夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2011年03月31日(木) 歌のつづき 夢のつづき ①

(開場前)
・客席のセッティング
・衣装の着換えを済ませる(開場後は、着物姿でお客さんをお出迎え)
・楽器、楽譜などのチェックとセッティング(会場の状況を見ながら)
・その他?

(開場後)
・MM&Kは、劇場内にて、お客さんへのご案内、チラシ配りなど。
・他のメンバーは劇場内で、チューニングなど最終チェックを各々で行う(お客さんの前でも、気にせずに行う。チューニングをすることで、開演が間近であることを知らせる意味がある)。徐々に定位置に着き始める。

(開演)
①チンドン曲「美しき天然」
・K:定刻となりましたので、そろそろ始めます。よろしくお願いします。
・T:(MMのアカペラを誘導するように、ギターの音)
・MM:(アカペラ)「聞けや人々~」
 
(アコーディオンのイントロで、「美しき天然」の演奏が始まる)
(1番はクラ&三線をフィーチャー、2番はアコーディオンをフィーチャー、3番は口上を聞かせるため楽器の音量を下げる、というイメージ)
(2番ではYのチンドン太鼓が一時中央に)

K:(口上)さあさ、皆さん、お待ちかね。寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。これが噂のわが楽隊、チンドン結社・伎遊群にございます。これよりお目にかけまする演目は、うた芝居「密室シアター版・うたのつづき ゆめのつづき」であります。右のお客様から左のお客様までどなた様も最後までお楽しみくださいますよう、ずずいっと御願い奉ります。
(万一、口上が終わりきらない場合は、最後の一音を極力延ばす)



2011年03月30日(水) うたのつづき ゆめのつづき②

②チンドン曲「煙草のめのめ」
 
MM:春は桜の~(ゆっくりと話す)

・その間に、Yはチンドン太鼓を椅子の上に下ろす。
・Y(チンドン)の合図で演奏スタート。




2011年03月29日(火) うたのつづき ゆめのつづき③

③童謡「あの町この町」
(K以外でボーカル)

「煙草のめのめ」演奏後
M:(かくれんぼの鬼になって、目をふさぎながら)もういいかい
C、Y:まあだだよ(Cは、アコーディオンから三線に持ち替える)
(C、Y以外は2回は「まあだだよ」、3回目で「もういいよ」)
・・・(Kは、劇場入口方面にに退場し、着替えしてスタンバイ)
M:もういいかい
C、Y:(スタンバイできたら)もういいよ(4回目の場合もあり)
M:(目を開けると、予期せぬ世界が広がっている。劇場内をさまよい歩く)



「あの町この町」演奏


「あの町この町」演奏終了間際
M:(作品群を見て歩く)
(曲が終わるとともに、敏さんの写真の前で立ち止まり)あ・うん。あ・うんか。
(C、Yのほうにある覗き絵の椅子を不思議そうに見ながら、Cの前まで移動)
(その椅子に貼り付けてあった紙を取り)
(たどたどしく読む)い・の・ち・あ・る・う・ち・に・は・な・し・か・け・て・よ 
(読み直して)命あるうちに話しかけてよ、う~ん
(ゆっくりトイレ側の袖へと退場していく)



2011年03月27日(日) 歌のつづき 夢のつづき④

④「サソリの火」(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より)

K:(MMのセリフ途中に、静かに再入場。MMのセリフが終わると間髪入れず)俺は殺し屋のサソリ、虫けらどもに恐れられるサソリさ。その俺がイタチに追いかけられて、井戸に落っこちて・・・、このざまさ(力なく笑う)
ああ、この暗い井戸から抜け出す方法はないのか。
(もがいて、いろいろ試してみるが、ことごとく失敗)
(やけくそ気味に笑い、怒り、悲しみ、やるせなさが入り混じる)
俺はこのまま死ぬのか。死ぬ、のか。死ぬって・・・。おい、おい、助けて、助けてくれよ。おい、おい、誰か、誰か。
(へなへなと崩れ落ち、立ち上がる力さえ入らず)
(気がふれたかのように笑い)
俺はこれまでたくさんの命を奪い、今日まで生きてきた。容赦なく奪った命たち。そうか、これが死の恐怖ってやつか。やっぱ、俺、死ぬんだな。
あああ、なんてことだ。どうせ死ぬ運命にあるのなら、この命、イタチにくれてやるんだった。そうすりゃ、ヤツだって、明日まで命をつなぐことができたのに。
どうか神様、こんなにむなしく命を捨てずに、どうかこの次にはみんなの本当の幸せのために私のからだをお使いください。どうか、どうか、どうか・・・。(見得を切って劇場入口側にに退場)(Y、ツケ打ちを合わせる)
(T、ツケ打ちが終わったら、すぐに『星めぐりの歌』のイントロを演奏)

MM:(劇場入口付近の袖からゆっくり再入場)
サソリは死ぬ間際、神様にひたすら祈りました。みんなの本当の幸せのために、と。そして、いつしかサソリは、自分のからだが真っ赤な美しい火となって、夜の闇を照らしているのを見たのです。



2011年03月25日(金) 歌のつづき 夢のつづき ⑤

⑤「星めぐりの歌」(詞・曲:宮沢賢治)

MM:(セリフが終わるとともに、歌い始める)
(3番は、K以外で歌う)

(歌い終わったら、大木の陰に後ろ向きにたたずむ)

(MM、K以外の5人で転調して、「星めぐりの歌」をインストで演奏)



2011年03月24日(木) 歌のつづき 夢のつづき �

⑥宮沢賢治「永訣の朝」(朗読)
 「ブラザー軒」をBGMに

(『星めぐりの歌』演奏終了後、MM、大木に腰掛けるようにして、朗読)


けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
うすあかくいっさう陰惨〔いんさん〕な雲から
みぞれはびちょびちょふってくる
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
青い蓴菜〔じゅんさい〕のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀〔たうわん〕に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ)
蒼鉛〔さうえん〕いろの暗い雲から
みぞれはびちょびちょ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになって
わたくしをいっしゃうあかるくするために
こんなさっぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまっすぐにすすんでいくから
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ)
はげしいはげしい熱やあえぎのあひだから
おまへはわたくしにたのんだのだ
 銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
…ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまってゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまっしろな二相系〔にさうけい〕をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらっていかう
わたしたちがいっしょにそだってきたあひだ
みなれたちゃわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ
(Ora Orade Shitori egumo)
ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
あああのとざされた病室の
くらいびゃうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまっしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
   (うまれでくるたて
    こんどはこたにわりやのごとばかりで
    くるしまなあよにうまれてくる)
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが兜卒の天の食に変わって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

(MM、劇場入口側に退場。ジョバンニの衣装に着替えてスタンバイ)



2011年03月22日(火) 歌のつづき 夢のつづき⑦

⑦沖縄曲「ファムレウタ」(インストで)

K:(演奏終盤に地下劇場内を歩き始め、カウベルを鳴らす)
(チンドン太鼓を石像などに見立てて、うやうやしく扱いながら、Cの前の椅子に置く)命あるうちに、話しかけてよ、か。
(作品群を見て歩く?)



2011年03月20日(日) 歌のつづき 夢のつづき⑧

⑧寸劇「カンパネルラ」(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より)

MM:(セリフを言いながら、劇場入口から登場)
 僕、ずっと考えていた。あのサソリのようになりたいって。
 だから・・・、大切な人のためなら、本当のみんなの幸せのためなら、
 僕のからだなんか、あのサソリのように何百回焼かれたって構わない。
 (一緒にいたはずのカンパネルラがそこにいない)
 カンパネルラ・・・、カンパネルラ、ねえ、カンパネルラ。
 どこ、どこにいるの。
K:何が幸せかわからないのです。本当にどんなつらいことでもそれが
 正しい道を進むなかでのできごとなら峠の上りも下りもみんな本当の
 幸福に近づく一あしずつですから。
MM:(おびえたように)おじさん、誰?
K:(それには答えず)ああそうです。ただいちばんのさいわいに至る
 ためにいろいろの悲しみもみんなおぼしめしです。
MM: ・・・
K:カンパネルラなら・・・、死んだよ。
MM:嘘、嘘だろ。そんなデタラメ、信じるもんか。
K:サソリの火。
MM:えっ?
K:サソリの火、知ってるだろ。
MM: ・・・
K:ザネリが川に溺れかかっているのを助けて、カンパネルラは身代わり
 になって死んでいったんだ。
MM:・・・でも、さっきまで僕と一緒に・・・
K:銀河鉄道で旅してたんだろ?
MM:えっ、どうして(それを)・・・
K:ジョバンニ君、君はひとり、この地上世界に戻ってきた。君は生きる
 んだ。生きて、生きて、生き抜くんだ。カンパネルラもきっとそれを
 望んでいる。
MM:(つぶやくように)カンパネルラ・・・
(Y、トーンチャイムを鳴らす)(それを合図に、MM、K以外は空を見上げる)
K:(ゆっくり空を見上げ、驚いたように)おい、こっちに来て、見てみろよ。今日は天の川がよく見えるぞ。
MM:(空を見上げながら、ぐるぐると回転し、声にならない叫び。
 そして、たまらず絶叫するように)カンパネルラ!

K:(静かに、語るように、『満月の夕』が始まる・・・)



2011年03月17日(木) 歌のつづき 夢のつづき�

⑨「満月の夕」
(1番が終わったら、MKの三線で、ゆっくり静かに2番以降が始まる)

「満月の夕」演奏終了後、「美しき天然」のインスト演奏(Yのアコーディオンのイントロでスタート)とともにメンバー紹介。演奏後は、全員劇場外に退場(終幕)。



2011年03月04日(金) うつみようこ

 わが職場は、2月・3月と忙しい。というか気が急いて、落ち着かない毎日だ。だから今月はおとなしくしてようと思ったが、今日だけは解禁した。
 大須「ell.SIZE」に<うつみようこ & YOKOLOCO BAND >のライヴを聴きに行ってきたよ。やっぱり、うつみようこさんのファンキーな歌声は爽快だね。嫌なこと全て吹き飛ばしてくれそうなくらいだよ。バンドの音もよかったし、今月のこれからの過酷な日々、何とか乗りきれそうだよ。


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