は当然という顔をしてまっているので「よしよし」とパパが測っていた。
兄姉のやることは本当によく見ていて、順番も必ず守っている。姉や兄を押しのけるということはなくて、いつも二人が終わるのを待っている。自分の立場?をよく理解している海渡くん・・・です。
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今日、私は3歳児クラスのお手伝いとなり、朝の体操、散歩のあと、園庭遊びとなり砂場で園児達と遊んでいた。そこへ海渡たち2歳児クラスの子どもたちが神社から帰ってきて、砂場の側の手洗い場で手を洗うために並びだした。ついつい海渡を探してしまう(笑) いたいた。 海渡の方は私には気付いていないようだ。3歳児が砂場で遊んでいるのを見て、何のためらいもなく砂場へ入ってきて遊びだした。「海渡君、お並びしてないとダメでしょ?」と言って後ろから抱きかかえると海渡は私の声にびっくり仰天して固まってしまった。何でいきなり私がでてきたのか理解できないようだった(笑)それでも、並びながらバイバイと手を振りながらお部屋に戻って行った。「ママ〜」と言いながら寄ってくるとか、離れないとかそういうことは不思議とないので、助かる。どうしてここにママがいるのかそういうことは考えていないようだけど、とりあえず嬉しいみたい。
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お天気も良かったので車で10分ほどの公園へ出かけた。遠足のローラー滑り台を楽しそうに滑っていた海渡はこの日もローラー滑り台に大喜び。登りにくい階段も手をつきながら登り、ゴキゲンで滑っていた。ミニアスレチックもまだ無理な海渡だけれど、滑り台なら一人でもOK。飽きることなく体力の続く限り、せっせと登っては滑っていた。
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最近、パンツやズボン、トレーナーなどを一人でかなり上手に着れるようになってきた。前はなかなかその気にならなかったが、「しまじろう」のビデオに出てきた着替えの歌を歌うと喜んでやるようになった。 「トンネルとんとん抜け出ると(トレーナーから頭を出す) ゾウさんの鼻がぶーらぶら(片腕を通す)」というもので、ズボンをはく時は「片足ふらふらフラミンゴ、もひとつふらふらフラミンゴ」と唄うとばっちり一人でOK(笑)
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