夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2008年04月28日(月) TOMORROW

 沙羅とともに、本郷「アルマジロ」のアコースティック・ナイトに参加。『寝顔を見せて』(ソウルフラワーユニオン)、『Paint It Black』(ローリング・ストーンズ)、『TOMORROW』(ヒートウェイヴ)の3曲を演奏してきた。1番手での演奏だったが、1曲目で今までにない手痛い失敗をし、その後は焦りまくって、無我夢中で演奏。後になってみれば、よい勉強になったとも思えるのだが、その時は楽しむ余裕など完全に失っていた。
 そんな日に限ってというべきか、後に続く出演者たちの演奏が素晴らしかった。私たちのすぐ後に登場の男女デュオは息もぴったり合って素敵なハーモニーを聴かせてくれたし、人前で初めて弾き語りをやるという若い女性はオリジナル曲でハートフルな歌声を聴かせてくれたし、他にもユニークな演奏が続いて、とても楽しい時間を過ごすことができた。全体的に楽器演奏の技術はそこそこだったが、ボーカルにパワーがあって、すごくよかった。
 音楽活動をするようになって、他人の演奏を聴く際に楽器の細かな音を注意して聴くようにはなっているものの、やはり私がメインで聴いているのはボーカルなんだとあらためて思った。楽器の細かなミスよりも、ボーカルの「説得力」に注目しているんだな。もちろん全体的なバランスで聴いてはいるのだが、ボーカルの力量で演奏の良し悪しは決まると言って過言ではないと思う。その意味合いで、今日聴いた演奏は個性的で素晴らしいボーカルが多く、聴き応えがあった。
 で、話はまたここに戻ってしまうが、今日のわれわれの演奏は反省点があまりに大きかった。沙羅としばし反省会の帰り道であった。



2008年04月27日(日) 津軽三味線ユニット<三太夫>

 星ヶ丘「スローブルース」で津軽三味線ユニット「三太夫」のライブがあるというので、観に行ってきた。三味線・唄の高橋吉次郎、三味線の伊藤吉之丞に、ドラムスの八木興二という「熟年」のトリオ編成。東北地方を中心とした日本の民謡を主たるレパートリーとして演奏活動を行っているとのこと。
 津軽三味線の音色は、私たちの心の奥深くまで揺さぶるかのように響いてくる。そこにドラムが絡むと、さらに迫力が加わって、より重厚な響きとなってきこえてくる。また、高橋の唄からも、日本民謡に新たな生命を吹き込むかのような説得力が感じられた。
 あと2週間先には我々のステージが待っているのだが、そこに向けて気持ちを高めていきたいと思う。



2008年04月20日(日) <人喰サーカス>

 今日は、夕方から<まっちゃん&えみちゃん>と<沙羅双樹ふたたび>の合同練習(2回目)があったのだが、午後に以前より予定していた観劇(原智彦・作・演出・主演<人喰サーカス>、鶴舞「K.D.Japon」にて公演中)に出掛けた。時間的に余裕がないのがわかっていたので、沙羅の車で鶴舞まで早めの移動。駐車場に車を駐めてから開演時間までしばしの時間があったため、鶴舞公園を散策。散策中に公園内で行われていたイベントに遭遇。アカペラ・グループが15分くらいの枠で順番に歌を披露しているところだった。で、3組くらいの「演奏」を聴いたのだが、それぞれに鑑賞に堪えうるだけのパフォーマンスを展開しており、十分に楽しめる内容だった。

 頃合いを見計らって「K.D.Japon」まで移動。<人喰サーカス>を観劇。これが、すごくすごくよかった。音楽だけをとってみても、主題歌を知久寿焼(ex.たま)が担当し、挿入歌にどんとの『夢の島』(原さんとどんととの間に交流があったのは初めて知ったのだが)が用いられ、劇中では黒田かなで(ex.シノノメソラ)がバイオリンの生演奏を行うといった贅沢な内容。ところどころでTEMPEI(ラスベガス世界ジャグリング大会にて、銀メダル獲得)がジャグリングで絡み、こちらもなかなかの見物であった。そして、何より芝居の中味。次々とリズムよく繰り出されるイメージの洪水。どことなく寺山修司の表現世界を彷彿させた。
 印象的なシーンの連続で飽きるところがなかったが、いちばん驚いたのは次のようなシーンだ。芝居の途中でいきなり舞台奧が開いたかと思うと、昼間の光が射し込んで、そこにタクシー(正真正銘ホンモノのタクシーだ)が横付けされた。役者がそれに乗り込んで去っていくのだが、気持ちよく裏切られた感じで、思わず声を立てて笑ってしまった。非日常的な演劇空間のなかにいきなり日常世界が入り込んできて、妙なおかしさが込み上げてきたのだ。一本取られた、と思ったね。
 原作品は、『姥捨』『北斎とお栄』に続く3作目。早くも4作目が待ち遠しく感じられる。これでますますつまらない芝居は観られなくなったし、表現者の端くれとして自分自身もつまらぬことはできなくなったと思った。

 最後に、合同練習のことに触れておこう。<まっちゃん&えみちゃん>と<沙羅双樹ふたたび>の合同練習は、今回で2回目。初回に比べるとだいぶ形ができてきた感じ。5月に入ってからもう一度、最終確認をして当日を迎えるという段取りだ。となると、あとは<沙羅双樹ふたたび>としてのステージをいかに作っていくのかが問われることになる。デュオでの練習はまだまだ不十分なので、これからしっかりと仕上げて本番を迎えたいと思う。



2008年04月17日(木) ミキティ

 今朝、ミキティを見かけたんだ。八事駅プラットホームのベンチに腰掛けて携帯電話で誰かと話しているみたいだった。約1メートルの至近距離で見た彼女はテレビで見るのとは若干違い、どちらかと言えば地味な印象だった。浅田真央選手と人気を二分するフィギュア・スケート界のアイドルがそんな身近にいることが、少し意外だった。
 私はまもなく来た電車に乗り込むが、彼女は依然として電話を続けており、そのままホームに残っていた。ほんの数分間のニアミスだった。
 単なるミーハーだったね、私としたことが。



2008年04月16日(水) <沙羅双樹ふたたび>出演情報(’08.5.11)

 久しぶりに<沙羅双樹ふたたび>としてライブ出演が決定!!
 来る5月11日(日)午後8時より(11時くらいまで)、星ヶ丘「スローブルース」にてライブを行います。対バンは、我らが盟友<まっちゃん&えみちゃん>、東京から<めおと楽団ジギジギ>(「世田谷系面白音楽」を名乗る彼らは、5月10日から17日まで、大須演芸場に出演するそうです)。3組ともギター&鍵盤楽器という編成のデュオですが、いずれも笑いの要素を含みつつ感動の舞台を客席に届けるという姿勢をもったユニットではないかと思います。きっと楽しいライブになるものと思われ、私たち自身ももの凄く楽しみにしています。
 ちなみに、<まっちゃん&えみちゃん>と我々<沙羅双樹ふたたび>とで2曲くらい一緒に演奏する予定もあります。急ごしらえのカルテットでどこまでできるかわかりませんが、皆さんにも楽しんでいただけるよう工夫していきたいと思っています。
 というわけで、5月11日にはぜひ「スローブルース」にお越し下さい。

 今日は、<まっちゃん&えみちゃん>と<沙羅双樹ふたたび>の合同練習初日(たぶん、4人ではあと1回か2回しか練習できないだろう)。スタジオを借り切って約3時間の練習。予想をはるかに超える楽しさ・面白さを感じながらの3時間はアッという間。心地よい疲れを感じながら、スタジオ近くのラーメン屋で「反省会」(?) 細かい点ではいろいろとあるけど、もの凄く楽しく、満ち足りた時間を過ごすことができました。本番で最高の舞台を披露できるようにしていきたいものです。



2008年04月09日(水) 今宵も盛況の<生音くらぶ>

 今夜、沙羅とともに、星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加してきた。我らが盟友<まっちゃん&えみちゃん>も参加するとのことだったので、星ヶ丘駅近くの居酒屋で合流。また、今夜はまっちゃんの音楽仲間、さらにその音楽仲間も参加。もちろん、他にも常連さん、初参加の演奏者も含めて多数。今宵も大いに盛り上がりを見せた。
 さて、我々<沙羅双樹ふたたび>であるが、デュオとしては1曲、『TOMORROW』(ヒートウェイヴ)を披露。夏撃波ソロとして、『You've Got A Friend』(キャロル・キング)、『愛の讃歌』(加藤登紀子・訳詞バージョン)を演奏した。



2008年04月06日(日) モザイク

 今夜、今池「得三」で行われた<MOZAIK> のライブを聴きに行ってきた。
 アメリカン・フォーク・ミュージックの血肉をアイルランドに受け継ぐ生粋のビートニク・シンガー/マンドリン/ブズーキ奏者のアンディ・アーヴァインが、アメリカ=アイルランド=東欧の伝統音楽を融合させるべく、もともとは80年代半ばに結成した多国籍バンド<MOZAIK>。2002年に新しく錚々たるメンバーを集めて再スタート。アンディのもとに参加したのは、チーフタンズと並ぶ現代アイルランド界の最重要ミュージシャンであり、U2やエルヴィス・コステロなども手がけ八面六臂の活躍を続けるプロデューサーでもあるドーナル・ラニー。他には、超人的なテクニックを誇るハンガリーのマルチ管楽器プレイヤーのニコラ・パロフ、オランダのフィドル/マンドリン奏者のレンス・ヴァン・ダー・ザルム、そしてアメリカからブルーグラスのバンジョー/フィドルの第一人者ブルース・モルスキーという、計5人。アイルランド音楽ファンはもちろんのこと、広くヨーロッパのルーツ・ミュージックや、アメリカのブルーグラスやカントリーのファンをもうならせるだけのスーパーグループと言っていいだろう。 
 実際彼らの演奏を目の当たりにした時、「世界最高峰」という言葉が頭に浮かんだ。ライブの場に居合わせることができた幸運を心より喜んだ。
 最新CD<Changing Trains>も購入し、聴いてみた。ライブの感動とは別に、十分感動できる内容だ。これは繰り返し聴くことになりそうだ。



2008年04月02日(水) 星ヶ丘の星になるんだ!

 わが職場は、年度末からの忙しさはそのままに、気ぜわしさが加わった感じで、疲れも大いに感ずる日々。でも、ステージに立てば、疲れはどこかに飛んでいる。
 今夜も、星ヶ丘「スローブルース」の生音くらぶに参加。「星ヶ丘三部作メドレー」(オリジナル曲、『星ヶ丘の星』『夏撃波とスローブルースのテーマ』『星ヶ丘ロケンロール』)、『Can't Help Falling Love You』(エルビス・プレスリー)の演奏、それから、宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』にミンミンで伴奏を付け、朗読。そこそこ気持ちのいい演奏ができた。


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