夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2006年01月29日(日) 1.29 at スローブルース

 直前に胃腸風邪に罹ってしまい、最悪の場合当日のライブに出られないのではないかとも思われたのだが、何とか回復。軽く練習して、本番に備えた。

 昼過ぎに、熱田「coffee TOSHI」で開催されていた朗読会「続・ぽえ茶」にしばし参加。課題詩の朗読および自作詩朗読とともに、夜のライブの宣伝もおこなった。

 夜7時すぎに、星ヶ丘「スローブルース」に到着。本日の出演者、Bloomさんやアズミさんにもあいさつ。
 8時30分を少しすぎたあたりで、まずは先陣を切って、私から演奏を始めた。
 『朝日楼』(浅川マキ)からスタート。2曲目は、『舟唄』(八代亜紀)をロック・テイストを交えつつ演奏。3曲目は、坂本九メドレー『見上げてごらん夜の星を』『上を向いて歩こう』を、ギター&ボンゴ&カズー&サウンドホースで大胆に演奏。「夏撃波」はソロ・アーティストである以上に「ひとりユニット」とでも呼ぶべき存在かもしれない。
 4曲目、オリジナル曲『星ヶ丘ロケンロール』。5曲目では、中原中也「汚れちまった悲しみに」に曲をつけたものを歌った。6曲目は、歌というよりは語り物、『現代能「隅田川」』(オリジナル)をミンミン&ボンゴの伴奏に合わせて語った。
 7曲目は、沙羅(コーラス&ピアニカ)とのデュオで、カントリーの名曲『テネシー・ワルツ』を演奏。
 8曲目、ギター&カスタネット&サウンドホースで、ゴスペルの代表曲『アメージング・グレース』を演奏。
 9曲目、ラストはシャンソンの名曲『愛の讃歌』を熱唱。
 緊張の40分間だったが、何とか楽しく演奏することができた。

 自分のステージが終わって、完全にリラックス。
 私の次は、二人組・Bloomの登場。ブルース、ロックを中心に楽しい演奏を展開していた。
 本日のトリは、アズミさん。力強くハリのある歌声。少しだけ長渕剛にも似てるような。
 三者三様だが、それぞれに個性的な演奏を展開していたように思えた。
 すべて終了して疲れは感じられたが、心地よい疲れだった。



2006年01月28日(土) 1月の「ぽえ茶」課題

 「58年ぶり」「凍結」「みかん」の3つの言葉を使った詩が課題として出されていたので、挑戦。
 まずは、ひとつめ。

  ひとはきっと老いらくの恋などと言うのでしょう
  けれども、あなたへの思いは
  58年ぶりに凍結解除されました
  年老いてなお
  私の人生は「みかんせい」なのです

 もうひとつ、くだらないやつを。

  「親の敵」と追い続けて幾年月、
  ついにあいつを探しあてた
  ここであったが三年目、
  いやいや58年ぶりか
  すっかり年老いたあいつは足元があやしい
  アルミカンにつまずいて
  ついには凍結した坂道を転げ落ちていった



2006年01月23日(月) Paint It Black(黒くぬれ)

 2006年元旦、デュオ・パートナーの沙羅からメールが届いた。「4月5日、ローリング・ストーンズがナゴヤドームでコンサートを行う」との情報だ。「一緒に行こうね」と私を誘ってくれたのはいいが、以来ストーンズ・フリークの沙羅は落ち着かない日々を過ごす。会うたびにストーンズのコンサート・チケットの情報を訊かれる私。インターネットで日々情報をチェックするが、なかなか有効な情報にヒットしなかった。
 あれから約3週間、チケットの先行予約情報を得て、ついにはチケットをゲット。沙羅の喜びは頂点に達した。私も悪ノリして、「じゃあ、記念にストーンズの『Paint It Black(黒くぬれ)』をギターとミンミンで演奏しよう」と言い出す。沙羅も同意して、いきなりのセッション。ギター・夏撃波、ミンミン・沙羅で、ストーンズ歓迎の即席演奏会。
 沙羅はミンミンを大変気に入った様子。私のミンミンを演奏しているうちに「私もこれ欲しいな」などと言い出すではないか。こんなところまで私の音楽的嗜好と一致してしまうものなのか。やはり私たちは、組むべくしてデュオを組んだのだろう。今年こそ「沙羅双樹ふたたび」本格始動だ!



2006年01月22日(日) <1/29 at.スローブルース>追加情報

 1月29日(日)の夜、星ヶ丘「スローブルース」にて行われるライブについてですが、私・夏撃波(1曲だけ、沙羅とのデュオで演奏)はPM8:30〜PM9:10出演予定です。料金は、チャージ500円+飲食代となります。よろしかったらご来場下さい(1月3日の日記をご参照下さい)。




2006年01月21日(土) タテタカコ & シノノメソラ

 鶴舞「K.D.Japon」にて、タテタカコとシノソノメラの2組のライブがあった。

 最初のステージは、シノノメソラ。ただ、今回はクラリネット1名が抜け、「満福旅団」から2名、トランペット&ピアニカ&ボーカルで参加というスタイル。どこか懐かしさを覚えるエスニックサウンド。なかでも、黒田かなで(バイオリン)のエモーショナルな演奏には目を瞠るものがあった。会場も大いに盛り上がった。

 休憩後、タテタカコによるピアノ弾き語り。映画『誰も知らない』の主題歌「宝石」で彼女のことを知ったのだが、ライブで聴いてみて、その歌唱力の高さに驚かされた。切々と歌い上げるボーカルは、初期の中島みゆきをも思わせた。シノノメソラのステージに見られた盛り上がりとは異質な、張りつめた緊張感が会場全体を包んだ。聴き入らずにはおかない、素晴らしい弾き語りだった。
 帰りに、タテタカコ自主制作のCDを購入した。

 2組ともに、人の心を大いに揺さぶる演奏を展開してくれた。「1度で2度おいしい」というのが、今日のライブの感想だ。



2006年01月18日(水) ほとんど貸切

 星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加するが、本日の出演者は私の他は2組。ボサノバの曲を演奏するHさん&Yさんと、ドラム・ソロのKさん。他では見ることのできない組み合わせだ。
 時間はたっぷりあり、結局2曲ずつ4ステージ演奏する。1ステージ目、「津軽幻想即興曲」(オリジナル)をミンミンで演奏し(私にしては珍しくインスト曲)、「オンリー・ユー」(プラターズ)をギター演奏とともに歌い上げる。2巡目、「サン・トワ・マミ」(越路吹雪)をカスタネットで奏でつつ歌い、「ラヴィン・ユー」(ミニー・リパートン)をギターにのせて歌う。3巡目、「だんご三兄弟」を渋く歌い、「私たちの望むものは」(岡林信康)をギター&ボンゴで演奏。最後、4巡目はストレート勝負、「愛はかげろう」(雅夢)と「サルビアの花」(早川義夫)を高らかに歌い上げた。
 てな具合で、たくさん歌いこめて、いい練習にもなった。



2006年01月17日(火) 川合ケンLIVE

 ウクレレ奏者であり、ミンミン考案者でもある川合ケンさんのライブが、八事日赤近くの喫茶店「カフェ石橋」で行われた。
 川合さんも、私と同じく、ジャンルにこだわりなく好きな曲を演奏するというスタンスのようだ。クラシックもやれば、スタンダードも「昭和歌謡」もやる。美空ひばりをやったかと思えば、ベンチャーズもやったりして。一見すると節操がなさそうに思われるかもしれないが、そんなことはない。一曲一曲、愛情をこめて演奏していることがうかがえた。
 音楽で自由自在に遊べるからこそ、ミンミンなどという新たな楽器を生み出しちゃったりもするのだろう。「音を楽しむこと=音楽」をよくわかっている人が奏でる音楽、それは人の心に響いていくものなのだ。



2006年01月14日(土) みんなの民族楽器<ミンミン>

 数日前、市内の某楽器店でウィンドウショッピングをしている最中、見覚えのある顔に遭遇。「みんなの民族楽器<ミンミン>を開発した」川合ケンさん(たしか守山区在住)だ。すでに<ミンミン>は商品化され、売り出されているというではないか。その日のうちに予約して、ついに今日入手。津軽三味線のような音も出せれば、琉球風、アラブ風の音も出せる。
 私は早速「津軽幻想即興曲」なるオリジナル曲を作ってしまった。この楽器、なかなかいい遊び道具になりそうだ。



2006年01月11日(水) 今日までそして明日から

 八事「ポップコーン」にて、今年初めの「詩のあるからだ」が開催されたので、参加。21時ごろにお暇して、星ヶ丘へ急行。

 星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」も、今日が今年初。
 「今日までそして明日から」(吉田拓郎)、「だんご三兄弟」を渋めのアレンジで、そしてオリジナルで「星が丘ロケンロール」の3曲を演奏。

 今年は今年で新たなことに挑戦していこうと思う。
 



2006年01月08日(日) ドラゴンゲート

 東新町「テレピアホール」にて、ドラゴンゲート(プロレス団体)の2006年の開幕戦が行われた。
 プロレスを観るのは、去年の夏以来か。格闘技の緊迫感も悪くないが、どことなく予定調和的なプロレスの雰囲気もまたいい。
 プロレスにもいろいろなタイプがあるが、ドラゴンゲートは他団体に比べ、女性ファンが多い。ヘビー級のストロングスタイルとは対極の、中軽量級のルチャ団体。「その辺を歩いている、ちょっと格好いいお兄さんが、リング上で軽快に動き回っている」ってなイメージ。スピーディーな試合展開と華麗な動きが観客を魅了する。
 こぢんまりとした会場だが、一体感があって盛り上がった大会だった。そのあたりにこの団体の勢いを感じた。



2006年01月07日(土) 映画『疾走』

 重松清の同名小説をSABUが映画化。
 「沖」と「浜」という対立する二つの地域が存在する、西日本のとある干拓地。「浜」に住む少年シュウジは、兄が起こした放火事件から家族離散を余儀なくされ、過酷な運命に翻弄される。孤独と絶望のなかで、シュウジは「人とつながりたい」と切に願うのだが・・・。
 現代を生きる少年の繊細さ、危うさが描かれたこの作品、どことなく、中上健司の小説をも思わせる。映画もさることながら、原作がとてもいい。



2006年01月04日(水) <沙羅双樹ふたたび>新年会

 私のデュオ・パートナーである沙羅さんのお宅におジャマして、新年を祝った。
 沙羅さんは名古屋出身、そして私は山梨出身である。お互いに故郷自慢じゃないが、「お雑煮大会」を開催。まあ、開催というか、お互いに郷土のお雑煮を作って食べるというだけのこと。ご当地名古屋のお雑煮は小松菜と餅を醤油仕込みで煮るというもの、対する山梨のお雑煮は野菜をふんだんに入れ餅と一緒に醤油仕込みで煮るというもの。でもね、音楽と酒が好きな二人のこと、酒が入れば、歌ったり演奏したり音楽談義に花が咲き、また酒を飲み、といった塩梅。適当に腹も膨れて、いい気分。
 もともと沙羅さんは親友ではあるが、音楽を通じてさらに信頼関係が深まった。
<沙羅双樹ふたたび>結成から1年弱だが、今年もっともっと活動の幅を広げていきたいと思っている。あと、ソロでもさらに飛躍していきたい。



2006年01月03日(火) 出演決定!<1/29 at.スローブルース>

 ひとつお知らせです。

 新年1月29日(日)の夜、星ヶ丘「スローブルース」にて行われるライブに出演することになりました。私・夏撃波(1曲だけ、沙羅とのデュオで演奏)の他、2組が出演します。ライブ時間はPM8:30〜PM11:00(営業時間:PM7:00〜AM2:00)ですが、出演順は未定です。料金は、チャージ500円+飲食代となります。
 ちなみに、「スローブルース」のホームページは以下の通りですので、詳細はこちらでご確認下さい。

  http://homepage2.nifty.com/slow-blues/index.htm



2006年01月01日(日) 一年の計は元旦にあり

 大晦日、総合格闘技「PRIDE」の試合を観て、新宿歌舞伎町のホテルにて年越し。
そして、元日の午後、私は下北沢にいた。
 ザ・スズナリという小劇場で、新宿梁山泊の公演があったのだ。唐十郎の書き下ろし作「風のほこり」を、金守珍(キム・スジン)が演出。
 舞台下手側に水が張られ、下手奧から屋根裏(客席からは見えないが)へと続く螺旋階段がセットされている。時間の経過につれ、唐十郎の幻想的、いや妄想的とも言える世界観に、劇場全体が染め上げられていく。ふと最後列に目をやれば、唐十郎その人が観劇の最中でもあった。新宿梁山泊の役者陣も、最高の舞台を披露してくれたと思う。
 芝居が終わってから、お屠蘇が用意されており、下北沢の小さな芝居小屋で新年を祝うことになった。観客のなかに、作家の梁石日(ヤン・ソギル)、役者の六平直政(ムサカ・ナオマサ)も混じっていた。
 てな具合で、素晴らしき元旦。芝居小屋を出てからは東京駅へ急行。新幹線で名古屋に戻ってきた。


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